夏といえば、海に花火、ひと夏のアバンチュール♡、そして……ニオイの季節! 発生しがちなニオイの悲劇をシーン別に検証&解決すべく、ニオイ探偵リリーが出動! ニオイの発生する原因や、気になるギモンにお答えします!
リリー・スメル
普段は地味なOLを装っているが、その正体はニオイ事件専門のスゴ腕探偵! 解決した事件は数知れず。もちろん無臭。
真夏はより深刻!
ニオイの最新調査レポート!
ニオイ事件において、最初に疑われるのが「汗」。けれど、全身のエクリン腺から出る99%が水分の汗も、ワキなどのアポクリン腺から出るタンパク質などを含む汗も、そもそもかいた直後は無臭=無罪! 真犯人は、私たちの皮膚に存在する「常在菌」。常在菌が汗や皮脂を分解することでニオイの原因物質が発生していた! とはいえ、大量の汗は菌が増殖する絶好の環境となるので、放置しないこと。また、汗をかく機会が減ると汗腺機能が低下して、ミネラル分が多くニオイの発生しやすい汗になるので注意。
ニオイは世代で変化する!!
年齢とともに汗や皮脂の量・質が変化すると、ニオイの特徴にも変化が! 例えば、アポクリン腺の活動が始まる中高生はスパイシーで生ぐささアリ。皮脂が多い20〜30代は使い古した油のようなニオイに……。
くさいニオイは空気より重い!
小林製薬によれば、ニオイは空気よりも重い成分が多く、部屋の下に溜まりやすい傾向があるのだとか! 消臭剤は、足元などの低い位置に置くのがベスト。ある実験では、置き場所で消臭効果に5倍もの差が!
男性のニオイに気づくのは女性の鼻!?
30〜40代男性特有の脂っぽいニオイ=“ミドル脂臭”の原因「ジアセチル」は、女性にとって不快な臭気。嗅覚が敏感な女性に対し、自分のニオイに気づきにくい男性……やはり男と女の溝は埋まらないのか。
疲れた女はニオう!?
医学的定義はないものの、疲れや睡眠不足などのストレスにより、体内で活性酸素が発生すると皮脂が酸化されやすくなり、汗と混ざることでニオイを発生するケースが。睡眠や休息、抗酸化物質も補給すべし!
緊張&ストレス汗は
ドバッと出てニオイも強し
ニベア花王研究所によると、体温上昇による汗が時間とともにじわじわ発汗するのに対し、緊張時にかく汗は短時間で急激に発汗することが判明。さらに、タンパク質を多く含むためニオイが強くなりやすいのだそう。
デリケートゾーンにもアポクリン腺があった!!
汗にタンパク質や脂質などを含み、分解されると強いニオイを発するアポクリン腺は、デリケートゾーンにも存在する。さらに、アンダーヘアや下着のムレ、生理など、ニオイにつながる要因が多い要注意パーツ。
次回は、寝起きの口臭と枕のニオイの対策をお教えします。
MAQUIA2015年6月号
撮影/露木聡子 スタイリスト/北川沙耶香 イラスト/河南好美 取材・文/国分美由紀 構成/芹澤美希(MAQUIA) 撮影協力/EASE
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