30代頃から、エイジングケアを意識し始める方も多いと思いますが、老化対策といえば皆さん何をされていますか?


高機能スキンケアや、エステ、最近では美容医療を手軽に取り入れやすくなり、外的アプローチで老化対策をしている方が多いのではないかなと思います。


最近、海外の研究で「老化速度は一人ひとり異なること」、そしてその「老化のペースを左右するのは遺伝要因よりも環境要因の方が大きい」こと、さらに「特に重要なのが栄養習慣」であることが提唱されています。



人生100年時代の健康とウェルネスに関する情報収集や集積、発信を行っている一般社団法人ウェルネス総合研究所が開催するメディア向けセミナーで、30代から意識したい、『ペース・オブ・エイジング(PoA)』という新概念についてお話しを伺いました。



セミナ―ゲストは、メディアなどでも活躍されているイシハラクリニック副院長の石原新菜先生、ビューティーエディターの藤井優美さん。

老化が6倍で進む人もいる!? 30代から意識したい、栄養習慣ではじめる『ペース・オブ・エイジング』とは【インナービューティ】_1

■老化は30代から3段階で進む!


2019年12月に発表されたスタンフォード大学の研究では、34歳、60歳、78歳の3つの年齢をピークに、タンパク質の急激な変化(増減)が段階的に起こっていることが分かり、この研究から、ヒトの老化は加齢とともに一定に進むわけではなく、3段階で進んでいくことが明らかになったそう。


ということは、老化の第1波は34歳ごろにやってくるのだとか!!

老化が6倍で進む人もいる!? 30代から意識したい、栄養習慣ではじめる『ペース・オブ・エイジング』とは【インナービューティ】_2

■老化が6倍で進む人がいる!


さらに驚きの新事実が、1年間に老化(生物学的年齢)が0.4歳しか進まない人と、2.44歳進む人がいることが分かり(※)、老化(生物学的年齢)の進行が早い人ほど、見た目も「老け見え」に


「若見え」な人はペース・オブ・エイジングがゆっくりで、「老け見え」な人はその6倍速で体も見た目も老化しているということに……。


※ニュージーランドのダニーデン地方で生まれた同年代1,037人の健康追跡調査による

老化が6倍で進む人もいる!? 30代から意識したい、栄養習慣ではじめる『ペース・オブ・エイジング』とは【インナービューティ】_3

■なぜ老化スピードに差が出るのか?


遺伝要因は約2割に対し、約8割が環境要因(≒生活習慣)によると考えられているようです。


実際に、デンマークで双子1,826人に対し行った研究によると、双子のうち「老け見え」している方がなんと先に亡くなる確率が高く、「若見え」している方が身体機能や認知機能が高く、細胞の老化もゆっくりだったのだそう!!


老化スピード(ペース・オブ・エイジング)を左右する環境要因には、運動習慣、睡眠週間、周辺環境、紫外線予防、ポジティブシンキングetc.さまざまな要因がありますが、中でも特に重要なのが、毎日の食事・栄養習慣

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■ペース・オブ・エイジングをコントロールする食事のポイント


3食きちんと食べること、偏食しないこと、そしてビタミン・ミネラル・抗酸化成分・タンパク質・炭水化物・脂質といった栄養素をバランスよくきちんと摂ることが大切!


特に、世界5大長寿地域ではこれらの栄養バランスが取れた食事が主流になっているようで、代表的なのが地中海食や、沖縄料理。


そういえば、以前遺伝子検査で合う食事をチェックしてもらった時に、地中海料理を薦められたので、オリーブオイルや野菜、豆、ナッツ、ワイン、そして魚介類をよく摂るようにしています。

●例①:外食では肉より新鮮な魚を

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●例②:カフェ飯は炭水化物に偏らないようバランスよいワンプレートを


真ん中に乗っているピンクのはフムス。
知り合いがやっているお気に入りのカフェは、原宿で仕事があるときによく行くお店。


お店はこちら>>moo jingumae

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●例③:家で洋食のときは魚介・赤身肉・そしてオリーブやワインとカラフル野菜を


自炊時には、できるだけカラフルになるよう彩りを考えると、必然的にさまざまなビタミンやミネラルを摂れやすくなります。

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●例➃:和食時はできるだけ糖質と脂質を減らす工夫を


和食はヘルシーと見せかけて、意外と洋食よりも糖分を使いがち。
甘みははちみつやみりんに置き換えて、お浸しやレンジ蒸し調理で油もカットするとグッとヘルシーに。


月10回ペースくらいで作る、お気に入りの鶏もも肉のレンジ蒸しレシピはこちら>>

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できるだけ自炊を心がけて、バランスの良い栄養習慣を数年前から取り入れているおかげか、高級なスキンケアや美容医療に頼らなくても、大きなエイジングサインの変化に悩むことは今のところありません(小さな変化はもちろんチラホラ……)。



まわりの友人も料理が好きな人が多いので、そういえば周りの同世代より「若見え」している子が多い気がします。


そして総じてポジティブシンキング!


セミナ―ゲストのお二人によると、「ペース・オブ・エイジング」を緩やかにするための習慣は、いつ始めても遅くないとのこと。


私たちの体は、間違いなく食べたもので作られているし、心や体にかかるさまざまなストレスは、体にも見た目にも悪影響。


エイジングケアが気になり始めたら、化粧品を変える前に、まずは栄養習慣を始めとした生活習慣の見直しから始めてみるのがいいかも!

yukina

MAQUIA エキスパート

yukina

13年目/乾燥肌/ブルーベース

トータル美容のエキスパート

得意なジャンルは、メイク全般、新商品レポート。元美容部員、美容ライター、メイク講師、美容業界歴16年!化粧品検定1級。さまざまな経験や美容知識を活かして、誰でもマネできる美容テクやメイクの小ワザを発信。

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