美容家として日々進化を遂げるIKKOさんにインタビュー。波乱万丈な60年を生き抜いてきた美のカリスマの言葉の数々…生き方や美しさのヒントがたくさん見つかります。

美 カリスマ IKKO インタビュー

美のカリスマとして60年
美容も人生も楽しむこと♡

Welcome to IKKO
ピンチはチャンス!

美容家として日々進化を遂げるIKKOさんは御年60歳。いつまでも美しい姿と心でいるためのスピリットを伝授して頂きました。

美容家

IKKOさん

1962年1月20日生まれ。福岡県出身。美容師を経て、ヘアメイクとして独立。その後美容家の活動のほか、タレント活動でも老若男女に愛される。「雅冬炎」として書道家としても活躍中。

人生って山あり谷あり。
だからこそ笑顔を忘れずに!
「人生というのは、小さなことでも愛情を持って継続することが大切だと思う。例えば灯った光は、薪を焼べることで絶やさなければずっと輝ける。枯れかかったお花も毎日愛情を持って育てたら、もう少しきれいが続くかも? 人間もそれと同じで、辛いときも苦しいときも、自分にも他人にも愛情を持たなければ。これは、人生にも美容にもいえること。ある方から頂いた言葉で、今も心に強く息づいています。
本当に若いうちはいいけれど、年齢を重ねるにつれ、肩の荷を下ろしていくこともすごく大切だなって今は思えるの。重い物ばかりを背負っていると、どんなきれいな心の人もよどんでいってしまう。
そういう人こそ、下ろしても下ろしても次々に重なってしまう。その重責を実感できないときは、忙しくて余裕がないサイン。だからそんな人は自分に優しく、自分を愛すべき。多様性の時代にシフトしつつある今は、それがベストな考え方なのではないかと思います。
私も以前は『私がやらなきゃ』『倒れても頑張らなきゃ』『完璧にこなさなきゃ』って、肩肘張って必死に日々を過ごしていた。だからこそ、今の自分がいる。でももう、そういう生き方はいいかなって思うの。十分頑張ってきたからそう思えるのかもしれないけれど。人生ジェットコースターって思っても、楽しむ気持ちを忘れてはいけないわよね。今の時代、軽やかに風のように生きなきゃね。」

「今年60歳を迎えたので、これからはなんでも肩肘を張らずに最短の道を歩んで、実りのある日々を過ごしたい。
でも、皆さんは焦らなくても大丈夫。若いうちはなんでも遠回りするものですから。辛くてもそこで学んだことは人生の財産になり、必ず役に立つときがくる。苦しいときに自分を励ます材料にもなります。私も今、『何が欲しい?』と聞かれたら、『いちばん苦しかった19歳の頃に2週間だけ戻りたい』と言うわ。2週間だけね! それ以上はもう無理よ(笑)。
あとね、人と比べたり、周りの意見に振り回されすぎたりしてはダメですよ。これだと思う信念はなにがあっても曲げないこと。一筋の光を見据えて真っすぐに進めばいい。あなたの心と個性は、あなた自身が大切に守っていかなきゃ。
若いうちは若さで、年齢を重ねたら経験で。感動の涙はいいけれど、悲しみの涙はもうこれ以上流したくない。笑顔を忘れずに生きていかなきゃ。自分だけの魅力を思い切り輝かせていきましょう♡」

MAQUIA 5月号
撮影/富田眞光〈vale.〉(人物) 橋口恵佑(物) ヘア/きくち好美 メイク/高場佑子 着付け/森合里恵 取材・文/通山奈津子 構成/萩原有紀(MAQUIA)

MAQUIA書影

MAQUIA2024年11月21日発売号

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