「MAQUIA」1月号では、ヘア&メイクアップアーティストの3人に2016年下半期のコスメを総括してもらいました。今回はベースメイク編をご紹介。
メイク界のTOPアーティスト、
チギー・リホ・ヒロが総括
メイクアップ見どころ&使いどころ
2016年下半期は
「赤み」と「オトナ感」が
メイクトレンドを牽引
新たなメイク時代到来を感じさせるアイテムが揃った今期のベース＆カラー。本誌で大活躍の3人が、気になるカラートレンドはもちろん、質感やテクスチャーの進化など、秋冬コスメを分析。
ヘア&メイクアップアーティストが振り返る
（右）ヘア＆メイクアップアーティスト 高橋里帆さん
Three PEACE所属。女子力の高いツヤと透明感あふれるメイクに定評あり！ 下半期は「赤み」が絶対的キーカラーに
（中）ヘア＆メイクアップアーティスト 千吉良恵子さん
cheek one主宰。常に進化を続ける千吉良メイクには、ファン多し。下半期は湿度肌にフォーカス。
（左）ヘア＆メイクアップアーティスト 小田切ヒロさん
LA DONNA所属。広くメイクアイテムを知り尽くす情報通。下半期はより自然な骨格作りでメリハリ美人を誕生させた。
ベースメイク編
千吉良 下半期はファンデーションの進化がすごかった！ アルビオン（4）やキッカ（1）などに見るように、形状やタイプをカテゴライズするのが難しいほど、枠を超えたハイテクさが目立ちました。
高橋 確かに衝撃でしたね。パウダーにも劇的な進化を感じました。
千吉良 そう、パウダーは当たり年！ 粉の進化が著しかった。
高橋 中でも、ルナソル（3）は、ルースの軽さとパウダリーのカバー力を見事に両立していました。
小田切 ファンデーションは本当に秀逸なものばかり。形状に関係なく湿度がかなり強化されましたよね。ある程度のカバー力があるものでも、湿度があることによって古い感じにならないからすごい。
千吉良 ツヤ、湿度、薄膜感……そういったものが進化しつつも、春夏よりはかなりメイク度が上がった気がします。どれも満点と言っていいほどですね。
高橋 クッション系も、よりテクニックいらずで今どきな質感になるものが出ましたよね。弱点だった重さがなくなり、とても軽い！ ジバンシイなどは、ツヤと透け感、そしてカバー力も強化されていました。
小田切 先ほど出てきたアルビオンもそうですが、下地いらずで美しく仕上がるものも多いように感じます。
千吉良 本当に！ そのせいか最近下地を使わないアーティストも増えてきたような。美容液成分による保湿効果がFD自体にあるからかしら。
小田切 僕もそう思います。保湿効果が高い＝崩れやすいという固定概念を変えてくれる優秀なファンデーションが主流になったのだと。
千吉良 リキッドもエレガンス（2）のように、潤うんだけど密着度が高くて崩れない！ むしろ、美容液に色がついてるっていうくらいの感覚のものまで出て……。
高橋 確かに、私もファンデーションの進化に伴って、下地は必要な部分にのみにしか使用していません。
千吉良 でも、実は下地も本当に優秀ですよね。SUQQUやKANEBOなど、私の好きなほんのりピンクな下地も多くて嬉しかった！
小田切 下地は、肌の質感の向上ということで言えば外せないキーアイテム。どんな肌の色にも使え、美容液のようにしっとり。そんな下地が出てきたことにも新しさを感じました。
高橋 あと、色ものだけでなくベースにも「赤み」旋風が。イプサのコンシーラーも赤みがプラスされてリニューアルしましたものね。
小田切 確かに。カラーメイクに限らず、ベースメイクにも赤みというのは理にかなっていますよね。
千吉良 ホント、そんな優秀なファンデーションや下地が、メイクの流行を牽引しているように感じます。
1 キッカ フローレスグロウソリッドファンデーションSPF43・PA＋＋＋ 全８色 ￥5000、ケース ¥3000／カネボウ化粧品
2 スティーミングスキン SPF23・PA＋＋ 30ml 全７色 ￥6000／エレガンスコスメティックス
3 ルナソル シアーライトルースファンデーション 全２色 ￥4000（パフ付き）／カネボウ化粧品
4 スマートスキン ベリーレア SPF33・PA＋＋＋ 全４色¥5000（マット付き、ケース込み）／アルビオン
MAQUIA1月号
撮影／永躰侑里（座談会） 久々江 満（物） 取材・文／靏田由香 構成／木下理恵（MAQUIA）
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