なにわ男子が2月4日、地元・京セラドーム大阪で『なにわ男子 1st DOME LIVE 'VoyAGE'』最終公演を開催。初の単独2大ドームツアーで、京セラドーム大阪では史上初となる6日間連続公演を達成。MAQUIA編集部が見た最終公演のすべてを、渾身のレポートでお届け!

〝アイドル〟の矜持を見た、VoyAGEライブの出航

なにわ男子 大橋和也 高橋恭平 大西流星 西畑大吾 道枝駿佑 長尾謙杜  藤原丈一郎 ドームツアー

「王道」の矜持を見た旅だった。それを背負う存在だと、彼らは覚悟を持って臨み、見事に成功させた。


ライブ前に行われた囲み取材、赤とゴールドを基調とした伝統的なデザインのオープニング衣装で登場した7人は、肩には大西流星さんに言わせるところの「建造物」のような金の大きな装飾。 これが今回のライブを象徴していたように思う。

衣装をプロデュースした長尾謙杜さんによると

「(オープニング衣装について)絶対赤で出ようというのはアリーナのときから決めていました。一番こだわったのは王冠を被って出てくるところ。僕たちにしかできないことってなんだろう、となったときに、7人が王冠を被って出てくるっていう。相当な勇気が必要だと思いますし、覚悟だと思うので、そこは見てもらえたらうれしいなと思います。」 


この王子様衣装を、これだけしっくり着こなすアイドルがいるだろうか…と惚れ惚れしていたら「その上王冠も!?」と驚嘆。 

しかし4万5000人を前に王冠を被って登場した彼らはびっくりするほど似合っていて、恒星のように光り輝いていた。
まずオープニングに選ばれた1曲も感動的だった。
ジュニア時代から、彼らを代表する一曲である「ダイヤモンドスマイル-Anniversary ver-」。世界観をそのままに、今まで存在しなかった2番の歌詞を追加して歌い上げた。 


5周年の、記念すべきドームツアーで初めて歌詞を加えて披露。「あまりにプロットが美しい」と感激させる幕開けだった。
そんな衝撃的なオープニングから始まった京セラドーム大阪ライブからうかがえた、王道アイドル•なにわ男子の美学をMAQUIA的視点で紐解いていく。 

なにわ男子のアイドルの美学①隅から隅まで、盛りだくさんの演出で魅せる

なにわ男子 大橋和也 高橋恭平 大西流星 西畑大吾 道枝駿佑 長尾謙杜  藤原丈一郎 ドームツアー 2

3時間を超えるステージで、過去最多の全38曲を熱唱した7人。
まずオープニング映像では、ジュニア時代のあどけない姿からどんどん成長して今の姿へ育っていく姿が映し出された。ステージに7人が現れる前から会場のボルテージは一気に上がる。心憎い演出だった。
また、MC明け、映像にて、映画『E.T.』をオマージュして、自転車を漕いだ7人が満月が輝く夜空を飛んだかと思えば、特大のキャラバルーンにつるされた自転車で空を飛ぶ7人の姿が!
(『超巨大ちびぬいバルーン~どっちやねん~』というネーミング)
これが、なんと最高35メートルと、結構上に上がる。
『The Greatest Voyage』『Happy Happy Birthday!! 』と立て続けに、ポップな可愛さにくるまれながらも、できるだけ遠くのファンにも楽しんでもらおう、という想いが感じられた。 
ずっと漕ぎ続けながら笑顔を振りまく西畑大吾さん、自転車は一休みして、近くのファンへファンサを届ける道枝駿佑さんなどメンバーの様子もさまざま。

ライブ後半、『#MerryChristmas』『ハッピーサプライズ』『君に恋をした』とハッピーなナンバーが続いた後、一変して スクリーンいっぱいに「WARNING」の文字が。「解放せよ」の文字が点滅した後、満を持して『The Answer』が流れる。 


今までのキラキラとした会場の空気が一変。続けざまの『Circus Night』『Live in the moment』と、瞬きをするのがもったいないほどの息の合ったダンスを披露し、立ち上がる炎と相まって、蠱惑的な魅力で惹きつけた。 

ラストスパート、映像でデビューしてからの5年の姿を振り返った後に流れる『初心LOVE(うぶらぶ)』。LEDに映し出されたピンクのプラチナのジェットを背景に、誇らしげにデビュー曲を歌う7人。かわいらしさ以上に決意も滲ませる初心LOVEは、これからの明るい未来を誓う所信表明のよう。
ファン待望の名パート、道枝さんが「ねえ、今もだよ」とささやくように歌うと、キャーという悲鳴のような歓声が会場中に立ち上がる。これぞ、THE アイドル!! 

なにわ男子のアイドル美学②弱音・本音は歌に込めて

挨拶の後に始まった本編最後の曲、『Time View〜果てなく続く道〜』。この歌詞から想像される苦悩や道のりは、なにわ男子というグループの輪郭をくっきりと、かつ奥行きをもったものにしていた。 


この楽曲は2021年のデビュー前に作られ、作詞を手掛けたのは道枝(駿佑)さん
メンバーそれぞれが1節1節を力強く、時に涙を浮かべながら、時にメンバーを笑顔で見つめながら歌い上げる。

彼らは弱音を表に出すことがあまりないイメージだったし、MAQUIAの撮影現場で大西(流星)さんにお会いするとき、どんなにハードスケジュールでも、夜遅い撮影でも、いつだってにこにこキュルキュルしていた。 
だがこの1曲で、決して一筋縄ではいかなかった今までの歴史をありありと浮かび上がらせていた。
この曲を通してメンバーと、そしてファンとの強い絆が取材席にいても見えたような気がした。 

