【ファンデーションの正しい塗り方保存版】リキッド・クリーム・クッション・パウダーのタイプ別でプロが伝授！

ベースメイクは、メイク全体の完成度を左右するいわばキャンバスのようなもの。中でも色ムラをカバーしながら美肌に見せるファンデーションの仕上がりは、とても重要。でもパウダーやリキッドなど形状がいろいろあってどれを選べばよいか分からないし、正しい塗り方も実はよく分からない。そんな人は要チェック！

ヘア＆メイクアップアーティストの佐々木れなさんが、ファンデーションの基本マニュアルを伝授。形状別ツールの選び方や、ツールごとの塗り方について、詳しく解説します。

リキッド、クリーム、クッション、パウダーという、ファンデーションの中でもメジャーな4つの形状をおさらい。それぞれの特徴と、どんなとき、どんな人におすすめなのか把握しましょう。

名前のごとくリキッド状で、みずみずしくなめらかなテクスチャーのファンデーション。一般的に保湿成分や美容成分が多く配合されているので、肌が乾燥しやすい人におすすめ。薄くのびて重ねやすいので、ナチュラルなメイクに仕上げたいときから重ねてカバー力を出したいときまで、幅広いシチュエーションに対応できます。

リキッドよりも粘度が高く、こっくりとした質感のファンデーション。こちらも保湿力が高く、乾燥肌の人にぴったり。中にはエイジングケア成分を配合した、マチュアな肌に向けたアイテムも。また、カバー力が高い傾向にあるので、色ムラをしっかり隠したいときにも重宝します。

リキッドファンデーションを染みこませたクッションタイプのアイテム。あるいはメッシュのフィルターで、リキッドやクリームタイプのファンデーションを覆ったタイプもあります。持ち運べるリキッドファンデーション的存在で、出先でのお直しに便利。ライトでカジュアルな仕上がりのものから、リキッドやクリームと同じくきちんと肌づくりができるものなどまで、バラエティが豊富。

顔料を含む粉を、固形にしたファンデーション。美容液成分たっぷりのリキッドファンデーションを蒸発させてプレストするなど、最近は製法や処方が大幅に進化。パウダーとは思えないほどしっとり保湿力の高いものや、粒子を細かくして肌に密閉感を与えないものが続々登場しています。

ものによって高カバー力だったり、フェイスパウダーのように軽かったりと仕上がりは様々。スピーディにメイクを仕上げたい、出先でのお直しに持ち歩きたい、というときにぴったり。

「リキッドファンデーションを塗るツールとしては、スポンジ、ブラシ、指のいずれかが一般的。薄くのばしたいならスポンジ、均一により美しく仕上げたいならブラシ、崩れにくさや手軽さを重視するなら指、とそれぞれメリットが異なります。みずみずしくゆるめのテクスチャーなので、どのツールを使うときでも、ムラづきにならないよう気をつけましょう」（佐々木さん）

1.手の甲をパレット代わりに

リキッドファンデーションを1プッシュ分を手の甲に出し、スポンジを当ててたっぷり吸収させる。

2.美人印象を左右する頬をしっかりメイク

最初にのせた部分が一番厚くつくので、まずはキレイに仕上げたい両頬に3箇所ずつスポンジを当てて、ファンデーションをのせる。次に、スポンジでポンポン叩き込みながら両頬にのばす。ムラづきを防ぐために、できるだけ細かく叩き込むこと。

3.フェイスラインは薄くのばす

両頬にファンデーションをのばしたら、スポンジに残ったファンデーションを鼻や額、アゴに叩き込んでのせる。一番薄づきにしたいフェイスラインは最後に。スポンジを滑らせて、残ったファンデーションをのばすだけでOK。

ファンデーションは、塗りムラがあるところから崩れがちなので、特に崩れやすい鼻の周りはしっかりカバーすることが大事。スポンジの細い部分を使って小鼻の凹凸に沿ってきちんとファンデーションをのせる。

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1.斜めブラシにファンデーションを含ませる

ブラシは、切断面が平らなものがおすすめ。面を肌に密着させることで、ムラづきを防げる。ファンデーションは手の甲に1プッシュ分を出して、ブラシになじませて。ファンデーションをつけながらブラシをクルクル動かし、毛の間にまんべんなく広がるようにする。

2.ブラシを滑らせてファンデーションをのばす

目頭の少し下を起点に放射状にブラシを動かし、ファンデーションを頬全体に広げる。ブラシの平らな面を肌に密着させて滑らせると、ムラになりにくい。両頬の次は額の中央から外へ、アゴの上から下へとファンデーションをのばして。

