「もっとキレイになりたい」「恋を叶えたい」など、新しい一歩を踏み出すきっかけに力を借りたいのが神社。全国でも特に「女性の願いを叶えるご利益が高い」と評判の神社をピックアップ。良い気に満ちた神社は、訪れるだけでも気持ちが癒されるので、ぜひ足を運んでみて。

1.京都府・市比賣(いちひめ)神社
女性のすべての願いごとにご利益があるとされる神社

京都の河原町五条近くにあり、千年以上の歴史を持つ市比賣神社は、“女性のすべての願いごと”にご利益があるとされる神社。祀られているのは、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)、多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)、下光比賣命(したてるひめのみこと)。
すべて女神様であることから、市比賣神社は女性の守り神とされ、良縁・子授け・安産、家庭円満、厄除け、仕事運などにご利益があるとされています。特に「女人厄除け」の神社として有名で、平安時代から“女性の公的な祈願所”の役割を果たしてきた歴史も。
ひとつだけ願い事が叶うといわれている霊泉「天之真名井」

京都三大商売繁盛神社のひとつでもあり、境内の中心には、古くから清らかな力を授ける水として親しまれてきた霊泉「天之真名井(あめのまない)」も。絵馬を掛け、ご神水を飲んで手を合わせると、心からの願いごとがひとつだけ叶うと伝えられています。
赤いだるまの「姫みくじ」は願掛けにも

姫みくじ ¥1000
女性に縁の深い市比賣神社のお守りということで、名付けられたのが「姫みくじ」。だるまは持ち帰るのもよし、体に願いごとを書いて、境内の天之真名井に願掛けするもよし。
他にも女人守護のお守りや絵馬など女性向けの授与品が多い点も人気。街の喧騒から切り取られたような静かな空間で、疲れた心がほっと癒されます。

2.京都府・河合神社
“美しくなりたい”という女性の願いを叶えてくれる

京都・下鴨神社の摂社であり、古くから⼥性守護の信仰を集めるのが河合神社。ご祭神は神武天皇の母、玉依姫命(たまよりひめのみこと)。玉依姫命が玉のように美しいことから「美麗の神」として信仰され、“美しくなりたい”と願う多くの女性が訪れています。
名物「鏡絵馬」になりたい顔を描いて祈願

鏡絵馬 ¥1000
この神社ならではなのが、境内の一角にずらりと並ぶ、手鏡の形をした「鏡絵馬」。目や眉、鼻、口があらかじめ描かれていて、この顔に普段使っている化粧品や、用意されている色鉛筆でメイクアップし、自分のなりたい顔を描きます。絵馬の裏に願意と名前を書いて奉納することで、外見だけでなく内面も磨かれて美しくなると言われています。
美麗のご利益がある「鏡みくじ」と「鏡守」

(上)鏡みくじ ¥500、(下)鏡守 ¥800
写真上は、鏡面を空や光にかざすと、美麗の神様からのお言葉が浮かび上がる「鏡みくじ」。鏡に心を映すことで“真の美”を見つめ直すという祈願でもあります。
写真下は、普段使っている手鏡に貼る「鏡守」。ご祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)の姿が描かれており、身も心も美しくなるよう鏡に映る自分の姿を見ることで、美麗を祈願します。
「かりん美人水」はお土産にもおすすめ

(右)かりん美人水 ¥500、(左)かりん美人水はちみつ ¥1000
境内の休憩処で飲むことができる、下鴨神社で収穫されたカリンの実と河合神社のご神水で作られた「かりん美人水」は、きれいで若々しい肌を作るご利益があると言われているので、ぜひ飲んでみて。お湯で薄めて飲む「かりん美人水はちみつ」も売っているので、お土産として買って帰るのもおすすめです。

3.東京都・東京大神宮
良縁を願う人々で常に賑わう「東京のお伊勢さま」

千代田区にある東京大神宮は、東京における伊勢神宮の遥拝殿として明治13年(1880年)に創建され、「東京のお伊勢さま」として親しまれています。また、現在広く行われている神前結婚式は、東京大神宮から始まったもので、今も神前において伝統的な結婚の儀式が守り伝えられています。このような歴史のある東京大神宮は、縁結びのご利益で全国的に有名です。
伊勢神宮の神々や、「むすび」の働きを持つ造化の三神を祀っていることから、縁結びのご利益があることで知られ、1年を通して良縁を願う人々の参拝が絶えません。恋愛や結婚だけでなく、仕事との出会いや対人関係などの良縁を願う人にも人気。縁結びのお守りも多数用意されています。
願いが成就するよう祈願してもらえる「願い文」

