連日の猛暑に室内外の気温差、冷たいものの摂り過ぎ……。身近な食材を使って体調を整える“ちょこっと薬膳”を国際中医師の小池美枝さんに教えていただきました。今から取り入れて夏バテを回避!

体にたまった「熱」を追い出せ!
ちょこっと薬膳で毎日快調!

国際中医師・薬膳料理研究家
小池美枝さん
国際中医師として不調に悩む人のカウンセリングや薬膳処方、食養生サポートを行うほか、薬膳料理教室mie's art kitchenも主宰。
汗のかきすぎによる
夏バテを解消するレシピ
暑がりで、汗をかきすぎる人、体に潤いが足りない陰虚タイプのこんな人に
☑︎汗っかきで、夏は1日に何回もシャワーを浴びなければいけないほど
☑︎のどが渇きやすい
☑︎アイスやかき氷など冷たいものが欲しくなることが多い
☑︎屋外で過ごすことが多い
☑︎寝るときにクーラーをガンガンにかけないと眠れない
きゅうりと梅でさっぱり、体の熱をクールダウン
梅たたききゅうり
【汗を抑える】【潤い補給】

材料(作りやすい分量)
きゅうり …1本
梅ペースト…大さじ1(または梅干し1個)
白ごま(すりごまがベター)…大さじ1
作り方
1 きゅうりをすりこぎや麺棒などでたたいて、食べやすい大きさに切る。梅干しを使う場合は、種を外してたたく。
2 1のきゅうりをボウルに入れ、梅ペースト(もしくは1の梅干し)と白ごまを加えてよく混ぜる。2〜3分すると、きゅうりの水分と梅ペーストがなじんでおいしくなる。

1 きゅうりはたたいてつぶすことで、より味が染みやすくなる。

2 きゅうり、梅ペースト、白ごまがなじむまでよく混ぜ合わせる。
〈薬膳MEMO〉
熱を冷まし、潤いを補うきゅうりと、過剰な汗を止める梅干し(ペースト)を使用。白ごまは肺を潤し、冷房による乾燥や夏風邪対策に効果的。梅のクエン酸で疲労も回復。
しょうがで爽やかさアップ。冷え腹予防に
メロンとしょうがのサラダ
【解暑】【お腹温め】

材料(作りやすい分量)
メロン(青肉でも赤肉でもOK)… 1/2玉
しょうが(薄切り)…4〜5枚
オリーブオイル…大さじ1
酢(りんご酢、ワインビネガーなど
好みの酢でOK)…大さじ1
作り方
1 メロンは、種を取り、2~3cmの角切りにする。
2 しょうがは薄切りにして、せん切りにする。
3 1と2をボウルに入れ、オリーブオイルと酢を加えて混ぜ合わせてから5分程置く。
4 メロンの果汁がオリーブオイルとよく混ざるとおいしいドレッシングになるので、なじむのを待って器に盛り付ける。

1 メロンは1/8程度に切ってから、皮をむいて、種を取り除き、2〜3cmの角切りに。

2 しょうがは皮をむいて薄切りにしてせん切りに。皮は温め効果が高いので夏はむいても。

3 すべて混ぜ合わせてからしばらくおくと、メロンから甘い果汁が出てきておいしくなる。
〈薬膳MEMO〉
体の熱を冷ますメロンを使ったサラダ。体を暑くせずにお腹を温めるしょうがをミックスすることでお腹の冷えは予防。「血」の巡りをよくする効果のある酢も使用。
熱を冷ましつつ、
自然な甘みで心を癒やす夏のデザート
すいかとあんこのココナッツミルク
【解暑】【利水】

材料(作りやすい分量)
小玉すいか…1/2玉
ココナッツミルク… 200ml
豆乳(牛乳やアーモンドミルクなど
お好みのミルクでOK)…200ml
あんこ(既製のもの)…1人分に大さじ1程度
作り方
1 すいかは皮をむいて3cm程度の角切りにし、種を取る。
2 ボウルにココナッツミルクと、豆乳を入れて混ぜ合わせ、1を加える。
3 器に盛り付け、あんこを添える。

1 すいかは、3cm程度の食べやすい大きさに切って、種を取り除く。

2 ココナッツミルクと豆乳を混ぜたら、すいかを入れて混ぜ合わせる。
〈薬膳MEMO〉
甘いすいかと軽やかなクリーミーさのあるココナッツミルクの組み合わせ。ココナッツミルクには心を穏やかにする働きも。小豆には体の余分な水分を排出する効果が。
MAQUIA 9月号
撮影/佐々木美果 スタイリスト/竹中紘子 料理製作/小池美枝 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
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公開日:


























































































