おしゃれのためには足が痛くても我慢…なんて必要なし。「MAQUIA」7月号では、外反母趾や体の歪みなど、足悩みの解決法をご紹介。今回は、靴トラブルの原因となる“足裏アーチ”の崩れをチェック!
仕方ない…と思っていた足悩みにサヨウナラ
靴に振り回されない人生を送りたい
足の健康美容研究家
山道いずみさん
フット専門店ロワ代表。ドイツでポドロジー・フスフレーゲを学び、サロン・スクール開設。シューフィッター、オーソペディシューテクニック取得。
柔道整復師
笠原 巖さん
カサハラフットケア整体院院長。12万人以上の足をケア。外反母趾や浮き指、へバーデン結節に特に詳しく、多数の著書もヒット中。
\靴と足にまつわるお悩み、身に覚えはありませんか?/
足裏は体の土台です
外反母趾も体の歪みも足裏から整えて解消!
「合わない靴を履き続けると本来ある足裏の『アーチ』が崩れます。角質が溜まる、外反母趾や巻き爪、ウオノメやタコといったトラブルもすべて、この“足裏アーチの崩れ”が原因」と語るのは、10万人以上の足トラブルをケアしてきた山道さん。
「足のトラブルは足だけの問題に留まらず、下半身太りや首・肩こりなど不調の原因にも。足裏アーチを取り戻せば靴も履きこなしやすくなる」と語るのは、45年にわたり足と健康の関係を追求してきた笠原さん。
「4〜5㎝程度のヒールなら、その高さは体で吸収できます。時に8㎝ヒールを履いても、足裏アーチを回復させるケアを取り入れれば大丈夫。足裏が整い“足指の踏ん張り力”を取り戻せば、トラブルもなくなりスタイルまで美しくなります」
トラブルを靴のせいにせず、まずは自分の足の特徴を知り、正しくケアすること。そうすれば、気持ち良く歩けて靴トラブルとも無縁に!
なぜいつも靴が合わないの?
「姿勢や歩き方など様々な原因が。特に重要な自分の足裏とその問題を知って、正しいケアと靴選びを心がけて」(山道さん)
合わない靴を履き続けるとどうなるの?
足裏=土台が崩れると全身の歪みと共に、不調や下半身太りに。40歳以上のひどい外反母趾はへバーデン結節という病気に注意。
まずは自分の足を知ろう
お悩みからわかる
崩れアーチ診断&おすすめインソール
日本人の大半は崩れている? “足の3点アーチ”とは?
靴を快適に履くために、まずは「足の3点アーチ」のチェックを。足を支えるのは、かかとから親指下(母趾球)、かかとから小指下(小趾球)、親指下から小指下へとつながる3つのアーチ。靴トラブルはこのアーチの崩れが原因なので、正しい靴を選び歩き方も意識して。
歩くときに内側だけかかとが減る
内側縦アーチが崩れている人の傾向
● 扁平足
お風呂後の濡れた足の跡を見ると、土踏まず部分も跡があるのは扁平足。足裏クッションがきかず疲れやすい。
● X脚
内側の支えが弱いため、どうしてもX脚になりがち。土踏まずがないので足裏全体でぺたぺた歩くのも特徴。
● 足がむくみがち&疲れがとれにくい
蹴る力が弱く、足裏やふくらはぎの筋肉がさぼりがち。そのためむくみやすく、疲れもなかなか抜けない寸胴足に。
▼▼▼▼▼▼
インソールは土踏まずに
歩くときに内側の支えが弱くて横にすべるので、部分インソールで土踏まずと靴を密着させて支えるのがベター。
土踏まずの隙間にぴったりの形状。足の前すべりも防いで快適に。フットソリューション 足うらサポート ¥1000/コロンブス/伊勢丹新宿店
ミノムシ運動で解消!
足指を曲げては伸ばして前に進む、“ミノムシ運動”がおすすめ。「ぺたぺた歩きになるので足首も埋もれがち。“蹴る力”を育てて」(山道さん)
歩くときに外側だけかかとが減る
外側縦アーチが崩れている人の傾向
● 靴の外側が減る
靴は外側から減っていく傾向が。脱いだあとの靴を立てても外側に倒れてしまう場合は足も靴もケアが必要に。
● О脚ぎみである
力を抜いて座ると両膝が離れ、足の内側が床から浮くのがこのタイプ。小指側を使わず、内側で歩くよう意識を。
● 小指の下がカチカチorタコができる
足の外側ばかり使うので小指下に角質が溜まったり、ウオノメやタコができがち。足を組む癖もあるので注意!
● 膝や腰・首がこりやすい
土台となる足の崩れは全身の歪みに。特に外アーチが弱っている人は骨盤が歪み、こりを併発しやすい傾向が。
▼▼▼▼▼▼
インソールは足の外側に
「外重心にならないよう、意識を変えるのが一番!」と山道さん。インソールやテーピングはサポート的に。
外側を持ち上げるインソールor外側が持ち上がった中敷を。さらに外側に重心がいかない意識・歩き方がマスト。フットソリューション ヘルシーアーチプレミアム ¥1000/コロンブス
ちょうちょ運動で解消!
座った状態でかかとをつけて足先を開く。つま先を45度持ち上げ、そのまま足の内側を下げる。内ももが鍛えられ、外重心になりにくく。
かかとは細いのにつま先は広い
横アーチが崩れている人の傾向
● 親指側がカチカチorタコができやすい
「ここにウオノメやタコがある方は多いですね。削るケアと並行して、横アーチを育てて」(山道さん)
● 浮き指
普通にしているつもりでも、指が床につかず浮いた状態に。踏ん張れないので歩くと疲れやすい。
● 開帳足
前から見たときぺたんと平べったい開帳足は、横アーチが落ちている証。中央部分が盛り上がるのが理想。
● ハンマートゥ
前にすべる足を支えようと指が曲がったままに。靴が大きすぎて中ですべるため生じている人も。
● 外反母趾
横アーチが崩れていると指先で踏ん張れず前にすべるため、先が細い靴を履くと次第に外反母趾に。
▼▼▼▼▼▼
インソールは人差し指と薬指の真ん中に
靴悩みを抱える女性の多くが横アーチに問題あり。足の甲をふっくら持ち上げるよう、ケアと意識の改革を。
甲の中央部分が持ち上がるよう厚みをもたせた立体設計が◎。フットソリューション プレミアムクリア ¥800/コロンブス/伊勢丹新宿店
グーチョキパー運動で解消!
座った状態orお風呂などで足指のグーチョキパー(チョキは親指だけを立てればOK)を。サボっていた横アーチにいい刺激が。
MAQUIA 7月号
撮影/藤澤由加(人物) 橋口恵佑(物) イラスト/山中玲奈 構成・文/高見沢里子 企画/萩原有紀(MAQUIA)
※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。