ビューティ界隈で「エイジングケアの次世代成分」と話題になっているデアザフラビン。老化細胞の蓄積をも防ぐって本当? あのNMNとはどう違うの? など、デアザフラビンに関するさまざまな疑問を美容ジャーナリストの小田さんが医師に取材ました。

美容ジャーナリスト 小田ユイコの“マニアックビューティREPORT”
今月のキーワード「デアザフラビン」
エイジングケアの考え方が転換期を迎える今。スキンケアでも、カラダのエイジングケアでも、個々の悩みにひとつずつ取り組むのではなく、大本の原因に働きかけて全体的にケアする時代に。
その大本が「細胞老化」や「ミトコンドリア不全」。それに対するアプローチ成分として、彗星のごとく登場したのが“5(ファイブ)デアザフラビン”。
いったいどういう成分なのか、この成分の臨床研究を世界で初めて実施した医師、乾雅人先生にお話をうかがいました。

銀座アイグラッドクリニック 院長。東京大学医学部卒。薬液の検証機関として「美養」と老化を科学している。著書に『21世紀の新常識「老化は治る。」』(健療出版)。
デアザフラビンって何?
老化細胞の蓄積をも防ぐ!? 新型ビタミン
シワ、たるみ、白髪など、見た目のエイジングの原因はもちろん、最新の研究で生活習慣病や認知症にも関与が認められている老化細胞。5デアザフラビンは、この老化細胞の蓄積に対する可能性も期待されている。
5デアザフラビン(TND1128)

フラビンとはビタミンB2のこと。5デアザフラビンは、ビタミンB2に「ある変化」を加えたもの。崇城大学薬学部、永松朝文教授が長年研究を続けてきた。
あのNMNとはどう違う?
ミトコンドリア活性のスイッチ、NAD+。NMNは生体内ではNAD+に変化して活躍するが、5デアザフラビンはこのNAD+とそもそも同じ機能をもつと言われている。デアザフラビンは何種類も存在し、NMNよりも優れたものがある可能性が。
キレイにどう働く?
その人にとっての弱点から実感しやすい

老化が進行しているところ=不調があるところから実感しやすい。見た目年齢を引き下げ、健康寿命をのばすことが期待される。
エイジングの源“ミトコンドリア”不全にアプローチし、肌も脳もカラダも元気に
——デアザフラビンってまだ聞き慣れない成分名なんですけれど、世界的には有名なんですか?
「いいえ。日本で最近、注目され始めました。5(ファイブ)デアザフラビン(正式名称)自体は、世界的に何十年も研究されてきた歴史があります。一部は自然界にも存在しますが、話題になっているのは新タイプの5デアザフラビン、TND1128です」と乾先生。
——なぜ話題に?
「ミトコンドリア活性が高いと言われているからなんです。実際私のクリニックでも使っていますが、エイジングケアやさまざまな疾患の治療で良好な結果が出ています」。
——ミトコンドリアって、今もっともホットな美容キーワードですよね。
「ミトコンドリアは細胞内でエネルギーをつくり出す『発電所』。ミトコンドリアの機能が低下すると、細胞がエネルギー不足に。肌や髪など目に見えるところはもちろん、脳や内臓、筋肉など目には見えないところまでエイジングしやすくなります。5デアザフラビン(TND1128)は、そんなミトコンドリアをととのえてくれるのです」
\誰でもすぐに始められる?/
デアザフラビンはどう摂取する?
比較的高価であることから、始めるのにちょっと勇気がいる5デアザフラビン(TND1128)のサプリメント。どういうときに飲めばいい?
まずは、自分の弱点を知るための「飲む健康診断」として取り入れてみる
短期の服用でも体感が得られる場合が多いので、「飲む健康診断」として取り入れ、体の変化を見てみて。適切な摂取量、摂取のタイミングには個人差アリ。現時点では医師の指導を仰ぐのがベター。
iG1128

30日分 ¥55000/銀座アイグラッドクリニック
乾先生が処方する5デアザフラビン。老化治療外来を受診すると入手できる。オンライン診察にも対応。
https://ginza-iglad.com/
加齢と老化は別モノ。これからは「老化は治る」時代へ
「ただ、そんな単純な話ではないと感じるほど、治療の現場では目覚ましい効果をともなった臨床例もあります。たとえば投薬治療していた高血圧の方が薬を卒業できたり、認知症の方が改善されたり、白髪が黒髪に変わったり」。
——5デアザフラビン(TND1128)には、ミトコンドリア活性以外にも優れた働きがあるということ?
「はい。もうひとつ期待されているのが、サーチュイン遺伝子の活性化です。限られた臨床例ですが、確かに活性化した臨床データがあるのも事実。今後の研究に期待しています」。
——サーチュイン遺伝子って、若返り遺伝子って呼ばれているアレですよね。
「サーチュイン遺伝子には7種類あって、そのうちSirt1(サートワン)の活性化が重要とされています。紫外線やストレス、タバコやアルコール、食品添加物などによる炎症でほころんだDNAの修復能力がアップ。ある意味、遺伝子レベルで老化対策をしてくれているとも言えます」。
——年齢を重ねると老化はまぬがれないと思っていましたが、希望が持てます!
「小田さん、年齢を重ねることと、老化とは別モノ。人にはふたつの寿命があります。生存期間としての寿命と、社会生活を全うできる期間としての健康寿命です。治せるはずの老化に対処することで、健康寿命を寿命に限りなく近づけることができると考えています」。
——5デアザフラビン(TND1128)が老化を治す一手として証明される日も近い!?
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MAQUIA 2025年5月号
取材・文/小田ユイコ イラスト/きくちりえ〈Softdesign〉 企画/奈良彩花(MAQUIA)
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