真っ直ぐな瞳、透き通るような肌。そのまなざしの奥には、揺るぎない情熱を秘めて。演じること、奏でること、歌うこと、描くこと。表現者としての才能をどこまでも磨き続け、新たな自分に出会うことへ貪欲で居続ける感受性豊かなのんさん。その魅力に迫る。

吸い込まれるオーラ、その秘密。
のん Her Beauty Style

1993年生まれ、兵庫県出身。 俳優、音楽、映画製作、アートなど幅広いジャンルで活動。主演映画『さかなのこ』で、第46回日本アカデミー賞「優秀主演女優賞」受賞。公開待機作にABEMAオリジナルドラマ『MISS KING/ミス・キング』、映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』他。音楽活動では、3rdフルアルバム『Renarrate』リリース。
“リスク管理せず自分が守るべき信念を
タフに追い続けたい”
ビジョンを明確にすること。
そして失敗から拾い上げること
自分のスタイルを信じるために心がけているのは、いい意味でハードルを低くすること。失敗したらどうしよう、上手くいかなかったら……って考えがちですが、そのリスク管理を取っ払って、自分がどうしたいのか、どうなるべきなのかを優先させるようにしています。
そのためには、ビジョンや目標をはっきりさせることも大事。組み立てたプランの中で勇気が必要なアクションを起こす時は、自分が越えられる範囲内の優しめのハードルを設定して、その一歩をできる限り軽くします。
自分が守るべきものを守り通せる人に、オーラがあると思う
その人らしいオーラは、自分が大事にしているものをきちんと守れていれば自然に出てくるんじゃないかなと思っています。社会に出て、年齢を重ねるにつれて、妥協しなきゃいけないことってたくさんあると思うんですけど。
順応しつつも、自分がここに向かって走っていくんだって決めたところに対しては、タフに追いかけたい。そのためには、体力が必要だなって最近特に感じています。
「太陽の塔」に圧倒されました
先日、岡本太郎さんの作品である「太陽の塔」を初めて間近で見たんです。視界の隅に入った瞬間、振り返らずにいられないほどの威力で、どうしようもなく惹きつけられて。
きっと岡本太郎さんは「美しいですね」なんて言われたくないだろうけど、その吸引力によって感じたパワーはどこまでもよどみなくて、真っ直ぐな気持ちになれました。
“自分に無理のないハードル設定をして
初めの一歩を軽くする”

その日の予定と洋服に合わせて
メイクを決めます
セルフメイクは、毎日というよりメリハリ派。まったくしない日もあれば、今日は美術館に行くから気合入れてメイクするぞ!って日もあったり。
普段はファッションを決めてから、メイクを考えることがほとんど。夏の間はとにかく暑かったから、露出のチャンス!と思って、“腹チラ”や肌見せスタイルもしていましたが、秋を迎えたらシックなブラウンに挑戦したいです。
今日のメイクもブラウンのチークとリップが可愛かった。服と合わせてワントーンも素敵ですね。
憧れるのは、透明感のある肌!
理想は、ハリがあってしなやかで、透明感に満ちた肌。憧れに少しでも近づくために、365日、身体を冷やさないように気をつけています。夏の間も冷房で冷えるので、一日一度は床暖房をつけてストレッチ。お風呂も1日2回。夜は湯船にしっかり浸かって、できる限り発汗!
予測がつかないところまで。
予定外のところまで。
自分を高めていきたい
“心がけていること”を言葉にするとこれまで話したことになるんですが、実際のところ、自分としては“やりたいと思ったら、もうすでにやっている”って感覚が近くて。
私にとって失敗は普通なんです。そこから新たな発見を重ねて、予測のつかないところまで自分を高めていければいい。
“予想外”が起きるくらい、発想とか、エネルギー、表現の豊かさを突き詰めていければ、自分が見えてないものが見えてくるんじゃないかなって。あまり制限は設けずに、その先にいる自分にたくさん出会っていきたいです。

MAQUIA 11月号
撮影/三瓶康友 ヘア&メイク/林 由香里 スタイリスト/町野泉美 取材・文/前野さちこ 構成/吉田百合(MAQUIA)
ドレス¥66220/EMME Co., Ltd(ELAINE HERSBY) グローブ¥16500/MARGE 左耳上イヤーカフ¥8800、左耳下イヤーカフ¥9900/Soierie(写真1枚目)
ジャケット¥79200、パンツ¥64900/M(UJOH) リング¥14850/Soierie(写真2枚目、3枚目)
公開日:

























































































