女友達と、気になる彼と、ふらっと訪れてみたいのが大人の雰囲気漂うBAR。「MAQUIA」9月号から神崎恵流、飲み会や食事会とは客層も照明も全く違うこの空間で、一目おかれる女性になるためのメイクやヘア、仕草をお届けします。

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神崎 恵

Megumi Kanzaki

mnuit主宰。ビューティブラッシュアップコンサルタントとしての活動の他、累計80万部を超える著書の執筆をはじめ、雑誌の撮影やトークショーなどで全国を飛び回っている。最新著書『MAKE ME HAPPY』( 扶桑社)では、実践&愛用しているアイテムやルールを惜しげもなく披露している。


SCENE 週末にふらっと訪れたいBAR

色ではなくヘルシーなツヤとメリハリがモノを言う

 まだまだ夏でいてほしいのに、秋のにおいがだんだんと気配を濃くする初秋。大好きなひとが去っていってしまうような、じーんとした切なさが生まれる季節。恋をしていなくてもしていても、なんだかものすごく恋しい気持ちになったりして。「ああ、今年の夏も終わっちゃうな……」なんてセンチメンタルな自分が現れる。
  

 だけど、まだまだ寂しいなんて言っていられない。だってみんなが同じように残り少ない夏に焦がれているこのときこそ、恋が生まれる絶好のタイミングだったりするから。まだ大切なものを見つけていないような、やりたかったことをしきれていないような、出会うべきひとに会えていないような、そんな「何か」への思いを感じている。夏が後ろ姿になるこれからの期間こそ、真夏よりずっと濃厚な恋をする季節。
 

 例えば、まだ出会うべきひとに出会っていないなら、夜のBARに出かけてみるのはどうだろう。オレンジピンクの夕空から紺色になる時間は、なぜか無条件に昼よりちょっぴり素直な気持ちと色気を持てる時間。夏のにおいと温度を纏った女になれれば、だれもが夏に心惹かれるように、どうしようもなく切なく恋しい思いになるはず。
 

 ここで欲しいのはヘルシーな色気。夏らしい肌見せはもちろん欲しい、けれど、それが力の抜けたものでありたい。ばっちりキメこんだ隙のないものではなく、ビーチの延長にあるような、ゆるっと抜け感のある肌見せ。そこに、夏を堪能した素の肌を引き立てるくらいのメイクを合わせることで、素だけがもてる色っぽさが絶妙なバランスをとってくれる。
 

 ここにもうひとつ加えたいのが愛くるしい表情。しとっとした夜に色気ばかりを意識しては、重ったらしい女になるだけ。あえて天真爛漫な愛くるしい表情を組み合わせることで、清々しい色気が生まれる。夏の終わりは恋の始まり。また次の夏も一緒にいたいと思えるような恋に落ちたい。

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ビーチリゾートでの夜をイメージして、開放的な私を演出

夏の夜は断然、色をあまり感じさせないメイクが可愛い。ビーチやプールでうっすらと焼けた肌はそれだけで最高に色っぽい。ざっくりまとめた髪に、ファンデーションやCCクリームを薄ーく広げるだけ。そこにハイライトという艶と素の顔を美しく格上げしてくれる影を纏う。
 夏色になった顔にミニマムなメイクが重なることで、この時期限定のなんともヘルシーな色気をもった女になれる。
 組み立てるときに想像するのはリゾートでのビーチバー。あのにおいや温度を想像しながらヘアやメイク、ファッションを作っていくとバランスがとりやすい。夏を纏った女になる秘訣。


MAQUIA9月号

モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/河野素子 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


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最終更新日:

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