シャネル コメット コレクティヴ『カラー オブ アリュール』イベントが東京で開催!
※アリュール:フランス語で「魅力」「惹きつける」という意味

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シャネル メークアップ クリエイティブ パートナーである「コメット コレクティヴ」の来日を記念して開催されたエクスクルーシブなイベント『カラー オブ アリュール』。会場にはメディア関係者やシャネル フレグランス&ビューティ アンバサダーの宮沢氷魚さん、新井貴子さんやビューティ インフルエンサーたちでいっぱい! 3人の代表的なコレクションやメークアップデモンストレーション、夏の限定アイテムもいち早くお披露目され、会場は熱気で包まれた。
「コメット コレクティヴ」3人のアリュール

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「コメット コレクティヴ」は、イギリス出身のアミィ ドラマ、フランス出身のセシル パラヴィナ、中国出身のヴァレンティナ リーという国籍もバックグラウンドも異なるメークアップアーティスト3人の才能が集結するコミュニティ。2024年の春夏コレクションを皮切りに、それぞれが監修したコレクションを順次発表、世界中で新たなファンを獲得し続けている。

コメット コレクティヴ
アミィ ドラマ
スペインとガンビアにルーツを持ち、ロンドンをベースに活動を続けていたアミィ。2018年から2年続けて、英国ファッション協会のNEW WAVE クリエイティブに選出。手掛けたコレクションのお気に入りが「スプリング-サマー コレクション 2025」。マストハヴアイテムは、自然な艶を与えるボーム エサンシエル スカルプティング。

コメット コレクティヴ
セシル パラヴィナ
名門アントワープ王立芸術学院でデザインを学び、2020年に英国ファッション協会のNEW WAVE クリエイティブに選出。ディテールに研ぎ澄まされた感性を注いだ「カメリア フトゥーラ ブライトニング 2025 コレクション」は、日本で即時完売の記録を持つ。マストハヴアイテムは、デイリーに使えるル ルージュ デュオ ウルトラ トゥニュ 174。

コメット コレクティヴ
ヴァレンティナ リー
中国広西チワン族をルーツに持ち、北京とパリでメークアップを習得。4カ国を巧みに操り、こよなく愛するブルーを自身のアイコンとして、ヘアカラーもブルーが定番だ。自身が手掛けた「レ ベージュ 2025 コレクション」には思い入れが詰まっている。マストハヴアイテムは、うるおいのある肌をキープするレ ベージュ ヘルシー グロウ クッション。
それぞれの『カラー オブ アリュール』こだわりのコレクション

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ワントーンのトータルルックで、タイムレスなアリュールを追求
「スプリング-サマー コレクション 2025」by AMMY
シャネルの原点カラーのひとつ「ベージュ」を再解釈したと言うアミィ。「ニュートラルな色の艶と輝きによって新たな価値観を追求しました。うるおいとグロス感を強調した6色展開のシャネル ルージュ ココ ボームはニュアンスチェンジャーとして楽しんで」(アミィ)

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ガブリエル シャネルが愛したカメリアを近未来的かつモダンなコードに解釈
「カメリア フトゥーラ ブライトニング 2025 コレクション」by CECILE
強くたくましいカメリアが持つ優しさや柔らかさの2面性を表現したと言うセシル。「フェミニンなパラドックスをスパイシーでモダンに。カメリアのレリーフ技術、近未来を思わせるパールや光沢の奥行き感にもこだわっています」(セシル)

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夜明けと夕暮れにだけ訪れる特別な瞬きをヘルシーに彩った
「レ ベージュ ゴールデン アワー コレクション」by VALENTINA
夕暮れは夜明け同様、自分を愛する時間の始まりと語ってくれたヴァレンティナ。「パリで見た夕景の美しさにインスパイア、ゴールドの輝きとピンクやオレンジをプレイフルに纏わせた夏らしくヘルシーなメークアップです」(ヴァレンティナ)
【SPECIAL INTERVIEW】
シャネルのメークアップクリエイションの原動力
「コメット コレクティヴ」に聞いた『カラー オブ アリュール』
シャネルのメークアップクリエイションを影で支える若き才能「コメット コレクティヴ」が、就任から二度目の来日を果たした。ブランドの伝統やエスプリを引き継ぎながら、新たな解釈で昇華。私たちの心を揺さぶる唯一無二のコレクションを発表し続ける3人の、インスピレーションの源や異なる個性から生まれるケミストリー、クリエイティビティとは?

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―「コメット コレクティヴ」でのそれぞれの役割や、クリエイションの体制について教えて。
「シャネル メークアップ クリエイティブ ストゥディオ ディレクター ナタリー ラスネの指揮下で活動を続けています。役割や課題は違いますが、お互いにフィードバックするようにしています。私たちは色を創るだけでなく、イノベーションを生む役目も担っていて、コンセプトやストーリー、未来へのメッセージをブレスト。ブランドのDNAを受け継ぎながらも自分たちの限界をどう越えていくか、ていねいに向き合う時間を大切にしています」(3人)
―3人のケミストリーは? それぞれの関係性や印象の変化は?
「ヴァレンティナはベイビーのエナジー(笑)で、アミィはママのエナジー、私は父親のエナジーかな。最初は友達、そしていま、3人は家族のような関係に変化してきていると感じています」(セシル・以下C)
「個性も強みとなる技術も違うから、それが『コメット コレクティヴ』のアリュールにもなっていると思います」(アミィ・以下A)
「例えば、私やセシルはグロッシーなテクスチャーが好きで、アミィはセミマットなど、こだわりのポイントも違うので、常に交差し合い、刺激し合う関係でしょうか」(ヴァレンティナ・以下V)
―これまでの活動を通して影響を受けたことは?
「個々のスタイルはあるけれど、長時間一緒に過ごしてきた中で、お互いから学び合うことはたくさん!『コメット コレクティヴ』の活動も個々の活動も両方リスペクトしています」(A)
「いままでにない色やクリエイションが生まれ、ひとりでは成し得ないことを可能にしている。2人が作ったものはいつも新鮮で、使ってみたい魅力にあふれています」(C)

