Netflixにて10月16日(木)より配信がスタートする日韓のスタッフが集結し制作した「匿名の恋人たち」。物語の中で、ハン・ヒョジュさんは“視線恐怖症”を抱える天才ショコラティエのイ・ハナを演じています。貴重なエピソードを交えながら、役作りや撮影現場での思い出について語ってくれました。

ハン・ヒョジュ インタビュー Netflix 匿名の恋人たち 視線恐怖症のヒロイン役

ハン・ヒョジュ

俳優

ハン・ヒョジュさん

1987年2月22日生まれ、韓国・忠清北道清州市出身。2005年に俳優デビュー。2009年に主演を務めた『華麗なる遺産』が大ヒット。2014年に『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』、2021年に『太陽は動かない』で日本映画出演。最近の主な出演作に映画『パイレーツ:失われた王家の秘宝』、『毒戦2』、ドラマ『ムービング』、『支配種』など。

役作りのため、前髪を作って顔まわりにレイヤーを入れました

ハン・ヒョジュ インタビュー Netflix 匿名の恋人たち 天才ショコラティエのイ・ハナ役

──「匿名の恋人たち」は日韓のスタッフが集結して日本で撮影されましたが、韓国の撮影現場との違いはありましたか?


 「韓国の撮影現場では、よく俳優仲間やファンの方々がコーヒーやトッポギのキッチンカーを差し入れしてくださるんです。でも、日本だとキャストの方が自ら差し入れをすることが多いので、それはとても新鮮でした。


「匿名の恋人たち」の現場は、小栗旬さんと赤西仁さんの差し入れバトル(笑)。お二人がほぼ毎日のようにおいしいものを用意してくださっていたおかげで、疲れてきた時や暑い日の撮影も乗り切ることができました。


スタジオセットでの撮影最終日には、キャストやスタッフが差し入れしたラーメンや唐揚げ、ビールなどで中打ち上げをして、すごく楽しかったです!」(ハン・ヒョジュさん、以下同)。


──今作でヒョジュさんが演じられたイ・ハナは、人の目を見ることができないという秘密を抱えたヒロインです。どのように役を作っていかれましたか?


 「撮影が始まる前に行われた約10回にわたる脚本の打ち合わせで、スタッフのみなさんと意見を出し合いながら役作りをしていきました。たとえば、ハナは東京に10年くらい住んでいる韓国人という設定だったので、どれくらいのレベルの日本語をしゃべれるかを考えて、難しい言葉が使われているセリフを簡単な言い回しに直したり。


ビジュアル面でいうと、ハナは人の目が怖くて外にはあまり出かけないけれど、実はいろいろなスタイルのファッションに挑戦することが好き、というキャラクター。だから、持っている洋服はカラフルで、部屋の中では緑や赤のボトムをはいてファッションを楽しんでいるんです。


髪型に関しては、うつむいた時に周囲の視線を遮断できるように、前髪を作って顔まわりにレイヤーを入れました」。

日本でチョコレート店の前を通りかかると、買わずにはいられなかったです(笑)

ハン・ヒョジュ インタビュー Netflix 匿名の恋人たち オフの日のエピソード

──本日のインタビューにも完璧な日本語でお答えいただいているほど、日本語が堪能なヒョジュさん。劇中でもほぼ日本語でお芝居されていますが、苦労することはありましたか?


 「同じ日本語でも、セリフとして話す時は普段話す時と比べて意識するポイントがたくさんあって、本当に大変でした! おしゃべりする時ならイントネーションを間違えてもかまわないけれど、お芝居となると全部のセリフのイントネーションを覚えなければいけなかったので……。


日本語の発音も難しくて、いまだに“ゆずジャム”と“ゆずトリュフ”は完璧に言えません(笑)。でも、私の日本語の先生を務めてくれた俳優の福永朱梨ちゃんが貴重な時間を割いて丁寧に教えてくれたので、私自身もその気持ちに応えたい一心で最後まで頑張ることができました」。


──撮影は、冬から翌年の秋にかけて行われたそうですね。日本に滞在されていた際のオフのエピソードを教えてください。


 「おいしい飲食店を探すことが好きなので、いろいろな場所に足を運んで、お気に入りのお店をたくさん見つけました! ショコラティエの役を演じていたということもあって、チョコレート店の前を通りかかると、気になったチョコレートを買わずにはいられなかったですね(笑)。


撮影がない日には、小栗旬さんや赤西仁さんやスタッフさんと一緒にゴルフをしに出かけたこともありました」。


──マキア読者に向けて、「匿名の恋人たち」の見どころやメッセージをお願いします。


 「匿名の恋人たち」は日韓のスタッフが集結して制作ということで、本当にたくさんのキャストやスタッフのみなさんと時間をかけて作り上げた作品です。見てくださった方の心を少しでも癒やすことができれば、うれしいです!」。

ハン・ヒョジュ インタビュー Netflix 匿名の恋人たち

Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」あらすじ
10月16日(木)Netflixにて世界独占配信。人気チョコレートショップ【ル・ソベール】の新代表に就任した、日本屈指の大手製菓メーカーの御曹司・藤原壮亮(小栗旬)。誰もが羨むほど順風満帆に見える人生を送っているが、実は人に触れられないという秘密を抱え、恋愛はおろか社会生活にも支障をきたしていた。また、【ル・ソベール】を影で支える天才ショコラティエのイ・ハナ(ハン・ヒョジュ)にも、幼い頃から人の目を見ることができないという秘密があった。ある日、そんな壮亮とハナは思わぬ形で出会い、二人の間に小さな奇跡が起きる。壮亮の親友・寛(赤西仁)やカウンセラーのアイリーン(中村ゆり)らの想いも交差する中、壮亮とハナの不器用で最高な恋が始まっていく。

カーディガン¥212300、シャツ¥181500、スカート¥612700/マルニ(マルニ ジャパン クライアントサービス ) イヤリング¥528000、右薬指リング¥350900/カルティエ(カルティエ カスタマーサービスセンター)

撮影/東 京祐 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini〉 スタイリスト/杉本学子〈W H I T N E Y〉 取材・文/吉川由希子 構成・企画/中島和美(MAQUIA ONLINE) 

公開日:

share