肌や体などの変化が顕著に現れ始める40代。この思いがけない揺らぎを、どう受け入れ、どのようにケアをする？ MEGUMIさん・大野真理子さんのお二人が、悩める読者のお悩みに答えます！
MEGUMI×大野真理子
同世代のふたりが初顔合わせ！
40歳からの美容、どう向き合う？
おおの まりこ●1979年7月25日生まれ。神奈川県出身。アパレルやスキンケアブランドの経営など多方面で活躍。スキンケアや美容医療への豊富な知識から「皮膚の変態」との異名を持つ。愛称は真理子様。
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ライフステージの変化に伴い、悩みも大きく変わる40代。人生を謳歌するお二人が悩める読者にアドバイス！
Q.出産かキャリアか、人生の選択に悩んでいます。どのように決断したら後悔がないですか？
MEGUMI こういうのって人それぞれだから、正解はないんですよ。ただ、二択ある場合は、私だったら怖い方を選ぶかな。
大野 それは流石すぎる……！
MEGUMI ぬるくないからこそ、本気で頑張るし、集中するし、たとえダメだったとしても自分の筋肉になる。ただ、性質ってあるからね。
大野 確かに。私は楽しいことじゃないと結果が出せないタイプ。ワクワクするなら、自分にとっての正解なはず。とはいえ、完璧を目指そうとせず、選択してから迷っても良いと思う。
MEGUMI 世間体とかを抜きにして、自分が本当にしっくり来る方を選ぶといいと思うな。
Q.若い頃はガッツで乗り切れたことが、最近なかなか頑張れません……。
大野 私自身、全く運動をしてこなかったのですが、産後動けなくて大変な目に遭って。将来への危機を感じ、トレーニングをスタート。体力不足を感じるのであれば、多少なりとも体力を生み出す工夫は、今後の人生のためにも必要。
MEGUMI それは大前提！ でも現代人って、体より、実は脳が疲れている人が多いと思うんです。何もかも頑張れないほど追い込まれたら、一度立ち止まるのがいいのかも。誰にも会わず、寝たいなら寝る、食べたいなら食べる。本能の赴くままに行動してみてください。しばらくすると、むくむくと気力が復活するはず！
Q.美容は好きだけど、沼るのは怖い！ 理想的な美容医療との付き合い方は？
大野 最近聞いた興味深い話があって。韓国で美容医療をがっつりやった世代がちょうどアジュンマ（おばさん）になっていて、その変化を見ている若者たちは過剰な美容医療はやりたくないと考える傾向にあるんですって。美容医療で綺麗を目指すなら、“ここまで”というゴールを決めておくことが大事なのかなと。美の価値観を見失わないようにしたいですね。
MEGUMI アイコンを決めておけばブレにくいかも。私のアイコンは、モニカ・ベルッチ。絶妙に朽ちてはいるんだけど、そこもまた素敵。
Q.若い素敵な子が周りにいっぱいいると、無意識に比べてしまい自信喪失。アラフォー世代が自信を持つには？
大野 確かに若い子ってピチピチしていて魅力的だけど、その当時の自分たちを思い出してみてほしい。“何者でもない自分”とか、“将来への不安”とか、今は解決しているような小さな悩みがいっぱいあったじゃないですか。
MEGUMI そうなんですよね。若い世代と話してみると、みんな悩みを抱えているし、苦労もしてる。我々とは同じ土俵にいないんですよ。それは自分を卑下しているわけではなくて、私たち世代にはそれ相応の魅力がある。別のベクトルの美しさを目指した方がいいです。
Q.自分のことを「おばさん」扱いすると楽なことに気づきました。これって大丈夫？
MEGUMI 言われても困るんですよね。“そんなことないですよ”の一言待ちなの？って。
大野 いちいちフォローしなきゃいけないのは、しんどいですよね。自分が傷つかないように、先手でバリアを張っちゃうのかな。
MEGUMI 耳から入る言葉って、影響力が意外と大きくて。自分で自分をおばさんにキャラづけしてしまったら、どんどんそのディティールが濃くなっていっちゃう。自分にとっても、言った相手に対しても、決して気持ちのいいワードではないです。今すぐやめましょう！
Q.40代、まだまだ主役でいられますか？
