「MAQUIA」6月号では、人気ヘア&メイクアップアーティストの千吉良恵子さんがジュワっとにじみ出るピュアチーク&リップを使ったメイクで小嶋陽菜さんの新たな一面を引き出します。
PROFILE
こじま はるな
●1988年4月19日生まれ、埼玉県出身。約12年所属していたAKB48を卒業。今後の活躍にいっそう期待がかかる。
小嶋陽菜 × ジュワっとにじみ出るピュアチーク&リップ
AKB48を卒業して、等身大の「29歳」になったこじはる。渋みのあるピンクチークとリップで、アイドル時代の甘さとはひと味異なる大人の可愛らしさを引き出しました。彼女の内側から溢れ出る透明感やピュアな表情は、新スタートを飾るにふさわしい真っ新(まっさら)なキャンバスのよう。縦長チークやにじみリップで外すのもポイント。
by Keiko Chigira
Make-up point
1を黒目の下の頬骨を始点として、小鼻脇まで縦長に入れて外側をしっかりとぼかす。2を唇全体に塗り、さらに下唇中央にたっぷりと。中央が濃く、外側に向かって薄くなるようなにじみ感を演出。
1 肌の透明感が増すローズピンク。シルク&ブルームブラッシュパレット ¥7400/バーバリー(限定品) 2 くすみがかったプラムレッド。インテグレート ジューシーバームグロス「 美女と野獣」デザイン RD575¥1000(編集部調べ)/資生堂(限定品)
How to make-up
EYE アイホールに3のAを幅広めに入れる。3のBを下まぶたの黒目下にさらっとプラス。カールアップした上まつ毛に4を塗布。下まつ毛にも。
NAIL 5を2度塗り
3 シャイニーピンク×マットブラウン。マジョリカ マジョルカ オープンユアアイズ PK201 ¥850、4 ひと塗りで自然なデカ目に。同 ラッシュエキスパンダー リキッドエクステ BK999 ¥1200/資生堂(5月21日発売) 5 こっくりとしたミルキーピンク。ネイルポリッシュ403 ¥2500/バーバリー(限定品)
「無」の強さ、輝き、
心地よさ、その唯一無二の美
白というより透明、水というより空気。誤解を恐れず言えば、つかみどころがないからこそ、五感でつかみたくなる女。小嶋さんがつねに、「なりたい顔」の筆頭に挙がるのは、ルックスやスタイルを超えた、抗いがたい魅力のためなのだろう。この春、AKBを卒業し、正真正銘、小嶋陽菜として新たなスタートを切ったばかり。生まれたての色、生まれたての艶、生まれたての質感。このメイクはまさに、もう一度生まれた小嶋さんの存在感を見事に表現したものだ。「これから? 何も考えてないです」。もともと目標を決めるタイプじゃないという。もちろん、計算も小細工も一切なし。そのとき、その場にピュアな状態で、すとんと身を置き、感じたい。自分の感覚を信じて、会う人や起こる出来事から何かを吸収し、消化して、前に進んでいきたい。自分に対しても何に対しても期待をしないから、できないからとがっかりもしないし、成功したからと調子にも乗らないのだ、と……。「悩むこと? ありますけど、人よりはないかな。意外と落ち着いているって言われます(笑)」。ようやくわかった気がした。「無」の強さと輝きと心地よさ、それが、老若男女問わず心惹かれる所以なのだって。
by Chitose Matsumoto
MAQUIA6月号
撮影/寺田茉布〈LOVABLE〉 橋口恵佑(物) ヘア&メイク/千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリスト/黒崎 彩〈Linx〉 エッセイ/松本千登世 取材・文/佐藤 梓 構成/木下理恵(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】