キレイのための甘酒や納豆、野菜をたっぷり摂っているはずなのにおなかは張るしいつも疲れていて肌はどんより。もしかしたら「おなかのカビ」が原因かも!? カビを増やさないための対策・コントロール術をご紹介します。

美容ジャーナリスト 小田ユイコの“マニアックビューティREPORT”
今月のキーワード「おなかのカビ」
「イーストコネクション」という言葉が最近気になる小田。パンの発酵にも使われるイーストは、カビも含む真菌類の総称。
私たちを取り巻く環境、食べ物にはイーストたちがたくさんいて、付き合い方次第で私たちの体内にも棲んでいるカビをもれなく増やしすぎてしまうんだそう。
マキア読者のように美を追求する人は、おなかにカビが増え、不調を招いているケースが多いらしい!「おなかのカビ」に警鐘を鳴らしている内山葉子先生に取材しました。

葉子クリニック院長。医学博士。補完・代替医療と西洋医学、心のケアを統合的に行い難治性疾患の治療にあたる。著書に『おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)。
発酵食品や野菜を多く摂っている人は要注意!? よかれと思って続けている食事が落とし穴
——誰のおなかにもカビが生えているってホント?
「はい、カンジダ菌などの真菌が棲んでいます。口内や膣にもいますが、増えやすいのは腸なんです」と内山先生。
——そういえば、以前腸内フローラを調べたときカンジダ菌が多めと言われたことが。
「おなかのカビ=カンジダ菌などはさまざまな腸内細菌とともに生活していて、1%くらいの割合が通常。増えすぎてしまうと、おなかが張るだけでなく疲労感や気力、集中力のなさ、頭痛といったさまざまな不調を引き起こします」。
——まさか、不調がおなかのカビのせいかもしれないなんて。なぜおなかのカビは増えてしまうの?
「マキアの読者のように美意識の高い人に多いのは、発酵食品と野菜の食べすぎ」。
——えっ? おなかのためにいいのでは?
「もちろんどちらも腸活にはとてもいい食材。でも発酵に使われるのは、有用な種類とはいえカビの仲間。おなかにカビが増えているときに多量に摂ると、増殖を促す原因に。また、野菜の食物繊維はおなかのカビの大好物。食べすぎれば増えてしまいます」
おなかのカビの正体は?
誰でも腸に存在するカンジダ菌。増えると不調の原因に
腸内に棲む微生物はほとんどが細菌だが、健康な人でも1%程度は真菌=カビが存在。その多くはカンジダ菌で、「カンジダ・アルビカンス」は不調をもたらすことで有名。

\まずはこちらをチェック/
チェックリストA
□異常に疲れる
□うつうつとしたり、気分が変わりやすい
□集中力がない、記憶力が下がった
□頭痛持ち・皮膚トラブルがある(じんましん、水虫、爪白癬、慢性的な皮膚炎、目のかゆみ、肛門のかゆみなど)
□消化器に症状がある(便秘、腹痛、下痢、げっぷ、おなかにガスがたまりやすい、腹部の張り、食事をするとすぐにおなかがいっぱいになるなど)
□フェムゾーンに症状がある(月経不順、月経困難症、PMS、膣炎など)
□筋神経に症状がある(筋肉や関節に痛み、腫れ、しびれ、まひ、灼熱感、 筋力がとても弱い、鼻血がよく出るなど)
□呼吸器に症状がある(咳が長引く、ぜんそくのように呼吸が苦しい感じがする、慢性的に鼻づまりなど)
□耳に症状がある(中耳炎など耳の感染症を繰り返す、耳に詰まり感がある、めまい、音に敏感など)
\Aが1つでも当てはまったら/
チェックリストB
Aに当てはまる項目があり、Bに1つでも当てはまればおなかのカビによって健康が害され、不調を起こしている可能性大。
□不調があり、さまざまな治療やケアを受けたが改善しない
□これまで抗生物質を何度も服用してきた
□発酵食品、砂糖を多く含む食品をたくさん食べてきた
□スイーツやパン、アルコール飲料が大好きで欠かせない
□スイーツやパン、アルコール飲料を摂ると体調が悪くなる
□低血糖症状(発汗、手足のふるえ、動悸など)が起こることがある
□ピルやステロイドを服用している、またはしたことがある
□雨や曇りの日は調子が悪くなる
□湿気の多い場所やカビの生えている場所に行くと、調子が悪くなる
□化学物質過敏症がある(タバコ、香水など化学物質に接すると調子が悪くなる)
□歯科治療などの際、麻酔が効きにくい
カビ対策はどのように?
おなかのカビのコントロール術
おなかのカビを増やさないためには、食べることでカビにエサを与えないことと、環境からカビを取り込まないことが大事!
NG 住まいのカビ対策を

エアコン、お風呂、クローゼットにカビがあると吸い込んだり接触したりして結果、おなかのカビを増やすことに。特にこれから湿度が高くなる季節は要注意!
NG 気分転換や時間が空いたときに甘い食べものや飲み物に手を出さない

スイーツは、おなかのカビのブースター。おなかのカビは低血糖をもたらすという情報もあり、さらにスイーツに手を出すという負のループに。
NG パン、麺類を食べる回数を減らす

パンや麺の材料である小麦、大麦はおなかのカビが大好きな糖質であるうえ、カビが生えやすい食材。食べる回数や量を減らして。
NG カビの生えやすい食品に注意

コーヒーやナッツなど、カビが生えやすい輸入食材は摂りすぎに注意。オーガニックの食材も常温だとカビが生えやすいので冷蔵庫で保管。
NG 納豆、甘酒、麹漬け…発酵食品を摂りすぎない

健康にいい発酵食品も、摂りすぎればおなかのカビのブースターに。ひとつの発酵食品を毎日のように大量に飲食するのを避け、いろいろな食材を少しずつ摂って。
抗生物質、制酸剤を安易に飲まない。甘いものはおなかのカビの大好物
——腸をととのえて免疫を上げるつもりが、カビのブースターになって免疫を狂わせていたなんて。
「優れた食品ですから適度には食べてほしい。でも甘酒を毎日飲む必要はないのでは? 日本人は納豆、麹漬けの食品、みそ、しょうゆ、みりん、日本酒など習慣的に発酵食品をたくさん摂り、おなかのカビが増えやすい国民なんです。生野菜のサラダは小鉢1杯程度に」。
——目からウロコですね!
「それと小腹が減ったときに甘いもので満たしている人。パン、麺を含め、糖質はおなかのカビを増やします。抗生物質や胃薬などの制酸剤に頼っている人、ステロイドなどのホルモン剤をよく使っている人(過去も含め)もおなかのカビが増えやすいので要注意です」。
——取材後、おなかのカビを増やさない目線で生活、食事をするようになった小田。なんだか仕事もサクサク進むし、心のモヤモヤも晴れて、元気のレベルが上がった気が。おなかのカビがおとなしくしてくれるようになったんだと思います。
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MAQUIA 2025年6月号
取材・文/小田ユイコ イラスト/きくちりえ〈Softdesign〉 企画/奈良彩花(MAQUIA)
公開日:















































































































