“多幸感”という言葉が、この人以上に似合う人はいないのではないだろうか。それほどまでに、芳根さんの存在は見る人を魅了し、温かな包容力を感じさせる。そんな彼女が纏うポジティブなムードの秘密は、大切にしている言葉の中にありました。芳根京子さんのインタビューをお届けします。

【芳根京子さんインタビュー】「幸せを感じるハードルが結構低いんです」「全ては考え方次第なんだなと母に学びました」

陽だまりのような笑顔に惹かれて。

芳根京子「幸せのコトバを紡ぐ人」

芳根京子

Kyoko Yoshine

芳根京子

1997年2月28日生まれ、東京都出身。2013年に俳優デビューし、2016年NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインを務める。昨年はドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』や『波うららかに、めおと日和』、映画『君の顔では泣けない』など話題作に出演。ディズニー&ピクサー最新作『私がビーバーになる時』では声優を務める。今年挑戦したいことは「英語を習ってコミュニケーションを取ること!ようやく口にしたから、頑張らないと(笑)」。

マキア MAQUIA 芳根京子さんインタビュー 芳根京子「幸せのコトバを紡ぐ人」

幸せだなーと感じる瞬間を大切にしています。その積み重ねが、私にとってエネルギーになると思うから。

「私の母は昔から、日常の些細な出来事に、“白米がおいしい! 日本人で良かった〜”とか、“最高〜”と口にする人。その影響からなのか、私も幸せを感じるハードルが結構低いんです(笑)。朝ごはんに味噌汁が飲めたり、あったかい布団に入るだけでこの上ない幸せを感じたりして。


10代の頃は何を食べても“美味しい、美味しい”って喜ぶから、マネージャーさんに“食べさせ甲斐がない”なんて言われてしまうことも……。でも、それも含めて幸せなことだなって。色々な“幸せ”をエネルギーに変えて、日々生きている感じがしますね」

マキア MAQUIA 芳根京子さんインタビュー 幸せだなーと感じる瞬間を大切にしています。

お休みの日は、自分が求めることをしたい。自分の“機嫌の取り方”が、わかってきた気がするんです。

「ここ2年ほど、長期のお休みを取るようになりました。真っ白なスケジュール帳を前に“さぁ、どうしようか”と向き合ったとき、自分が求めることをとことんしてみよう!と。20代前半までは、自分をあまり理解できていなかった気がするんです。


でも、お休みの中で自分と向き合って、笑ったり、美味しいものを食べたり、自然の中で過ごしたりするうちに、自分の扱い方というか、“今細胞から喜んでいるな”とまで感じられるように(笑)。自分を知ることって、健康や美容に繋がるし、人生を豊かにしてくれるんだなと学びました」

マキア MAQUIA 芳根京子さんインタビュー お休みの日は、自分が求めることをしたい。

やったー!って、すぐに言っちゃう(笑)。ポジティブな言葉が好きです

落ち込むような出来事も学びの時間と母が教えてくれた

いるだけで、その場がパッと明るくなるようなポジティブオーラ溢れる芳根さん。しかし「根本はネガティブ人間」と自己評価する意外な面も。


「母が物事をプラスに転換するのが、ものすごく上手で。悲しいことや辛いことがあっても、“それはあなたにとって、何かを学ぶ時間なんだろうね”とか、“乗り越えられない試練はないよ”という言葉をかけてくれるんです。哲学的というか、思い詰めない逃げ道やヒントを教えてくれる。その考え方の影響からか、落ち込むことがあっても、それを引きずらず、頭の中でポジティブに切り替えられるようになりました。


それでもたまーに凹んだまま抜け出せないときもありますが、その時間や経験も今は必要なときなのかなとか、何ならいつか役に活きるかも……なんて、ポジティブに考えています(笑)。全ては考え方次第なんだなと母に学びました」

マキア MAQUIA 芳根京子さんインタビュー 落ち込むような出来事も学びの時間と母が教えてくれた

人生におけるヒントとなった西島秀俊さんからの言葉

インタビューをしていると、端々に芳根さんが“言葉”を大事にしていることがうかがえる。


「先日、よくお仕事でご一緒になる方から“やったー!とか、わーい!ってよく言うけど、面白いね”と言われて。無意識だったのですが、発する言葉はポジティブでいたいなって思うんです。それは先ほど言った母の言葉など、人からもらった言葉が自分を作っていると感じているから。


大先輩の西島秀俊さんとドラマでご一緒した際にかけられた、“あなたは真面目なんだから、意識して力を抜きなさい”という言葉も大切にしていて。きっと“頑張らなきゃ”という気持ちが先行して、肩に力が入りすぎていたんですよね。それを見かねて引き算の大切さを教えてくれた。


お芝居だけでなく、人とのコミュニケーションだって自分ばかり話していても伝わらないし、相手の気持ちもわからない。一歩引くことで周りが見えてくるんですよね。だから私も、キャリアを重ねた先に、後輩や仲間にこういった言葉を伝えられる人でありたいなって思うようになりました」

マキア MAQUIA 芳根京子さんインタビュー 人生におけるヒントとなった西島秀俊さんからの言葉

感謝の気持ちと謙虚な気持ちで、「ありがとう」を口にしていきたい

大切な言葉のストックを増やしていくのが楽しみ

様々な言葉や経験を吸収し、日々進化している芳根さん。10年後、20年後は一体どんな“芳根京子”が見られるのだろうか。今から楽しみになる。


「関わる作品からも、学ぶことが多いし、大切にしたい言葉も増えています。昨年主演を務めたドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』のキャッチコピーは、“逃げないことだけ、決めてみた──”というもの。柔軟性と芯の強さを兼ね備えていて、個人的にものすごく刺さりました。


ドラマ『波うららかに、めおと日和』では、おはよう、おやすみ、いただきます、ごちそうさま、おかえり、ただいま、という日常の些細な言葉が、とても愛おしいものに。時代背景的に、明日があるのが当たり前ではなかったからこそですが、あらためて言葉を交わす瞬間、瞬間を大事にしたいなと感じたんですよね。


こうして、私を支えてくれる言葉のストックは増えているのですが、デビューしてからも変わらず大切にしているのは、“ありがとう”という感謝の言葉。初めて関わった作品のスタッフさんに、“大きくなっても感謝と謙虚な気持ちは忘れちゃダメだよ”と言われたんです。その言葉は、私の中でこれからもずっと存在し続けていくと思います」



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MAQUIA 2026年5月号

撮影/中村和孝 ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/武久真理江 モデル/芳根京子 取材・文/谷口絵美 企画・構成/吉田百合(MAQUIA)

[写真1〜3枚目]ノースリーブブラウス¥53900/エスケーシー(メイメイジェイ) 右耳イヤーカフ¥96800、左耳イヤーカフ(上)¥88000、(下)¥77000/ヒロタカ 表参道ヒルズ(ヒロタカ)
[写真4〜6枚目]トップス¥35200、スカート¥48400/アールピービーシー(プールデ)

公開日:

MAQUIA書影

MAQUIA2026年3月21日発売号

集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア5月号の大特集は「春の私はメイクで『多幸感』素肌は『透明感』」です。通常版の表紙は守屋麗奈さんです。

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