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―最近のインスピレーションの源となった経験、エピソードは?
「来日した際に体験した生け花の世界を通じて、日本の陶芸、とくに釉薬の美しさに感銘を受けたこと。釉薬の美しい質感がリップグロスの艶の表現に結びついた経験があります」(C)
「ロンドンで見た展示会が忘れられません。ヴィンテージの写真を集め、新たに絵画を作り出すアーティストの作品から、『コメット コレクティヴ』でのクリエイションに通じるものを感じました」(A)
「ニューヨークで購入した山口小夜子さんの写真集。唇や頬、目もとに効かせた赤や、ゴールドの使い方に心を奪われて。大好きな赤とゴールドの調和が新鮮で目に焼き付いています」(V)
―日本女性のメークはどう思う? 日本のメイク文化や日本からインスパイアされたことは?
「日本女性のメークはていねいで繊細、ディテールにこだわっていて清潔感があります。キュートからエレガンスまで、色の使い方も多彩、色に対してもとてもオープンマインドだと感じます。個人的にも日本のアニメや浜崎あゆみさんが大好きで、メイクアップアーティストになろうと思ったきっかけにも。すごく影響を受けています」(V)
「ディテールへのこだわりと技術力の高さを感じます。日本のカルチャーは歌舞伎や文楽から『ファイナルファンタジー』にメタルなど、新旧さまざまなものが交錯。それが多面的な魅力を形作っていて、心惹かれるキーワードがたくさん!」(C)
「色の使い方や微細なこだわりに感心します。西洋と異なり、繊細で控えめなのに芯が強いイメージ。個人的に大好きな小松菜奈さんに世界中が注目、すごく気になる存在です」(A)

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―メークアップトレンドとの向き合い方は?
「色を創るにあたって、ストーリーやイノベーションの未来を生み出すことにフォーカスしているので、トレンドを意識することはありません。数多のコスメが誕生するメークアップ市場で、たとえ限定でも人々の記憶に残り、語り継がれるものを生み出すことに注力、常にタイムレスを意識しています」(3人)
―メークとファッションのリレーションシップは?
「纏う服が変われば、ネイルやメークも変わる。個人の変容や個性を結びつける大事なステップで、メークは自分の個性を表現する大事なものです」(V)
「常にリンクしていて、ファッションを完成させるのがメークアップ。最後のアリュールを完成させる役割だと思っています」(C)
「メークはファッションを引き立て、その人の個性やアリュールを高めるもの。常に共鳴し合う関係だと思います」(A)
―モードのシーンにおいてアジアのブームが続いているよう。この流れをどう読み解く?
「アジアが注目されるいま、アジア人として誇りに思うし、すごく嬉しい。進化のスピード感やマーケットとして学ぶところが大きいですね」(V)
「アジアは巨大マーケット。ファッションだけでなくスキンケアやメークアップまで、アジアの温度感を無視できないと感じています」(A)
「とても興味深いし、SNSで見える化され、再解釈されている印象も。ブレンディングカルチャーとも言えるし、アジアからのインスピレーションは刺激的。私が手掛けた『カメリア フトゥーラ ブライトニング 2025 コレクション』は、最初に日本でソールドアウト。皆さんに評価されたことも励みになります」(C)

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―『コメット コレクティヴ』における自由と制限とは?
「大事なのが基礎となる技術。日本の工芸にも共通することだけど、基礎の技術があってこそ、次のステップに進めるし、基礎があってこそ自由な表現ができると思います」(C)
「自分を知らないと、そこからリミットが生まれるのでは? 自分らしい色を生み出すために、自分自身が制限を作らないように意識することが大事だと思っています」(V)
「3人なので、お互いに何度も何度も確認するという制限はあると思います、その上で個々のクリエイションの文脈を理解するように。ひとりでの作業より制限はあるけれど、考えて考えて壁を超えていくその先に、大きな自由があると思います」(A)
―シャネルのエレガンス、伝統やレガシーをどう未来へつなげていきたい?
「ガブリエル シャネルの意思を受け継ぎながらも、現代の物差しで解釈することも忘れないよう心がけています。例えば、エレガンスへの意識も進化、昔は赤だったのがベージュに、アヴァンギャルドがクラシックに変わったりと、時代や人の意識は変化していくものだと思うので。ただ、シャネルの根幹にある“アリュール オブ ビューティ”はタイムレス。普遍的なものだと捉えています」(3人)

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シャネルのメークアップクリエイションは、『コメット コレクティヴ』のケミストリーによって、タイムレスでありながらも、これまでの常識を覆すような色や質感で、常に新鮮な驚きに満ちあふれている。心奪われた1色が、そしてこれから出会う新しい1色が、誰の手によって生まれたものなのか。そんなストーリーを妄想しながらカラーコレクションを楽しむその先にきっと、自分らしいアリュールも美しく開花するはずだ。
●お問い合わせ/シャネル カスタマー ケア センター
0120-525-519
取材・文/安倍佐和子 構成/中島和美(MAQUIA ONLINE)
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