3.密着力を高めるひと手間

顔全体にファンデーションをのばしたら、ブラシの平面で全顔をトントンと押さえて。ファンデーションのムラがなじみ、密着力がアップする。

3のプロセスを終えた後、さらに薄めのパフで顔全体をポンポン叩いて密着させる。薄めのパフを使うと肌に圧がかかりやすく、密着力がさらにアップする。

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1.指は面でファンデーションを広げる

指先に軽く1プッシュ出したファンデーションを、中指の第二関節までのばす。指でファンデーションを塗るとき、頬、額、アゴといった広い面は点で押さえず指を面で滑らせるのが、ムラづきを防ぐポイント。

2.片頬ずつファンデーションをのばす

鼻の脇に指を当てて、そこから顔の外へとファンデーションをのばす。片頬を終えたら、もう方頬で1～2を繰り返して。

3.額やアゴは頬より薄づきに

指に残ったファンデーションを、額とアゴに広げる。ここでも指を面的に使い、額は上へ、アゴは下へとのばす。

目元や鼻周りなど、崩れやすい部分は仕上げに指先でクルクルとなじませる。余分なファンデーションを取り除いて、ヨレたりシワなどの凹凸に溜まりにくくするテクニック。

リキッドファンデーションを使ってみたいけどハードルが高いというメイク初心者は、まず指使いでメイクをしてみて。ツール要らずなので手軽だし、手肌の油分がファンデーションとなじんで塗り広げやすい。なんと言っても自分の指なので、自在に動かすことができる。

肌の保湿力やバリア機能に関係するという美肌菌に着目。ナイアシンアミドやケフィア発酵エキス GLで肌をケアしながらメイクできる。仕上がりは、うるおいあふれるようなツヤ感が美しい。エッセンス スキングロウ ファンデーション SPF30･PA+++ 30ml 全12色 各￥7590／SHISEIDO

「慣れていない人がクリームファンデーションを指で塗ると、厚塗りになりがち。そんなときは、厚めのパフかブラシで塗れば、厚塗りやムラづきを防ぎやすくなります。パフならより薄づきに、ブラシなら重ね使いでカバレッジを調整しやすいというメリットも」（佐々木さん）

1.うっかり出し過ぎに注意！

クリームファンデーションに付属しているスパチュラで、直径1cmくらいのパール1粒分を取る。出し過ぎると厚塗りになるので、気をつけて。

2.温めて柔らかなテクスチャーに

手の甲にファンデーションをのせて、指で温めながら広げる。こうすることで、固めのクリームファンデーションでものばしやすくなる。

3.細かく叩き込んで均一にのばす

厚めのパフにファンデーションを取り、頬の内側から外側、額を中央から外、アゴを上から下へとなじませる。パフで肌をポンポン細かく叩くと、ムラになりにくい。

4.細かな部分はパフに角度をつけて

目のキワや小鼻、口角の下など細かな部分にファンデーションを塗るときは、パフを折り、角を使って凹凸にフィットさせる。

全顔にクリームファンデーションを塗ったあと、パフをティッシュに押し当てて残ったファンデーションを取る。キレイになったパフでもう一度全顔を押さえて余分なファンデーションを吸収させると、ベースメイクが長もちする。

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1.平たいブラシに半量を含ませる

クリームファンデーションを塗るときのブラシは、平筆タイプがベター。ブラシの側面を使ってのばすと、均一に薄くのばせる。手の甲に直径1cmくらいのパール1粒分を出したら、半分だけをブラシの両サイドに含ませて。

2.寝かせたブラシでファンデーションを広げる

ブラシに含ませたファンデーションを、目頭の少し下から頬に放射状にのばす。ブラシを寝かせ、側面が肌に密着するように動かすと薄づきに。両頬に塗ったら額を中央から外、アゴを上から下へとのばす。残ったファンデーションで、目元や小鼻周りをカバー。

3.ブラシならではの重ね使いでカバー

目の下のクマなど色ムラの気になる部分があれば、ファンデーションを重ねてカバー力をアップ。手の甲に残ったファンデーションをブラシにもう一度含ませ、ブラシを肌にポンポン置いて、重ねづけ。

ファンデーションを塗り終えたら、一度ティッシュでブラシをキレイに拭う。その後ブラシの平らな面で肌をポンポン叩くと、ファンデーションが密着して崩れにくくなる。

クリームファンデーションが厚くなってしまったときは、キレイなスポンジに水を含ませて絞り、厚塗りになった部分をポンポン押さえる。余分なファンデーションをオフできて、密着度もアップ。

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「クッションファンデーションにはパフが付属していますが、できればそれとは別で分厚いパフを用意し、朝のメイクに役立てましょう。薄いパフだと点で力が伝わりムラづきしがちなのに対して、分厚いパフは圧が分散し、ファンデーションが均一にのびやすい。付属のパフは、お直しのときに活用しましょう」（佐々木さん）

1.ケースを活用してメイクの準備

パフでクッションを3回、メッシュタイプなら1回押してファンデーションを取る。次にケースの裏ブタにパフを10回くらい押し当て、ファンデーションをパフ全体になじませたら準備完了。

