「MAQUIA」7月号で連載中の『神崎恵の恋させる瞬間美容劇場』では、サングラスに似合うメイク、ファッションをご紹介!
神崎 恵 Megumi Kanzaki
mnuit主宰。ビューティライフスタイリストとしての活動の他、累計100万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで全国を飛び回っている。ファン待望の新著『大人のための美容本』(大和書房)も大好評発売中。
神崎恵の
恋させる瞬間
美容劇場
―きゅんを誘う女になる―
サングラスが手離せない本格的な夏はすぐそこ! 硬質で男っぽいサングラスも、使い方によっては異性を引き寄せるアイテムになることも。そんなサングラスを味方にする、メイクやファッションの極意を教えます。
サングラスをかける日
女っぽさがにじみ出る、柔らかヌーディメイク
隠されているものというのは、不思議と甘く危うい香りがしてなぜか惹かれる。それは、穴があったら覗きたくなるというのにも似た感覚で、ほぼ反射的に、瞬間的に心が動く。例えば、目深くかぶった帽子や顔の半分をすっぽり包むようなマスクもそう。「隠す」ことで、視線も心も引きつけ、どんな顔、どんなひとなのだろうと想像をかきたてられ、確かめたいという思いを生む。それがただの通りすがりだろうと、もう二度と会うことはない他人でももれなくそう。「誰かを意識する」というのは、それだけで心臓のドキドキを呼び覚ますもの。
去年の夏、この見えない感覚から恋が始まった友人がいる。女数人、車で旅行にいく途中のサービスエリアで突然、恋が始まった。その友人の彼が言うには「サングラスをかけてベンチに座っている姿に目がいって、なんかキレイなひとだな、どんな顔なんだろうって思って。笑いながらサングラスがずれた瞬間見えた顔になんか『あーかわいいな』と思ったんだよね」と。なるほど。サングラスというものはそんなふうにひとの視線を吸着し、恋心まで芽生えさせるものなのかと感心した。
確かに、サングラスは仮面舞踊会のベネチアンマスクに似た魅力がある。目元につけるだけで美人風に見え、漂う雰囲気にも色っぽさが。そんな空気感を有効活用して、その下にチャーミングな笑顔を潜ませていたら、想像するだけでも確かにきゅんとくる。言葉もなく、そんなふうに心をつかむものならば、もう紫外線対策だの、すっぴん対策だの、なにも考えずにサングラスをつけているわけにはいかない! その話を目の当たりにしたわたしたちは、もれなくみなそう心に誓うはず。“サングラスは色気を宿すつけかたをしなきゃだめ”。
そのため必要なのが、ヌーディなメイクとほどよく肌見せ感のあるファッション。黒いサングラスとヌーディトーン……そのギャップをマスターしてこそ、恋愛に発展させられる女になれるのだから。
MAQUIA7月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/三瓶康友 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/石関靖子 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)
【MAQUIA 7月号☆好評発売中】