公開日：2025.09.10

【鈴木えみさん】40歳の今と未来を語る！「人生の転機は、子供を出産したこと。色々な物事にも寛容になりました」

みなさんから届いた質問やお悩みに、えみが真正面から向き合う大人気連載。遂に40歳を迎えるにあたり、本人リクエストの着物で登場。現在の心の内を語ります。

えみはどう考えて、どう思う？
EMI SAYS...,

40歳を迎える今、そして未来は？

若い頃の自分を振り返ると
色々と失礼だったなと反省

9月13日に、40歳を迎えます。とはいえ、徐々に年齢を重ねることに関して特別な感情がなくなってきたといいますか……。むしろ30歳になる時の方が、衝撃だったかも。『三十路』っていうキーワードがなんというか、ね。

正直、10代や20代の頃は25歳を過ぎたらおばさん、って思っていたところもあって、今思い返しても本当に若い頃の自分は失礼だったなって反省。何なら、自分は25歳にならないし、無縁のものだとすら思っていて……酷いですよね（笑）。

その思考でいくと40歳はおばあちゃんになっちゃうけれど、いざ自分が今その年齢になってみると、当時とは捉え方が大きく変わっているなって感じています。

最近は50代でも60代でも、素敵に年齢を重ねている方がいっぱいいますよね。見た目に関しても美魔女という言葉さえももうなくなって、当たり前というか。化粧品のテクノロジーやクリニックの技術の進化もあるかもしれないけれど、SNSが日常化したことで、良くも悪くも美に対する意識が激変したのかなって。

常に人に見られたり見せたりする世界になって人と比較されることが増えたり、刺激を受けたりして、気が抜けないとも言える。それは生き方にも影響しますよね。でも、やりたいことを全部諦めない、選択できる世の中になったのはいいことだなと思っています。

というわけで、今回はせっかくの機会を頂いたので格好いいお着物を選択してみました。テーマは『モードな極妻』です（笑）。普段はなかなか着ることができないので、すごく楽しかった！

見た目とキャラクターの
バランスは変わらずにいたい

人生の転機としては、28歳で子供を出産したことはやっぱり大きくて。健康的な食にシフトしたり、早く寝るようになったり、色々な物事にもかなり寛容になりました。

お仕事面でいえば、笑顔を作ることも上手になったかも。昔は若さ故の反抗というか、笑顔を求められることにムカついてた頃もあって、逆に笑わない時期もありましたねぇ……。とはいえ、性格が丸くなったみたいな感覚もないかも。見た目とキャラクターが一致していたいので、そのバランスはずっと変わらずいたいなと思っています。

ファッションも自分なりのアップデートはしているけれど、大人になったから大人な服装をしようと考えたことは一度もなくて。ただ、年齢や加齢には抗えないし素敵に年を重ねたいので、自分の中でしっくりくる範囲で自由に楽しんでいくつもりです。

自分のファッションブランド『Lautashi』もこれからも継続していきたいし、今年ローンチしたビューティブランドの『EAUf』も新商品を開発中。いつか設計に関わってお家を建ててみたいし、大好きなおはぎ屋さんとラーメン屋さんもやってみたい。妄想は得意なので、あれこれ膨らんでいます。

これから先目指すのは
人生が終わる時に自分らしく生きたかどうか

30代前半は、モデルや洋服のお仕事をしながら子育てとSNSでの活動がメインだった気がするけれど、後半はお仕事の幅が広がりました。

この連載でも以前お話ししたけれど、テレビ番組の『おしゃれクリップ』や映画『女神降臨』、最近ではABEMATVの『ウェディングウォーズ』で、初めて恋愛リアリティーショーのスタジオMCを務めさせてもらったり。

これまでは遠慮させていただいていた演技やテレビ出演だったけれど、今再びトライしたことで新たな広がりも感じていて。ただ、自分が納得しないままには進めないタイプなのは、今も昔も相変わらず。これから先も、かなり先のことを考えるのは苦手だけれど、心がやってみたいと感じるものに挑戦していきたいなと思っています。

40年間で色々な経験をしてきたけれど、私には大切な家族やペットがいて、快適なお家に住むことができていて、素敵な仲間がいっぱいいて、好きなことができていて、と考えると、結構大満足！

ある映画に「人生が終わる時に神様に問われるのは、誰かのように生きたかじゃなくて、自分らしい人生を生きられたかどうか」という台詞があって、まさにそうだなって。

『無茶はするけれど無理はしない』をモットーに、これから先40年、80年と、合計160歳まで（笑）元気なまま生きてやろうと思っています。

MAQUIA 10月号

撮影／Ton Zhang〈RETUNE rep〉　ヘア＆メイク／TORI　スタイリスト／二宮ちえ　モデル／鈴木えみ（マキアミューズ）　構成・文／森山和子　企画／吉田百合（MAQUIA）

着物￥376200、袋帯￥343200、草履￥77000／KAPUKI　その他／スタイリスト私物

※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

公開日：2025.09.10