願い文 ¥500
「願い文」は、願いごとや神さまへの感謝の気持ちなどを綴って、紐を結んで封をして納めると、願いが成就するよう祈願してもらえます。
“縁結び”を願うなら人気の「縁結び鈴蘭守」を

縁結び鈴蘭守¥800
“幸福が訪れる”という花言葉を持つ鈴蘭の純白の花をかたどった「縁結び鈴蘭守」。縁結びのお守りの中でも特に人気です。

4.奈良県・天河大辨財天社
音楽と芸能の神様、ご縁を結ぶ女神様として信仰を集める

奈良県・吉野のさらに奥、山深い天川村にあるのが天河大辨財天社。古くから「音楽と芸能の神様」「ご縁を結ぶ女神様」として信仰を集めてきました。祀られているのは弁財天。琵琶を携えるその姿は、音を通して人の心や運命を整える存在とされています。
音楽と芸能の神様とあって、ミュージシャンや芸能人の参拝者が多数。また、恋愛に限らず、新しい出会いや転機のタイミングを整えてくれる“道開き”に強い神社としても人気です。
澄んだ音に心身が清められるとされる「五十鈴守り」

五十鈴守 金・銀(根付け)(真鍮製) 各¥3000
神社の象徴とも言えるのが、正式な神事でも鳴らされる“五十鈴”。五十鈴の音が響くと、場が一気に清らかになると言われており、五十鈴を小さく持ち歩けるようにした「五十鈴守」が人気。
五十の神々が内包されているという、3つの鈴が連なった形の「五十鈴守」。 3つの鈴は「いくむすび」「たるむすび」「たまずめむすび」という魂の進化にとって重要な魂の状態を表しており、この鈴の音を聞くと、心身が深く清められるといわれています。
標高の高い静かな山里にあるので、気分転換をしたいときや、頭をクリアにしたいときに訪れるのにもおすすめです。

5.三重県・神明神社(石神さん)
女性の願いをひとつだけ叶えてくれるご利益が有名

三重県、志摩半島の東側、相差(おうさつ)町の閑静な森の中にたたずむ神明神社内にあるのが、“石神さん”の名前で知られる石神社。神明神社は、海女の里として知られる相差町の氏神様であり、日本の最高神である天照大神が主祭神として祀られ、現在は二十六柱の神々が祀られています。その中にある“石神さん”は、女性の願いをひとつ叶えてくれるご利益で全国的に有名。
石神さんの御祭神は、海の神・綿津見神(わたつみのかみ)の娘である玉依姫命。古くから海で働く女性の守護神とされ、“石神さん”は海女たちが「無事に帰れますように」と祈り続けた場所で、その信仰は今も受け継がれています。
願い事を書いて願い箱に入れる参拝法

ピンクの祈願用紙に願いごとをひとつだけ書いて、鈴を鳴らし、願い箱に入れるという参拝法は石神さんならでは。
海女さんたちに親しまれてきた魔除け守り

御守り ¥1100
石神さんの御守りには、海女たちが海に入る際に魔除けとして身につけてきたドーマン(格子状。魔物の入る隙がないという意味)と、セーマン(星形。潜っても必ず浮上できるという意味)の模様が裏に描かれています。
伊勢出身のマラソンランナー野口みずきさんがアテネオリンピックで「石神さん御守り」を持って走って金メダルを獲得したことから、お守りも一躍人気に。願いが叶い、お礼参りに訪れる人も多数。ここぞという願いを叶えたいときに足を運んでみて。

6.群馬県・赤城神社
赤城山・大沼湖畔に建つ、女性の願いを受け止める神社

群馬県・赤城山の大沼に面して建つ朱塗りが美しい赤城神社。湖に伸びる朱塗りの橋や、朱色の社殿が美しく印象的。赤城山と湖の神様である赤城姫(赤城大明神)を主祭神とし、この女神様に願うと必ず叶えられると言われ、女性に人気の高いスポットです。
恋愛成就や良縁祈願のほか、仕事での前進、対人関係の改善、美容・魅了アップなどのご利益もあると言われています。赤城神社には古代から続く「納鏡」という神事があり、千面以上の銅鏡が奉納されています。昔、銅鏡に様々な願いを託し、神様に奉納したのが中世に広がり、女性の宝物である鏡を神様に捧げ、願をかけたといわれています。
女性の願いを叶えるよう祈願された「姫守り」

姫守り ¥1000
「姫守り」は、さまざまな災難から護り、願いを叶えるよう祈願されたお守り。ほかに、美しい心と姿をそなえた子供が授かると伝わる「安産美人祈願」、赤城山の星空に願いを託す「願い叶う守り」なども。参拝後は、大沼湖畔の散策が楽しめるのも魅力です。

取材・文/和田美穂 構成/福島美歩(MAQUIA)
公開日:









































































