雪も降り始めて、いよいよ寒くなってきた今日この頃。寒さに負けそうな心に元気をくれる、春らしい香りを「MAQUIA」3月号から紹介します。

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牧野和世

ビューティプロデューサー・香水コーディネーター。香りで運命を操るエキスパート。


季節を先取りする花の香りが、幸福な春を約束

「まだ寒い日が続くけれど、そのために出かけるのもおっくうになり、すっかり行動範囲が狭くなっていませんか? そんなときに気持ちを切り替えて、足取りも軽くしてくれるのがお花の香り。占星術では今、『束ねる』がひとつの幸運のキーワードになっているそうで、豪華な花を一輪というイメージよりは、可憐な花のブーケみたいな香りがおすすめです。そうした香りは自分の中に潜む『少女』を引き出し、清らかさや無邪気さをアピールできるのはもちろん、自分自身の心を明るく解放してくれる力も秘めているんです。

 もし自分のパワーが落ちてるな、と感じているなら、足首にひと吹きして足元から春を呼び込めば、軽やかに外に出ていけそう。髪につけて、春の息吹を感じさせるのもいいですね。加えて今年は『自分が持つ素材を生かす』ことも大事になるのだとか。だから、自分自身もお家も、飾るなら肩の力が抜けた“自然のもの”が吉。控えめでありながら小さな気配りを忘れず、心に余裕がある。そんな女性でいるためにも、お花を飾っているような香りを、冬の終わりからいち早くつけてみて」


ちょうちょを追いかけ、

南仏のお花畑に迷い込んで

(トップ画像:左)

南仏の春の花畑をイメージした「ちょうちょをつかまえて」という名の香り。太陽の輝きと透明感、いきいきとした春の花々が出会う。「蝶の視点で調香されていて、不思議なことに時々香りが変わる。まるで花から花へと移ろい渡っていくかのように」(牧野さん)。ラルチザン パフューム シャッセ オ パピオン オードトワレ 100㎖ ¥16400/ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部



深呼吸したくなるほど

心地よく澄んだ花の香り

(トップ画像:右)

NYのチェルシー地区はアートギャラリーなどが多い一方、古くから青果・生花市場もある地域。彩り豊かで花の香りに満たされたエリアを、白い花々のフェミニンな香りで表現。「凛とした透明感と清潔感があるこの香りは、きっとラッキーの味方に」(牧野さん)。ボンド・ナンバーナイン チェルシーフラワー オードパルファム 100㎖ ¥33000/ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部


「MAQUIA」12月号

撮影/山口恵史 スタイリスト/田中美和子 構成・文/巽 香 企画/吉田百合(MAQUIA)


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