肌、ボディ、メンタルに大きな変化が訪れる40代。そこで美容皮膚科医が、OVER40の肌と髪のお手入れ法をアドバイス。知っておけば怖くない!

40代 肌 髪 美容医療 セルフケア 美容皮膚科医

OVER40は「変化の世代」だから
40代を賢く乗り切るための
肌・ボディ・メンタルのトリセツ

慶田朋子先生

美容皮膚科医

慶田朋子先生

銀座ケイスキンクリニック院長。「切らないハッピーリバースエイジング」を叶える美容皮膚科医として多くの患者から信頼を得ている。

セルフケアと美容医療で予防・改善できる!
肌・髪の変化への対策

慶田先生のアドバイス

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_2

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シミを改善するには

美容医療
レーザーや内服薬で改善
「シミの治療法は、色調の薄いシミへの反応にも優れたピコレーザーが、早くキレイに、痛みも少なくシミを除去できると人気。ほかに老人性イボを除去するCO2レーザーや、フォトフェイシャル、ケミカルピーリングなど選択肢は多数。それと共に、ビタミンCやトラネキサム酸などの内服薬も用いるのが基本」


セルフケアで
紫外線対策と抗酸化物質を
「とにかく紫外線対策を万全にしましょう。そして紫外線を浴びた後は十分に保湿を。シミを増やさないために美白化粧品を取り入れるのもおすすめ。また、食事でビタミンA・C・Eなど抗酸化成分が多い食品をしっかり摂り、食事で補えない分はサプリメントも活用を」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_3

シミなどの肌の悩みに特化した美容液。美白以外にもシワ、ハリ低下にも対応。エリクシール ザ セラム aa (医薬部外品) 50ml ¥8910(編集部調べ)/エリクシール(9/21発売) 

肝斑を改善するには

美容医療
ピコレーザーや内服で治療
「熱刺激に弱い肝斑は一般的なシミで用いるレーザーを照射すると逆に悪化する可能性が。肝斑も、シミと同じくピコレーザーなら少ない回数で改善効果が期待できます。トラネキサム酸やビタミンC、Eなどの内服を主軸にハイドロキノン、高濃度ビタミンC、レチノールなどの外用薬も用いると相乗効果が得られます」


セルフケアで
紫外線対策&摩擦を避ける
「肝斑の一番の悪化因子は紫外線なのでしっかりと紫外線対策を。また、摩擦などの物理的な刺激も肝斑を悪化させるので、スキンケアの際に肌を強くこすらないようにし、過度なマッサージも避けましょう。食事ではビタミンA・C・Eなどの抗酸化成分をこまめに摂って」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_4

肝斑を改善する内服薬。肝斑の有効成分トラネキサム酸とターンオーバーを促進するニコチン酸アミドを配合。トランシーノEX (第1類医薬品)240錠 ¥7260/第一三共ヘルスケア

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シワを改善するには

美容医療で
照射治療や注射が定番
「シワはハイフやサーマクールなどのコラーゲンを再生させる照射治療のほか、深めのシワや表情ジワはヒアルロン酸注入やボトックス注射などで改善可能。また、極細針で表皮から真皮に微細な穴を開けてECMを立て直すダーマペン、ニードルRF、肌育注射、皮膚を再生させるレーザー治療などさまざまな方法が」


セルフケアで
保湿&シワ対策コスメでケア
「シワも光老化が大きな原因なので紫外線対策は万全に。乾燥はちりめんジワを増やす要因なので、十分に保湿をしましょう。レチノール配合のものなど、シワにアプローチするコスメを取り入れるのもおすすめ。また、眉間にシワを寄せる癖など表情筋を強く動かす癖は改善を」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_5

更年期の肌不調の原因である老化細胞(ゾンビ細胞)に着目したシワ改善美容液。マナラ  薬用リンクルリッチワン(医薬部外品) 60g ¥6226/ランクアップ(9/2定番発売)

たるみを改善するには

美容医療で
注射や照射などで改善可能
「皮膚がしぼんでたるんでいる部分はヒアルロン酸注射でふっくらさせ、靭帯を補強することで改善します。そのほか、コラーゲンの産生を促すハイフなどの照射治療や、ECMを増やす肌育注射、極細針でヒアルロン酸を注入して肌にハリを与える水光注射、皮下に生体吸収糸を挿入してリフトアップする糸リフトなどもあります」


セルフケアで
過度なマッサージはNG
紫外線対策は必須。また、強いマッサージで肌を引っ張ると靱帯が切れてたるみを招くので、過度なマッサージは避けましょう。そのほか、脂肪や骨の萎縮でもたるみが進むので、急激なダイエットは避け、タンパク質やカルシウムなど骨に必要な栄養をしっかり補給して」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_6

女性ホルモンの変化でゆらぐ肌をサポート。進化系レチノール“バクチオール”でハリのある肌に。レチノビオローズ 15ml ¥9680/The LADY.(9/6発売)

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白髪を改善するには

美容医療で
育毛注射で防げる場合も
「加齢に伴う色素幹細胞の枯渇による白髪は元に戻すことはできず、美容医療での治療法はないのが現状。ただ、育毛に有効な成長因子や、毛髪再生ペプチド化合物などの薬剤を頭皮に注入する育毛注射で、健康な髪が生えやすい状態に整えることで白髪が生えにくくなる場合も」


セルフケアで
ストレスケアも大切
「老化による白髪は元に戻せないので白髪染めなどでカバーを。白髪はストレスで増えることがわかっているので、自分なりのストレス発散法を見つけて取り入れることも大事。また、メラノサイトの働きを正常にするために、食事でタンパク質や鉄分、亜鉛、ビタミンなどの補給を」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_7

ちらほら白髪を一度めからしっかりカラーリングする白髪染めトリートメント。ブローネ カラートリートメント 全4色 180g 各¥1650(編集部調べ)/花王

薄毛を改善するには

美容医療で
育毛注射や外用薬などで治療
「薄毛の治療は、育毛を促す成長因子や、頭皮の血流を促すミノキシジルなどの薬剤を頭皮に注入する育毛注射で改善可能。また、女性ホルモンの低下や遺伝で生じる男性型脱毛症には高活性男性ホルモンへの変換をブロックする外用薬や、育毛効果のある機能性ペプチドを含む頭皮用ローションなどを用いる場合も」


セルフケアで
亜鉛と鉄の補給を
亜鉛不足や、鉄不足による貧血が薄毛の原因のひとつなので、亜鉛と鉄分を意識して摂るようにしましょう。食事で補えない場合はサプリメントを活用するのも。ホームケアでは頭皮ケアや育毛剤を取り入れてみて。髪にハリがでることで薄毛の印象もやわらぎます」

40代の肌と髪、美容医療&セルフケアでどう立て直す? 美容皮膚科医が解説_8

頭皮からケアする大人の髪のための新ヘアケア。(右から)プロリー モイストリペア シャンプー、同 トリートメント 450ml 各¥2640、同 トリートメントセラム 180ml ¥4950/ロート製薬(9/2発売)

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MAQUIA 10月号
イラスト/itabamoe 取材・文/和田美穂 構成/髙橋美智子(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。

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