「気になってはいるけれど、実際どうなの⁉」とお悩み中の人も多いアートメイク。そこで今回は、マキアインフルエンサーに「やってよかったアートメイク」を調査。経験者の気になる回答とともに、失敗しないための基本のキから、施術を受ける際の注意点までドクターにお答えいただきます！
- マキアインフルエンサーの「やってよかったアートメイク」TOP３を発表！
- やってよかったアートメイク1位：アイブロウ（11人）
- SHOKOさん：表情に合わせて左右の眉バランスを調整。１回で満足
- さとこさん：理想の眉画像を見せてイメージを共有。ふんわりアーチ眉に
- Kimiさん：自眉のような自然な毛流れに。２年後も仕上がり継続
- やってよかったアートメイク2位：リップ（3名）
- Kimiさん：詳しいヒアリングのもと、計２回の施術
- YUNOさん：リップが落ちても自然な血色感がキープできる
- やってよかったアートメイク3位：アイライン（2名）
- chisaさん：20年前に施術。薄めに入れて不自然さを回避
- 【医師Q＆A】アートメイク施術を受けるときの基本知識
- Q1.眉、唇、生え際など、アートメイクができる場所は決まっていますか？
- A1. 眉、唇、生え際以外にも施術は可能です。
- Q2.色味の持ちはどれくらい？
- A2. 1～2年程度。アイラインは長持ちする傾向にあります。
- Q3.デザインはどうやって決めていくのでしょうか？
- A3. 骨格や筋肉の動きをもとに1mm単位でシュミレーションを行います。
- Q4.アートメイク施術が受けられないケースは？
- A4. 重度のアレルギー疾患や感染症をお持ちの方など、施術を受けられない場合があります。
- Q5.痛みに弱い人でも、耐えられるくらいの痛みですか？
- A5. 個人差はありますが、毛抜きよりも痛くない程度です。
- Q6.完成までの期間はどれくらいかかりますか？
- A6. 3ヶ月ほどかけて完成です。
- Q7.施術直後は痛みや腫れがありますか？
- A7. 個人差はありますが、軽度の腫れは生じることがあります。
- Q8.施術日当日、洗顔やシャワー、入浴しても問題ないのでしょうか？
- A8. 眉は施術後12時間は濡らさないようにしてください。
- Q9.ダウンタイムの期間はどれくらいありますか？
- A9.赤みやひりつきは数日間出ます。
- Q10.一度アートメイクを施したら、形や色は変更できないのでしょうか？
- A10. 大きな形の変更は難しいですが、微調整は可能です。
- Q11.アートメイクを完全に除去したい場合はどうすればよいのでしょうか？
- A11.レーザーが第一選択になります。
マキアインフルエンサーの「やってよかったアートメイク」TOP３を発表！
マキアインフルエンサーにアートメイクについてのアンケートを実施。アートメイクを施したパーツの断トツ1位は、アイブロウという結果になりました。受けてみてどうだった？という感想はもちろん、気になるクリニックまで一挙大公開！
やってよかったアートメイク1位：アイブロウ（11人）
SHOKOさん：表情に合わせて左右の眉バランスを調整。１回で満足
「普段の髪色から好みの眉の形、どんな印象にしたいのかまで丁寧なカウンセリングからスタート。表情に合わせた眉の動きを見ながら、左右のバランスを調整してもらいました。アートメイクは通常2回で1セットと聞いていたのですが、私の場合は1回のみですでに色味が良い感じに仕上がり満足！なので、2回目はまだ施術していません」
さとこさん：理想の眉画像を見せてイメージを共有。ふんわりアーチ眉に
「カウンセリングでは、理想の眉の形や希望のカラーを聞かれたのはもちろんのこと、理想の眉の画像を見せたことでイメージのすり合わせができました！その際、もう少し平行でもいいかもとアドバイスを貰ったのに、聞かずアーチにしてしまったことを後悔…。やや平行気味のほうが合っていた気がします」
※韓国での施術は日本の法律に沿っていません
Kimiさん：自眉のような自然な毛流れに。２年後も仕上がり継続
「計2回施術を受けましたが、丸2年経った現在も満足の仕上がりが続いていて快適です。色は薄めに入れていただいたので、地毛ともなじみやすく、自然な印象に。薬剤を注入する眉の局所麻酔が私には痛すぎたので、2回目は塗るタイプの麻酔にしました」
やってよかったアートメイク2位：リップ（3名）
Kimiさん：詳しいヒアリングのもと、計２回の施術
「眉と同様に、リップも計2回施術を受けました。眉とは別のクリニックに行ったのですが、どんな雰囲気にしたいか詳しくヒアリングしてくれたので安心して受けられました」
YUNOさん：リップが落ちても自然な血色感がキープできる
「2回施術を受けて、半年くらい持ちました。口紅を塗らずに過ごせるくらいの色味と色持ちが理想だったのですが、アートメイク後も口紅は必須。リップが落ちても血色感が失われないのがいい点でした。また、ダウンタイム中に塗る専用リップを、皮むけが起きているところに塗るとさらにめくれてきてしまったりしたので、施術後のケア方法も詳しく聞いておくとよいと思いました」
