カラフルなメイクを楽しみたい春が到来。気合いを入れてメイクしたけど、仕上がりがなんだかイマイチ。私の顔、なんだか古い!? なんてことにならないよう、最旬ナチュラルメイクをヘア&メイクアップアーティスト長井かおりさんがアドバイス。キーワードは「抜け感と盛り感のバランス」。頑張りどころと抑えどころのコツを身につけて、垢抜けた印象にアップグレードしよう。
- やりがち! 30代のあるあるNGメイク
- 2023年最新の垢抜けメイクのポイントは「抜け感と盛り感のバランス」
- 【垢抜けメイクのやり方】ベースは透け感×マットでバランスを調整
- 【垢抜けメイクのやり方】アイシャドウは上まぶたを抜いて下まぶたを盛るのが今っぽい
- 【垢抜けメイクのやり方】アイブロウは眉上を足すのがポイント
- 【垢抜けメイクのやり方】リップは色で抜いて光で盛る
- 完成! これが2023年最新【30代の垢抜けメイク】
やりがち! 30代のあるあるNGメイク
「“ツヤ肌=正義”というひと昔前の感覚から抜けられず、ツヤ系ファンデにハイライトでたっぷり光を盛った肌。肌全体がギラギラしていて、トゥーマッチな印象に」
「確かに、眉の下辺を描き足して太さを出すのが流行だった時期もありました。でもだからといって眉を下に描きすぎた上にアイメイクを盛ると、眉と目の間が大渋滞。今の感覚からすると、抜け感がない、垢抜けないメイクになってしまいます」
「目元にブラウンのアイシャドウを使うと、陰影がついてオフィス向けの知的なメイクになりますよね。でもくっきり色をつけすぎると、きつい印象に。最新のアイシャドウなら、軽くのばすだけでほどよい立体感を演出できます」
「色鮮やかでツヤやかなリップももちろん可愛いけれど、肌もツヤツヤだから、どうしてもやりすぎ感が出てしまう。唇か肌、どちらかの要素を減らせると、全体のバランスがよくなるはず」
2023年最新の垢抜けメイクのポイントは「抜け感と盛り感のバランス」
「今、メイクに求められているのは、“抜きと盛りのバランス”。ただし以前のように“目元は盛ってリップは抜く”みたいなパーツごとのバランスではなく、ひとつずつのパーツに抜きと盛りを共存させるのが、垢抜けて見せるポイントです。たとえばベースメイクなら、マットで盛り気味にして透け感で抜く、リップならツヤで盛って色は抜くとか。それくらいのバランスが、“抜け一辺倒だったメイクから盛りが欲しくなってきた今”の気分にぴったり。
難しいと感じるかもしれませんが、最新のコスメはひとつのアイテムで抜きと盛りのバランスが叶う逸品ぞろい。そこに今回紹介するコツをちょい足しするだけで、今っぽくて垢抜けた、旬のバランスメイクをつくることができますよ」(長井さん)
【垢抜けメイクのやり方】ベースは透け感×マットでバランスを調整
1.ベースは片側ずつ仕上げると◎すべらせて密着させる
ファンデーションは、薄く密着して、素肌と近い質感に仕上がるものをチョイス。指の腹を使い、頬に渦を描くように広げる。密着タイプのファンデは乾くのが早いので、片頬ずつ仕上げるとベター。
2.乾いたスポンジでタッピングしてなじませる
厚みのある清潔なスポンジで、肌全体をタッピング。余分なファンデを吸着させてムラなく均一に仕上げるとともに、ほんのりツヤを抑えてより素肌感をアップさせる。透け感で抜けを出し、マットな質感できちんと感を盛る。
スポンジ:バリュースポンジ ダイヤ型 タイプM 6P ¥462/ロージーローザ
▼おすすめのファンデーションはこれ!