大野 もう譲りましょう（笑）。センターはセンターで、大変なことも多いじゃないですか。
MEGUMI 私たちだって先輩たちから受け継いできたんだから、次の世代へ継承していかないといけないフェーズですよね。
大野 どこにベクトルを置くかで気持ちが変わるはず。自分軸でしっかり生きていたら、主役というポジションに固執しないと思うんです。周りからの目を気にしすぎなのかも。
MEGUMI 他者のことを思いやる余裕を持つことも、大人の魅力だと思います。
Q.中間管理職として、年上・年下との上手な付き合い方を教えてください！
大野 私は基本的に先輩・後輩のどちらからも学びたい欲があるんですよね。だから、どちらにも“インプットさせていただく”という姿勢で付き合うことが多いかな。
MEGUMI 私も面白がっちゃうタイプかも。違う概念に触れて学ぶという姿勢でいれば、ジェネレーションギャップにイライラしないし、逆に新鮮に感じられるから。マキアプリュス世代は、上にも下にも自分から積極的に話しかけた方がいいですよ。そこは体育会系精神で。
大野 こちらから興味を示せば、コミュニケーションも円滑になりやすくなりますよね。
Q.思ったほど中身が成熟しません。年齢に相応しい内面の磨き方は？
大野 私も、40代ってもっと中身が成熟していると思っていたんですよ……。あれ？？
MEGUMI 大野さんからのご相談ですか？（笑） 人によって得意不得意があることを知っている方がしんどくないなって思っていて。私も興味があること以外は、なかなかインプットしにくい。だから、お金や不動産、世界情勢など、社会人として最低限は知っておいた方がいいことは、その道のプロに直接教わるようにしています。“なんとなく”知ってる風にはせず、わからないなら聞く。結局これが一番早い！
Q.40代、まだまだ恋愛したいです。でも出会いがありません(涙)
大野 出会いがないなら、とりあえずアプリ。理系の友人は、40代はただ登録するだけだと弾かれるからと、自らディスプレイ広告を打ってました。それだけで出会いの母数が確実に上がる。そしてZoomデートで一次オーディション。背景がぼやけていたり外だと、既婚者の可能性があるからとその時点で切って時間を節約。無駄打ちせずに素敵な彼をGETしてました。
MEGUMI 戦略的！ でも動くって、本当に大事ですよね。
大野 そう。出会いがある人も、“待ち”の姿勢はダメ。バリバリ働いている40代にフラフラ寄ってくるのはクズ男の傾向が強いから、“選ばれる”ではなく“選ぶ”姿勢で自ら行動を。
MEGUMI ……先生！
Q.美容と健康を追求すると、お金がかさむばかり。どう折り合いをつければいい？
大野 美容って、健康の上で成り立つものじゃないですか。年々、それがもっと顕著になる。だから私は、健康面を優先するかな。そして美容も医療も、お金をかけるなら先回りの予防ケア。その方が結果的にコスパがいい！
MEGUMI 今って情報過多だし、あれもこれもと手を出していたら、お金もかかるし、時間も取られてしまう。だから、私はたまに“これって私にとって本当に必要？”と問いかけるんです。必要だと即答できるなら続けるべきだし、少しでも迷いがあるなら、省いてもいい合図なのかも。
MAQUIA 10月号
撮影／柴田フミコ ヘア&メイク／エノモトマサノリ（MEGUMIさん） 小澤 桜〈MAKEUPBOX〉（大野さん） スタイリスト／ミク（MEGUMIさん） 取材・文／谷口絵美 構成／火箱奈央（MAQUIA）
【MEGUMIさん】ワンピース¥66000／ヘンネ カスタマーサポート（ヘンネ） イヤカフ¥16500、リング（2連）¥23100／プラス ヴァンドーム ネックレス¥96800／ヴァンドームヤマダ（エル・エー・エイチ） キャミソール／スタイリスト私物
【大野真理子さん】ワンピース、アクセサリー／本人私物
※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。
MAQUIA2024年8月22日発売号
集英社の美容雑誌「MAQUIA(マキア)」を無料で試し読みできます。マキア10月号の大特集は「私が輝く秋メイク」。通常版の表紙は池田エライザさんです。