やってよかったアートメイク3位：アイライン（2名）
chisaさん：20年前に施術。薄めに入れて不自然さを回避
「2回施術を受けて、20年経った今も残っています。施術時は薄めに色を入れてもらったので、アイライナーがまったく不要ということはありませんでした。ただし、その分不自然さはないです。かなり前なのでクリニック名も忘れてしまったのですが、アートメイクの色の濃さは今も当時とほぼ変わっていません」
【医師Q＆A】アートメイク施術を受けるときの基本知識
経験談をもとに、実際にアートメイクを受けてみたくなった人も少なくないはず。そこで、美容皮膚科＆形成外科であり、六本木・表参道で美容医療20年以上の実績を持つアヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士先生に、アートメイクの基本のキから、気になるお悩みまでお応えいただきました。
九州大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。岡山大学や都立大塚病院形成外科等で研鑽を積んだ後、2014年アヴェニュークリニックへ入職。患者さまの声に真摯に耳を傾ける丁寧なカウンセリングと、理想を叶える手技で信頼を集めている。
Q1.眉、唇、生え際など、アートメイクができる場所は決まっていますか？
A1. 眉、唇、生え際以外にも施術は可能です。
──当院では主に眉、唇、アイラインのアートメイクを行っています。稀に、チャームポイントとして目もとや口もとにほくろを入れたいというお声もあります。実はほくろがあることで、顔の縦幅（中顔面）が短く見えるなどの効果も期待できるんですよ。
そのほか、クリニックによっては、髪のボリュームが足りない部分をカバーするように生え際や頭皮に施術を行うヘアラインや、目の下に陰を入れて涙袋をつくったり、妊娠線をカバーする施術を行っているクリニックなどもあるようです。（佐藤先生、以下同）
パウダーでぼかしたような柔らかな仕上がりが特徴の、アヴェニュークリニックの“パウダーアイブロウ”。
Q2.色味の持ちはどれくらい？
A2. 1～2年程度。アイラインは長持ちする傾向にあります。
──個人差や肌質によりますが、眉は1～2年、リップは1～1.5年ほど色味が持続します。アイラインはこれよりも長持ちする傾向にあります。リップの場合、施術直後は口紅を塗ったような鮮やかな発色が出て、徐々にナチュラルな血色感に定着していきます。
年月とともにアートメイクの色味が徐々に薄くなってきますが、決してアートメイクそのものが消えることはありません。
ただ、眉や目を擦るなど日頃から触るクセがある人は、やはり取れやすい印象があります。また、代謝のよさや運動習慣なども関係してきますが、汗をかく人は比較的色素が取れやすい傾向にあります。
色味が薄くなってきた場合、1～2年ごとのリタッチで色足しするのがおすすめ。リタッチを繰り返すことで色の定着率も上がっていきますよ。
Q3.デザインはどうやって決めていくのでしょうか？
A3. 骨格や筋肉の動きをもとに1mm単位でシュミレーションを行います。
──クリニックによって様々ですが、当院ではアーティストがお客さま一人ひとりの骨格から筋肉の動き、表情のクセなどを細かくチェックしながら、1mm単位でシュミレーションを行いデザインを決定します。
またご自身の目線として手鏡を、さらに人から見られたときのイメージも分かりやすいように、少し離れたところにも鏡を、計2種類の鏡を用意しています。2種類の鏡を用いることで、どこから見ても美しいデザインに仕上がります。
色味に関しても、好みや希望の色をヒアリングして調整していきます。ご自身の髪色や肌色、瞳の色に合わせたり、普段のセルフメイクを拝見したりして、よりナチュラルに仕上げることが可能です。
薄い唇もオーバーリップ気味にアートメイクを施すことで、ぷっくりとした印象に。
Q4.アートメイク施術が受けられないケースは？
A4. 重度のアレルギー疾患や感染症をお持ちの方など、施術を受けられない場合があります。
重度の金属アレルギーがある方や肝炎、HIVなどの感染症を持つ方、皮膚に強い炎症がある方は基本的にアートメイクを受けることができません。そのほか、血液をサラサラにする薬を服用中の方やケロイド体質の方は、主治医に相談の上、受けることをおすすめします。
妊娠中や授乳中はアートメイクがNGというイメージも少なくないようですが、当院では妊娠中は安定期から、授乳中は24時間以上開ける、かつ主治医の許可があれば施術可能です。
Q5.痛みに弱い人でも、耐えられるくらいの痛みですか？
A5. 個人差はありますが、毛抜きよりも痛くない程度です。
──個人差はありますが、塗布麻酔を行うため、我慢できる程度、もしくは全く痛みを感じないという声が多いです。例えるなら、毛抜きよりも痛くない程度でしょうか。中には、施術中に眠ってしまう人もいます。