水系成分を約70%配合し、水がはじけるようにのび広がる。パックをしているような心地よさで肌を包み、自然にトーンアップ。SPF20・PA++ 全2色 各¥5280/RMK Division(3月3日発売) ★モデル使用
極薄フィルムの膜が肌に密着し、毛穴をカバー力しながら透明感のある肌に。汗や皮脂に強く、サラリとした仕上がり。SPF50・PA++++ 全6色 各¥6600/エレガンス コスメティックス
【垢抜けメイクのやり方】アイシャドウは上まぶたを抜いて下まぶたを盛るのが今っぽい
1.上まぶたにほんのり影色をプラス
アイシャドウパレットのaのマットカラーとbのパールカラーをブラシで混ぜて取り、アイホールより広い範囲と下まぶた全体に、ふんわりのせる。マットな色にパーリィな色を混ぜるとすべりがよくなり、ムラなくのせることができる。
2.上まぶたはほんのりニュアンスで抜き気味に
cのニュアンスカラーを指に取って、目の中央にのせる。目頭と目尻には色をのせず、軽く仕上げるのがコツ。指でパウダーをつぶす気持ちで押さえると、密着度がアップする。抜けカラーのベージュに盛りカラーのオレンジを重ねて、絶妙なバランスに。
3.下まぶたはやや盛り気味に
細いチップでcとdの色を混ぜて、下まぶた全体にのせる。先にのせたa+bの色と混ざらないよう、ポンポン置くような気持ちで。
4.影色で涙袋をつくる
aのブラウンで涙袋の影をつくる。細いチップにパウダーを取り、チップの先端を使って目頭から2/3までに影をプラス。色が濃くなってしまったら、綿棒でぼかして。下まぶたのメイクを盛ると、頬の面積が小さく見えて、小顔演出ができる。
奥二重の人は……
上まぶたに入れたa+bの色とcのニュアンスカラーを、アイホールの上までしっかり入れること。目を開けたときに、ちゃんと色が見えているようにするのが奥二重さんのアイメイクのポイント。
一重の人は……
上まぶたにのせたa+bの色やcのオレンジを、縦幅短めに入れてみて。目を開けたときまぶたの上の方まで色がのっていると、目元が重たく見えてしまうので注意。
▼おすすめのアイシャドウパレットはこれ!
砂紋や地層をイメージしてつくられたアースカラーをセット。マットやパールなど質感の異なる色を重ねて、骨格を引き立てる。18 ¥6820/カネボウ化粧品(3月17日発売)★モデル使用
太陽の光を閉じ込めたような、温かみのあるグラデーションパレット。角度によって表情が変わる、偏光パールが美しい。13 ¥7150/THREE
【垢抜けメイクのやり方】アイブロウは眉上を足すのがポイント
1.スクリューブラシで眉毛を上にとかす
眉をスクリューブラシで上に梳かし上げる。次のステップで、眉を描き足す位置を確認する作業。
スクリューブラシ:KOBAKO スクリューブラシ ¥1320/貝印
2.グレーのペンシルで眉上に太さをプラス
自眉になじむグレーのアイブロウペンシルで、眉の上に1本ずつ毛を足す。位置は、眉の毛穴1個分くらい上が目安。眉の中は、足りない部分に毛を描き足して。
▼おすすめのアイブロウペンシルはこれ!
地眉になじむオリーブグレー。ほどよい固さの芯で、眉1本ずつを繊細に描ける。にじみにくいのに、石けんで落とせる。01 ¥3080/ネイチャーズウェイ ★モデル使用
0.9mmの極細芯で、描きやすいと人気。グレーにベージュを混ぜたような色味は、ダークカラーのヘアと相性抜群。05 ¥550/セザンヌ化粧品
3.パウダーで眉をカラーリング
好きな色のパウダーをブラシに取り、眉全体にポンポンのせて色をつける。たとえばアイブロウパレットの明るい色や、単色アイシャドウを使うのがおすすめ。仕上げにスクリューブラシで眉を梳かしてなじませて。
▼おすすめのカラーシャドウはこれ!
しっとりクリーミィな質感のパウダー。なめらかにのびて、しっかり密着。目元をナチュラルに明るく彩る。M001 ¥880/リンメル ★モデル使用
肌にほんのり赤みを添える、マットなライトブラウン。ムラなくのばしやすい。004M ¥2200/アディクション ビューティ
【垢抜けメイクのやり方】リップは色で抜いて光で盛る
アイテム頼りでテク要らず!
リップは色が淡くてツヤ感で盛るアイテムをセレクト。チップで唇にたっぷり塗って、ぷるんとした質感に仕上げたい。
▼おすすめのリップはこれ!
唇をプランプアップさせて、長時間保湿。ホログラムがネオンのように輝く。約90%が自然由来の成分。003 ¥4620/パルファン・クリスチャン・ディオール ★モデル使用
とろけるようにのびて、植物由来の成分が乾燥からガード。シアーなピンク。ふっくらハリのある唇に整える。02 ¥3740/ジルスチュアート ビューティ
完成! これが2023年最新【30代の垢抜けメイク】
メイク感はありつつも、肩の力が抜けた軽さを感じる垢抜けメイク。全パーツに抜け感と盛り感を分散させているので、全体の調和が取れて、もともとの顔立ちが美しいように感じられる。
特に注目したいのは、目元のバランス。眉の上辺を描き足して上まぶたのメイクを軽くすることで、上方向には抜け感を。下まぶたは、色をしっかりのせて涙袋をつくることで盛り気味に。そうすると頬の長さが短縮されて、小顔効果まで演出できる。
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
レーストップス¥26400/ティースクエア プレスルーム(TELA) ビスチェ¥22000/ラインヴァンド カスタマーサポート ネックレス¥189200 リング(人差し指)¥35200 リング(薬指)¥27500/yvette
撮影/岩谷優一〈vale.〉 モデル/宮本茉由 ヘア&メイク/長井かおり スタイリスト/平田雅子 取材・文/風間裕美子 構成/織田真由(MAQUIA ONLINE)
編集部
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