2.ポンポン軽くなじませる

パフで、肌全体を細かく何回も叩く。力を入れると中からファンデーションが出過ぎて厚塗りやムラづきになるので、軽く叩くように気をつけて。

3.細かな凹凸も忘れずメイクを

目のキワや鼻周りなど細かな部分は、パフの中央に人さし指を置き、パフを軽く折った角で塗る。

キレイなパフにミスト化粧水を吹きかけ、ファンデーションをのばした上からポンポン叩く。ライトなクッションファンデーションだと肌が乾くという人も、これで保湿力アップ。同時にファンデーションがフィットし、ベースメイクのラスティング力がアップする。

全ファンデーションに対応したパフ。パフ表面の細かなキメがファンデーションをのせるから、毛穴もしっかりカバー。絶妙な質感で、ずっとフニフニしていたくなる。マルチファンデパフ 2P ￥638／ロージーローザ

薄づき過ぎて毛穴の凹凸が目立ってしまったら、気になる部分にパフを上から下に滑らせ、ファンデーションを重ねづけ。パフの中に余ったファンデーションだけで、十分カバーできる。

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「パウダーファンデーションは付属のパフで塗るケースと、大きなブラシで塗るケースをレクチャーします。付属のパフだとしっかり塗ることができて、ブラシを使うと薄く仕上がるという差が。きちんとした印象に仕上げたいならパフ、ふんわりナチュラルに仕上げたいならブラシ使いが適しています」（佐々木さん）

1.パフに取る量は少しでOK

付属のパフの、1/4くらいの面積にパウダーファンデーションを取る。パフの角にしっかりファンデーションがつくようにして。

2.肌に圧をかけずにファンデーションを塗る

パフの角が上に来るよう人さし指を添えて持ち、パフを肌に優しく滑らせる。頬や額の中央から外、アゴの上から下へとファンデーションを広げて。目元や鼻周りなどは、パフを折った角でのせる。

3.小ぶりのブラシで色ムラをカバー

目の下のクマなど、カバーしたい部分にはファンデーションを重ねづけ。パフで重ねると分厚くなるので、アイシャドウ用のブラシで軽くのせるのがおすすめ。

仕上げにパフのファンデーションがついていない部分で、目元、鼻、口角を部分を押さえる。崩れやすい部分を押さえておくことで、ファンデーションのキープ力が高まる。

短めの毛足で、狙った部分に塗りやすい。ジェル、パウダー、インクタイプのアイシャドウをくっきり発色させるのに最適。HANEN FUDE アイ シェーディング ブラシ ￥3190／SHISEIDO

1.ブラシにパウダーファンデーションを取る

粉含みがよい、ふんわりした大ぶりブラシをセレクト。ブラシでパウダーファンデーションを4回叩き、粉を毛に含ませる。

2.余分なパウダーをはたいておく

ブラシを持ったのと反対の腕にブラシをトントン当てて、余分な粉を落とす。ブラシならではの、ふんわり軽い仕上がりにするための工夫。

3.キレイにカバーするのは顔の上半分だけ

頬の上からブラシを動かし、頬骨下辺りでストップ。額は中央から外へ、鼻筋は上から下へとブラシを滑らせる。小鼻周りや目のキワは、ブラシの先端を使って。顔の上半分だけにしっかりパウダーファンデをのせて、フェイスラインはブラシに余ったファンデーションを広げるだけ。

汗をかきやすい額は、最後にブラシをクルクル動かして磨いておく。パウダーが定着して動きにくくなり、汗をかいても崩壊を防げる。

前後の毛の長さに差を出すことで、フェイスラインにフィットしやすい設計。フェイスパウダー、ハイライト、チークにぴったり。マルチユースブラシ<フェイス> ￥1210／ロージーローザ

厚塗りになってしまったら、毛足の長いパフで肌をポンポン。仕上げに肌全体を滑らせれば、余分な粉を落として全体を均一に仕上げられる。

日本の伝統的な技術でつくられたビロード織りの生地を採用し、とろけるようになめらかな肌触りに。長めの毛足が粉をたっぷり含み、ムラのない仕上がりになる。ビロードタッチパフ 2P ￥550／ロージーローザ

薄膜なのに色ムラや毛穴をカバーし、くすまず明るい肌のトーンが続く。汗や皮脂、湿度に負けず美しいツヤ感を保つ。ゼン ウェア パウダーファンデーション SPF20･PA++ 9g 全10色 各￥7700（セット価格）／コスメデコルテ

撮影／吉田 崇（モデル）　ヘア＆メイク／佐々木れな　スタイリスト／川﨑玲美（TRON）　モデル／中野恵那　取材・文／風間裕美子　構成／中村千夏（MAQUIA ONLINE）

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