当院では、基本塗り薬による塗布麻酔を行います。注射による麻酔ではないので、麻酔での痛みも心配する必要はありません。
Q6.完成までの期間はどれくらいかかりますか？
A6. 3ヶ月ほどかけて完成です。
──1回の施術では色素が定着しづらいため、通常は3、4週間ごとに2～3回施術を行い、トータル3ヶ月ほどかけて完成させていきます。こちらも個人差がありますが、当院では自然な仕上がりで過ごしてもらえるよう、3回の施術をおすすめしています。
Q7.施術直後は痛みや腫れがありますか？
A7. 個人差はありますが、軽度の腫れは生じることがあります。
──麻酔が切れてくると、軽度の熱感やひりつきが生じる場合がありますが、一時間程度で落ち着いてきます。痛み止めの内服なども必要ない程度の痛みです。
また、かさぶたができるまでの過程で、どうしてもかゆみが出ることがあります。触るのは極力避けて、まずは保冷剤などで冷やしましょう。このとき施術から12時間は患部を濡らすことができないため、くれぐれも注意を。処方される軟膏やワセリンなどを塗って十分な保湿を行って下さい。それでもしばらくかゆみが治まらない場合は、クリニックへ連絡しましょう。
アイブロウ・アートメイク直後の症例写真
Q8.施術日当日、洗顔やシャワー、入浴しても問題ないのでしょうか？
A8. 眉は施術後12時間は濡らさないようにしてください。
──全く濡らさないというのは難しいかもしれませんが、アートメイクを施した箇所は施術後12時間ほどは濡らさない、3日間はクレンジングやゴシゴシ洗顔はしないようにしてください。水滴がついてしまうくらいでしたら、過度に心配しなくて大丈夫です。施術部位以外は通常通りにクレンジング・洗顔を行ってOKです。
入浴は可能ですが、汗をかいてしまうと定着不良となってしまうため、シャワー程度で軽くすませるか、湯船に長時間浸からず、時間を短縮するのがよいでしょう。また、サウナや運動などで大量に発汗する行為も色素が抜けやすくなる原因のひとつ。かさぶたが完全に剥がれて、皮膚の状態が落ち着くまでの間、1週間程度は避けましょう。
Q9.ダウンタイムの期間はどれくらいありますか？
A9.赤みやひりつきは数日間出ます。
──肌の状態や体調などの個人差や施術部位によりますが、眉やアイラインは、赤みやひりつきが数日出る可能性があります。また、かさぶたになる過程で、数日間は色が濃く見えます。
リップのアートメイクの場合は大きく腫れることはなく、軽い腫れが数日出る可能性があります。体質によっては数日後にヘルペスが出る可能性があるため、ヘルペスになるリスクが高い方には予防薬を処方しております。
また、施術直後に辛い物を食べてしまうと、唇にピリピリと刺激を感じてしまうことがあります。口を大きく開かないと食べられないものなども避けたほうがいいかもしれません。また、飲み物を飲むときはストローを使用するのがおすすめです。
Q10.一度アートメイクを施したら、形や色は変更できないのでしょうか？
A10. 大きな形の変更は難しいですが、微調整は可能です。
──眉の場合、平行ラインからアーチ型へなど、大きな形の変更は難しいですが、当院では縁取りを濃くせずに、時間とともに薄く細く短くなるようなグラデーション技法を用いているため、形を調整することはできます。
また色味も色素の種類を変えるなどして、調整することが可能です。髪色や年齢を重ねて似合う色が変わってくることもあるので、施術したクリニックや担当者と相談するとよいですね。
アートメイク除去前・レーザー除去後・アートメイク再修正後
Q11.アートメイクを完全に除去したい場合はどうすればよいのでしょうか？
A11.レーザーが第一選択になります。
──除去したい場合は、まずレーザーが第一の選択になります。当院では、ピコレーザー（532nm波長と755nm波長）での除去を行っています。色素の種類によって反応が異なり、黒や青などの濃い色素は比較的反応しやすい一方で、ベージュやペールオレンジなど、肌に近い色などは除去が難しい場合があります。
個人差はもちろん、入っている色素の色味や量、深さによってもレーザーを当てる回数が変わってきます。例えば、皮膚の最も浅い部分である表皮層にグレー単色の色素が入っている場合は、1回でかなり薄くなることもあります。しかし、現在のアートメイクは単色ではなく、色々な種類の色素がブレンドされているので、暖色系の色素はなかなか除去できず、表皮層よりも深く入れられている場合は5～7回程度かかることも。
何回で消えると確約するのは難しいのですが、概ね3～5回程度は必要と思っておくとよいかもしれません。
写真素材提供／アヴェニュークリニック
アートメイク アーティスト／大西詩織 @avenue.artmake.onishi
アートメイクアーティスト／古関まこ @avenue.artmake.koseki
取材・文／木土さや 構成／加賀恭子（MAQUIA ONLINE）
公開日：
/common/large/image/9d/9d576912-accc-4e90-baaa-3fb5659ec685-700x700.jpg)
