年齢を重ね、時代も変わる中で、お洒落の基準が変わってきた、と語る神崎 恵さん。大人こそ頑張りすぎず、心地よさや伸びやかさを最優先にメイクすべき──。そんな哲学を披露します。
Plus世代のメイク、頑張りすぎずにアプデするには?
神崎恵
「ちょうどいいPlusメイク」
カジュアルに装う日
リップを重ねて作る立体感でまろやかに
“若い頃はトントンと適当に塗ったリップでも可愛いけれど、大人の美しさを出すなら口角をきちんととるのが鉄則。だらしなくならないよう、ブラシで塗ったりペンシルを使うようになりました。色はその時々の装いに合うものを選びますが、まずマットなリップを塗って形を決め、そこにツヤリップを重ねる。美しい輪郭をとると端整な顔立ちになるし、清潔感が出る。デニムなどカジュアルな装いの日ほど清潔感を取り入れた顔でいたいですね” ──By Megumi
1. 大人の唇のふっくら感は色でなく質感でプラスする
唇のボリュームが少し寂しくなってくると、落ち着いた色では華が足りなく感じられることが。「ボリュームや立体感を出したい時は、まずマットなリップを筆で唇全体に仕込み、真ん中だけツヤのあるものを足します。本来の輪郭より大きめに描いてもふんわり可愛い印象に」
Aベースにマットリップを仕込む時は、毛が密集したブラシをセレクト。これはアイホール用だけれど、リップメイクにも最適だそう。レシジョンブレンダーブラシ ミディアム 216 ¥4180/メイクアップフォーエバー B赤を含んだ山吹色は、大人にこそ似合うまろやかカラー。KANEBO ルージュスターヴァイブラント V10 ¥4620/カネボウインターナショナルDiv. C知性を感じさせるスタイリッシュなアンバーを。唇の輪郭を際立たせるベースとして使用。ルージュ ピュールクチュール ザ スリム ベルベットラディカル 316 ¥5500/イヴ・サンローラン・ボーテ
2. カジュアルな日こそ端整な肌をコーデ
「大人になればなるほど全体の雰囲気が重要になってくるので、ファッションとの兼ね合いを考えて肌を作りますね。たとえばSUQQUのような少し厚めの肌感があるベースなら、デニムをオフィシャルに着られる肌が叶う。組み合わせに賢さが求められるのが大人なんです」
D配合するオイルを極限まで減らし、ふわっとしたパウダーの原点に回帰。ヘルシーな色気が漂う、まろやかなオレンジ&ベージュの組み合わせ。ブラーリング カラー ブラッシュ 02 ¥6600、Eこっくりとしたツヤで上質肌が叶うクリームタイプ。ザ ファンデーション SPF25〜30・PA++〜+++(色によって異なる) 30g 全24色 各¥14300/SUQQU
3. その人の綺麗が際立つから目元はヌーディに溶け込ませる
「美しいムードをもつ女性は、メイクにあまり色を使わない傾向が。顔の上の情報が少ない方がその人の綺麗さが際立つ気がして、最近はネイキッドなアイカラーがスタンダードに。強い線を引くと肌質感との間にギャップが出るから、溶け込むような見せ方を考えますね」
F矢尻型のブラシでキャッチし、根元から立ち上がる美眉に。Laka ワイルドブロウシェイパー 01 ¥1540/アリエルトレーディング G服とのバランスが取りやすいベーシックなヌード系。インウイ アイズ 01 ¥6600/資生堂 Hほんのり黒を含んだブラウンは大人のインサイドにぴったり。キャンメイク クリーミータッチライナー 03 ¥715/井田ラボラトリーズ
How to makeup
Gの右下、左下を混ぜてアイホールに広めに塗り、右上を重ねる。下中央をアイライン的に入れ、Hを目尻に。Gの右上と右下を下まぶたキワに入れる。CをAにとって唇全体にのせ、上唇中央にBを重ねる。Dは全体を混ぜてとり、頬の外側にごく少量つける。Gの左上を鼻根脇からまぶた中央に足し、うるみ感を出す。
MAQUIA 10月号
撮影/柴田フミコ(モデル) 橋口恵佑(物) メイク・モデル/神崎 恵 ヘア/工藤由佳〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/石関靖子 取材・文/高見沢さとこ 撮影協力/UTSUWA 構成/山下弓子(MAQUIA)
デニムシャツジャケット¥44000、デニムパンツ¥39600/サードマガジン ピアス¥62700/フォーティーン ショールーム(ミチ ウィルウェイ) その他/スタイリスト私物
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