「MAQUIA」12月号では、クールビューティな存在感を放ち続ける戸田恵梨香さんにインタビュー。8月で30歳を迎えた戸田さんが感じる心境の変化とは?

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戸田恵梨香の「凛」と「美」

Erika Toda

1988年8月17日生まれ。『SPEC』や『デスノート』など数多くのドラマ・映画に出演。現在ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系金曜22時~)では若年性アルツハイマーの医師役に挑む。2018年からランコムミューズも務める。


今だから、あんなことこんなこと。


背負っていたものを一度おろしたら、
また再出発できると思えたんです


8月で30歳に。ようやく役に年齢が追いついてきた

いただく役は自分の年よりも上の役が多かったので、ようやく年齢と役があってきた感じ。10代の頃から私自身はキャッキャッていう時代がなくて、ずっとこういう低いトーンなんですけどね(笑)。今、あらゆることが新鮮に見えている若手の役者さんたちを見ると、まだ見ていない世界があるのっていいなと思う一方で、決して希望だけじゃなく、生きるのってしんどいってことも含めて、結構早い段階で私はいろいろ経験できたんだなとも思います。


街全体が醸し出す雰囲気。パリの空気はあっている気が

画家の藤田嗣治さんの取材で7月に訪れたパリで、「私、またパリに来るな」って感じたんです。街の雰囲気のせい? 第六感? パリは2度目でしたが、空気が自分にあっている気がしたんですよね。アメリカに行ったときは東京と変わらないなと思って「欲しいものはここにはない!」って全然しっくりこなかったけれど……私が旅に求めるものは、買い物とかではないので。パリは大人の街だから、またこれからいろいろな楽しみ方ができるかもしれません。


白シャツにデニムが一番心地いい。キメきらないのが好き

きちんとした場に行くときはファンデーションをしっかり塗るし、友達とちょっと食事くらいだったらファンデーションと乳液を混ぜてあっさり仕上げるときも。肌はそのときどきで変えます。今日の撮影のような深い赤リップをプライベートでつけるとしたら、アイラインは引かずに眉をしっかり描くだけで、髪はシンプルにまとめますね。20代の頃はがっつりメイクをするのが好きでしたけど、20代半ばからは抜け感重視。メイク意識も変化しました。


この3カ月で顔が変わったのはある気づきがあったから

「いろいろなものを背負いすぎているな」とずっと感じていたんです。でも、今自分に必要ないモノや、今までの実績すら一度捨てることで、新たに視野を広げたり、違う見方を知ることが今の自分には必要。そう気づいたのが30歳でした。来るべくしてきたタイミングだったのかな。これで再出発できるなと思いました。たぶん、捨てることで何かを得られた。悶々としていた5月頃に比べると、顔つきまで変わった気がします。


MAQUIA12月号

撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア&メイク/河北裕介 スタイリスト/木津明子


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