「MAQUIA」9月号では、免疫力を高める100のアイデアをご紹介。今回は、今すぐ、どこでもゼロ円でできる、最強の免疫力アップ法「呼吸」について、ドクターが解説します。
夏疲れにもストレスにもウイルスにも負けない
肌·体·心 免疫力アップの裏技
自律神経を整える近道はコレ
呼吸
医師・医学博士
根来秀行先生
ハーバード大学医学部客員教授。内科学、抗加齢医学などを専門とし、免疫に詳しい。近著に『病まないための細胞呼吸レッスン』(集英社)。
01
腹式呼吸で、免疫の要、
「横隔膜」をコントロール
免疫力アップの決め手は、自律神経を操る腹式呼吸。しっかりと吐き切ると肺と腹腔を隔てる筋肉、横隔膜が引き上げられ、副交感神経優位に。ハッピーホルモンのセロトニンの分泌促進にも。
吸ったとき
おなかのほうに空気を入れるイメージで息を吸うと、横隔膜が収縮して平らに近づく。
吐いたとき
息を吐くとき、横隔膜を徐々に緩ませていく。徐々に長く吐き続けることができる。
02
息を吸ったとき、肩のラインが
上がったら免疫力に注意
肩が上がるということは、横隔膜を使わず、胸式呼吸になっている証拠。肺の上から下までを使い切ることができず、浅い呼吸に。すると交感神経優位になり、免疫力がダウン。
03
声が小さい人も、
免疫力ダウン?
人と話しているとき「えっ?」と何度も聞き返されるようなら、呼吸が浅く、吐く力が衰えている可能性大。浅い呼吸は、免疫細胞をはじめ、全身の細胞が酸欠になり、エネルギーがダウン。
04
今、マキア世代は
肺が弱っている
スマホ、PC漬けによる慢性猫背で、肺が圧迫され、深い呼吸ができていない時間がほとんど。加えて長いマスク生活で、浅い呼吸が日常化。1日に何度か、呼吸法を取り入れる習慣を。
05
呼吸に集中すると
マインドフルネスに
鼻から吸って鼻から吐く呼吸を意識すると、「今ここ」に集中。雑念を取り払い、脳のアイドリングを減らして瞑想状態に。1日に何度か呼吸法を行うことで、ストレスからも解放される。
06
疲れてボーッとしたいときこそ、
呼吸法の出番
疲れたとき、ゲームや甘いお菓子、お酒で気分転換するのでなく、すかさず呼吸法を。自律神経が整うのでリフレッシュ効果が高く、免疫力もアップして一石二鳥。
07
交感神経が優位になると、
細胞は呼吸困難に
イライラ、ドキドキ、モヤモヤなど交感神経優位が続くと、血管が収縮し続け、毛細血管がゴースト化。酸素が行きわたらず、細胞は虫の息に。
08
口呼吸をやめると、
細胞呼吸が整う
口呼吸だと酸素の供給過剰で、活性酸素が増えて細胞をむしばみ、体や肌が不調に。腹式呼吸に切り替えることで、細胞が酸素を適切に利用できるようになり、元気な肌と体に。
09
呼吸がわりに、
水素を吸入するのも手
呼吸に集中できないときは、水素ガス吸引具でリフレッシュ。水素が活性酸素を除去し、体内の酸化ストレスをケア。副交感神経が優位になり、疲労感が減るというデータも。
いつでもどこでも活性酸素ケアができる、手のひらサイズのポータブル水素ガス吸引具。別売りカートリッジでフレーバーも楽しめる。KENCOS4 ¥39500/アクアバンク
10
お風呂の中で、
至福の呼吸タイム
血流をアップし、副交感神経優位に切り替わりやすいお風呂。1日5分でもいいので、免疫力アップのために湯船に。香りが心地いい入浴剤を入れれば、自然と呼吸も深くなる。
瞑想風呂の名品がバージョンアップして登場。交感神経の活動を抑え、ストレスホルモンを減少するリラックス成分を新配合。メディテーションバスt 300ml ¥2000/アユーラ(10/1発売)
MAQUIA 9月号
撮影/Kevin Chan(物) イラスト/Uca こさかいずみ 構成・文/小田ユイコ 柏谷麻夕子 関本陽子 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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