「MAQUIA」12月号では、なかなか人に聞けない生理の悩み&疑問にドクターがお答え。何十年も続くことだからこそ、正しい知識を身につけましょう。
うまく付き合えば不調がおさまる!
キレイになる!女性ホルモン100問100答
生理周期にともなって定期的にやってくるカラダの不調。いつものことだと思っていたら病気のサインのことも……。何十年も続くことだからこそ、正しい知識を身につけよう。
教えてくれたのは…
産婦人科医
池下育子先生
いけした女性クリニック銀座院長。患者の8割が働く女性。婦人科系のほか、メンタルなど女性の悩み全般をサポートする。
産婦人科医
遠見才希子先生
対馬ルリ子 女性ライフクリニック新宿にて診察。その一方で子どもの性教育にも力を入れ、積極的に講演活動を行っている。
生理の悩み・疑問編
これって病院に行くべき?なかなか人に聞けない生理の疑問をピックアップ。
Q 生理と不正出血、どう見分けるの?
A 黒っぽい出血や、ダラダラ続く出血は注意
「子宮内膜症や子宮筋腫、流産などだと不正出血が。通常の生理なら1日目は黒っぽい出血があっても2日目3日目は赤くなり、量も増えることがほとんど」(池下先生)
Q 無月経と閉経は違うの?
A 違います
「最後の月経から丸1年ないことを閉経といいます。ちなみに閉経の平均年齢は50.5歳。更年期の症状が気になる場合は、閉経前からホルモン補充療法を」(遠見先生)
Q 生理前、肩がこったり、
お腹がゆるくなるのはなぜ?
A 女性ホルモンの影響です
「排卵後から2週間の間に女性ホルモンが急激に増え、その後急降下することで自律神経が乱れがちに。下痢、肩こりなどのほかイライラなど精神的な症状も表れます」(池下先生)
Q 生理痛はないのですが
生理が短いです。大丈夫?
A 卵巣機能が悪いなどの可能性があります
「月経周期が24日以内の場合、頻発月経といいます。卵巣機能が落ちていて排卵が行われていなかったり、月経だと思っていたら不正出血のことも。放置は禁物」(遠見先生)
Q 生理前の頭痛もピルで治るの?
A 頭痛の種類によります
「月経前に出るプロスタグランディンというホルモンの影響で起こる緊張性の頭痛には効果的です。しかし、脳の血管が広がって起こる片頭痛などはピルで悪化することも。生理前の頭痛は医師の診断を受けましょう」(池下先生)
Q 経産婦は生理痛がラクになるって本当?
A 月経と出産の痛みは関係ありません
「とくに子宮内膜症がある人は月経痛をともないがちですが、妊娠・授乳中は子宮内膜症の病変が小さくなり、月経痛が軽くなることはあるかもしれません」(遠見先生)
Q 温めると生理痛はやわらぐ?
A やわらぐ人も
「月経困難症の対処法のひとつに温罨(おんあん)法があります。痛む部分を温めて冷えを防ぐことで、痛みが落ち着く場合も。軽く歩いたり、入浴で温めて血行を促すのもいいでしょう」(遠見先生)
Q 周期通りに生理はあっても
排卵してないことがあるの?
A あります
「低用量ピルで排卵を止めても月経が起こるように、月経=排卵ではありません。妊娠を考えているなら排卵がきちんとあるかどうか把握しておく必要があります」(池下先生)
MAQUIA12月号
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/甲斐美穂〈ROI〉 スタイリスト/福永いずみ モデル/里海 取材・文/中木純〈デジタルライツ〉 国分美由紀 構成/木下理恵(MAQUIA)
【MAQUIA12月号☆好評発売中】
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