なにわ男子のアイドル美学③衣装が細部まで美しい

なにわ男子 大橋和也 高橋恭平 大西流星 西畑大吾 道枝駿佑 長尾謙杜 藤原丈一郎 ドームツアー 京セラドーム

長尾さんがプロデュースしたという衣装は、どれもメンバーの骨格、個性に合い、かつ事務所の「王道」を象徴し、アップデートするかのような珠玉の数々。


前述の赤の鳳凰のような衣装はさることながら『ありふれた恋じゃ、もう満たされない』から登場したグリーンの衣装はジャケットが全員形違い。7人7色の魅力を引き出していた。途中『なにわの男子やねん!』では「浪速」のはっぴを着つつ、脱いだ側からフェスのタオルのように回したり、メンバー同士でチャンバラをするわちゃわちゃ場面も。


続く、全身白の衣装は、ポイントでメンバーカラーのあしらいが。バルーン時に猫型の帽子を被った大西さんがとびきりキュート。メンバーカラーのグローブをはめるアレンジも!
『The Answer』から続くダンスチューンは、ブーツまでダークトーンで統一したVillains衣装。楽曲の世界観を際立たせる、妖しさと色気を併せ持つスタイリングだ。


『初心LOVE』からは2022年のデビューツアーのオープニングで着用していたピンク衣装。
最後のアンコール、ダブルアンコールはグッズのパーカーにピンク衣装のパンツを合わせて。
全衣装とも、メンバーへの深い理解が伝わる、天才的なアイドル衣装だった。

なにわ男子のアイドルの美学④周りの人から幸せに

丈子 なにわ男子 大橋和也 高橋恭平 大西流星 西畑大吾 道枝駿佑 長尾謙杜 藤原丈一郎 ドームツアー 京セラドーム

2月8日に30歳の誕生日を迎える藤原丈一郎さん。4日のツアーオーラスにてお祝いする一幕が。藤原さんが大ファンというオリックスの宮城大弥選手、安達了一コーチ、またSUPER EIGHT 横山裕さんからのサプライズビデオメッセージが届き、周囲の人に愛される人柄が垣間見えた。 


そしてなんと、祖母、父母、姉と、リアル藤原家からのメッセージも。 


祖母からは「誕生日と敬老の日にいつも、毎年バラの花束を50本プレゼントしてくれてありがとう」「今年88歳になりますが、長生きしてよかったです。丈くんの出る番組をいつも見て、ラジオを聴いて、それが長生きの秘訣です。身体に気をつけて、ずっと応援しています」とメッセージが。 


会場がすすり泣きと笑いにあふれ、温かい空気に包まれた。 愛の空間だった。 

なにわ男子のアイドル美学⑤アイドルであることを愛している

最後の挨拶にて、大西(流星)さんは「きれいな明かりで照らしてくれて、アイドルで良かったなと心の底から思いました」。西畑(大吾)さんも「アイドルって最高ですね」と感無量の面持ちで一言。 


誇りで満ちた姿に、アイドルへの愛を感じてホロリ。だがそれもファンの熱い声援あってこそ。
高橋(恭平)さんも感謝を述べた後に、最後にはマイクを通さず地声で「なにふぁむ(なにわ男子のファンネーム)大好きだよ!」と叫び、愛を伝える。
大橋(和也)さんも「外周回ったら、もう至る所で、目線を360度回すと、皆さん笑顔だったり、いっぱいうちわで"これして~!"とか、手振ってくれたり、ペンライト振り振りしてくれて…このステージに立てて本当に良かった」 と感慨深げ。

広い会場でも楽しめるよう、スクリーンの映像に工夫が凝らされていたり、ダイヤモンドのように輝くムービングステージを多用し、精いっぱいファンサに応えようとする姿勢は、アイドルへの美学があってこそのステージ。

なにわ男子の〝今以上〟はどこへ向かうのか

なにわ男子 大橋和也 高橋恭平 大西流星 西畑大吾 道枝駿佑 長尾謙杜 藤原丈一郎 ドームツアー 京セラドーム 集合写真

群雄割拠のアイドル戦国時代に、そして猛者が集う事務所の中で、王道を貫こうとする彼らが、ただひたすらに眩しかった。 


余談だが、筆者は公演が始まる前に食事をとり損ね、腹ペコの中オープニングを迎えたのだが、3時間超のライブ後は、りくろーおじさんのチーズケーキを1ホールまるまる食べた後のような笑顔と充足感に満ちて、京セラドームを後にした。 

この7人なら本当にプリズムのアーチをくぐりそうだし、オーロラの海を渡りそうだ。
これからも王道を背負ったまま、進化を遂げる彼らが楽しみで仕方ない。

MAQUIA4月号(2月20日発売)は大西流星さんが表紙。連載もスタート!

なにわ男子 オーラス ライブ 初ドーム 大西流星

囲み取材・ライブ中も涙袋メイクがキュートな大西流星さん

ライブ内でも「日本を誇れる可愛さ」とメンバーに言われていた大西流星さん連載がスタート! 
4月号では新連載記念スペシャル企画を8ページにわたって特集。りゅちぇ×美容のヒストリー、「ドームツアーでも使いました♪」と仰っていた愛用コスメ、りゅちぇ顔になれるセルフメイク、門外不出のポーチの中身まで大充実の内容。ぜひご覧ください!

撮影/橋本敦

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