ドラマやバラエティでの活躍に加え、Travis Japanの一員として世界ツアーに挑戦も。新時代の顔・松田元太が老若男女から支持される理由をキーワードで紐解きます。

松田元太さんは「ハードルが高いほど燃える」人。何事にも全力で臨める秘訣も

Travis Japan

松田元太さん

1999年4月19日生まれ、埼玉県出身。Travis Japanのメンバーとして2022年に全世界配信デビュー。ドラマ『ビリオン×スクール』など俳優としても活躍中。

今年最も飛躍した人
松田元太
全方位に愛される理由

正直

ネガティブな時はドン底まで沈む

めちゃくちゃ前向きだと思われがちですが、僕も悩むことはありますよ。むしろ結構ネガティブだけど、それも人間っぽくていい気がして。ネガティブな要素があるポジティブな人、僕は好きなんですよね。悩みの理由は、仕事がほとんど。暇ができると不安になるし、“なんでこんなにできないんだ……”と落ち込むことも。解決するための思考があらゆる方向に枝分かれしすぎて、迷子になって抜け出せなくなっちゃうんですよ。そういう時は人には相談せず、一人で向き合うことが多いかな。たまに宮近(海斗)と飲んだ時にしゃべることもあるけど、ネガな話は言った自分もスッキリしないし、聞く方も面倒だろうなって。だったら、一人でドン底まで落ち込みきっちゃおうかと。自分が何に悩んでいるかわからなくなるくらい深く沈んだら、あとはもう上がるしかないじゃないですか。そういうネガティブ期が来るのは、半年に1〜2回ほど。奥二重どころか奥・奥・二重かってくらい目が窪んだ顔になりながら(笑)、“この気持ちをいつか歌にしよう”と思って心情をメモったりしてますね。


仕事以外でいうと、いろんな先輩がごはんに誘って下さることが幸せな悩みに。(菊池)風磨くんが「今度メシ行こ!」と誘ってくれて、その前に山田(涼介)くんも声をかけてくれていて、別の先輩も……となっているから、時間ができても誰に連絡していいのかわからなくて。結局迷いすぎて、誰にもご連絡できていません(笑)。

センス

ハードルが高くなるほど燃える

撮影での表情やポージングも、バラエティと同じで現場の皆さんが作って下さる部分が大きいんですよ。“腰に手とか置いたら笑われるかな……”と恥ずかしくなる時もたまにあるけど、今日の撮影はスタッフの方々が全員で“行っちゃえ行っちゃえ!”という空気にしてくれた。そうやってスイッチがカチッと入るタイミングがあると気持ちよく自分を表現できるので、すごくありがたいですね。魅せ方って一つ一つの現場で吸収しながら身につけていくものだと思うから、仕事がたくさんあるのは自分にとって幸せなこと。今もすごく恵まれているけれど、なんならもっと忙しくなりたい。経験を積めば積むほど、いろんな面で幅が広がっていく感覚があります。お芝居でも最近少しずつ遊びを入れられるようになってきたので、いい意味で力を抜いて余裕のようなものを出せるようになっていきたいですね。


現場の対応力に関しては、むしろジュニア時代からそこだけを求められてきたと言えるかも。「明日本番だから」、「今日ステージに立ってもらうから」という指示が日常的にあって、それに応えられない人間は辞めていく世界。なので、事務所の合同ライブ『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』でKing & Princeの(永瀬)廉の代役を頼まれた時も一切迷いはありませんでした。King & Princeとは仲良しだし、廉は特別な仲間。もし僕が力になれることがあるのであれば、「うん」って答えるだけのこと。めっちゃ緊張したし不安ではあったけれど、結局そこも含めて楽しんだもの勝ちかなって。フリ入れも楽しみながらできたし、その後(髙橋)海人とお酒を飲みながらホテルの鏡でダンスを確認していたら、気づいた時にはもう朝で。King & Princeファンの方に廉の面影を少しでも感じてもらえたら……と思いながらステージに向かったんですが、結果的にめちゃくちゃ楽しかったですね。もともと、ハードルが高いほど燃える人間なんですよ。人生において選択を迫られる時が来たら、安パイは選びたくない。たとえ批判されても、“そういう人たちにもいつか自分を好きにさせてみせる!”という気持ちでいます。

全力

まず、好きになること。それが何事にも全力で臨める秘訣

最近いろんなことに挑戦させてもらっていますが、自分の中で感慨深かったのが、映画『ライオン・キング:ムファサ』の声優のお仕事が決まったこと。実はオーディションのお話を頂いたタイミングがドラマの撮影中で。“うわ、なんでこんなに時間って少ないんだ!”と思いながら必死に練習して挑んだら、タカ役を頂けて……。ディズニーのお仕事をするのは僕の夢でもあったので、それが叶ったことで胸がいっぱいに。今は日々トライをしている最中で、今までの全部の経験が繋がっているんだなと改めて感じています。


よく「どうしてそんなに頑張れるんですか?」と聞かれるんですが、答えは簡単。全部好きなことだから。興味がなかったこともチャレンジすれば好きになるから、“だったら最初から好きになろう!”と思うように。そうやって挑むと結局どんどん好きになって、好きになるほど自分の熱を注げるんですよ。もちろん、体力的に大変な時はあります。そういう時に支えになるのが、じいちゃんのLINE。僕がメディアに出ると必ず写真付きで長文のLINEをくれるんですが、打ち間違いや文章と全然合ってない絵文字が使われているのが可愛くて(笑)。それこそディズニーが決まった時も、5スクロールしても終わらないくらいの激アツLINEが。「生きがいができた」と言ってくれたので、“それはもう頑張るぜ!”と燃えてますね。そして、メンバーの存在も大きいと思います。今僕が個人の仕事をさせてもらえているのは、Travis Japanというグループあってのこと。“ソロ=グループ”という意識はメンバーみんなが持っていると思うし、ホームがあるから安心して全力で挑めているんだと思います。

MAQUIA 1月号
撮影/黒沼 諭〈aosora〉 ヘア&メイク/大澤慶子〈JOUER〉 スタイリスト/井田信之 モデル/松田元太(Travis Japan) 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/萩原有紀(MAQUIA)
ジャケット¥118800、リング(人差し指)¥55000/シアン PR(SHINGO KUZUNO) リボンシャツ¥41800/サーディヴィジョンピーアール イヤーカフ¥27500、ネックレス¥25300、ブレスレット¥41800/マリハ(MARIHA) ピアス/本人私物 リング(小指)/スタイリスト私物

※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

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