誰もが憧れるようなツヤ美髪の秘訣は「髪のキメ」にあった! スタイリングがキマりやすくなったり、ブロー時間を短縮できたりと、いいことずくめの「髪のキメ」を整えるためのホームケアやブローのコツを、人気美容師の菅野太一朗さんに解説していただきました。
「自然体の魅力をさらに美しく」をコンセプトに掲げ、同業のプロの美容師も足繁く通うヘアサロン「LANVERY(ランベリー)」オーナー。サロンワークを軸に、多くの女性誌やメディアでも活躍。“素髪の美しさ”を第一に考えた施術を提供している。
美しい「素髪」の必須条件は
髪のキメがそろうこと!
「髪のキメとは、髪の表面に乱れがなく、整った全体の毛流れのこと。最近はオイルやトリートメントがブームですが、必要以上に入れることを繰り返すと、それが蓄積して髪が重くなったり、乾きにくくなったりすることも。“必要なものを必要なだけ入れた状態”にすることで、髪本来の美しさが蘇ります。素髪の魅力を引き出す方法はいろいろありますが、髪のキメがそろっていることは美しい素髪の必須条件。髪のキメがそろうことで、髪自体が扱いやすくなるので、ブローやスタイリングもしやすく、ヘアスタイルの幅が広がりますよ」(菅野さん)
プロ直伝!
おうちでできるヘアケア&
髪のキメチェック方法は?
おうちでできるヘアケア法①シャンプー編
「予洗い」と「しっかりとした泡立ち」の2つのポイントを押さえると、不要なものをしっかりと落とせます。全体が泡立った後、そのまま1分ほど放置してから流すのも効果的。強いきしみを感じる場合は、泡が行き渡った髪にトリートメントを塗布してから流すと◎。
おうちでできるヘアケア法②トリートメント編
トリートメントは、髪をマッサージするように指でなめしながら付ける。トリートメントが手の温度であたたまり、髪全体になじんだらOK。髪のキメがそろうことを訴求しているシャンプーやトリートメントを使うのも重要ポイント。
やってみよう!「髪のキメ」チェック
「髪のキメがそろっているかどうかは、手触りのなめらかさで確認できます。また、目視でもチェック可能。髪に光があたった際に、髪にキレイなツヤが出ているかを確認することも1つの目安になります」(菅野さん)
これが正解!菅野流・髪のキメをそろえて
すっぴん美髪を作るブローテクニックを解説
ブローは髪のキメをそろえるためにも重要なプロセス。素髪の美しさを引き出すブローの4ステップをマスターしよう!
<STEP 1> コームで髪をとかす
タオルドライ後、そのままブローを始めるのはNG! まずはブロー前に髪をコームで優しくとかし、もつれをほぐしておくこと。意外と忘れがちなポイントなので要注意。
<STEP 2> 手ぐしを通しながらドライヤーの熱風を当てる
指先を小刻みに動かしながら、根元がサラサラになるまで乾かします。頭皮で熱風を感じれば、髪の根元まで乾かせている証拠。根元が乾いたら、手ぐしで髪を引っ張りながら乾かします。ドライヤーは風が上から下に向かって吹くようにかけるとGOOD。
<STEP 3> 髪の毛を指ではさんで伸ばしながら乾かす
髪全体が乾ききりそうになったら、指2本で髪の毛を板状に挟み、下に引っ張りながら乾かします。ドライヤーのノズルの平たい面は、挟んでいる指と平行にするのがポイント。
<STEP 4> 冷風を当ててフィニッシュ
髪がしっかり乾いたら、手ぐしをかけながら冷風を当てます。冷風を当てることで、乾いていない部分がわかり、髪にうるおいが戻ってくるような感覚が得られるはず。このときも、ドライヤーの風は下向きで。
Q&A
Q. パーマをかけている場合はどうしたらいい?
コームで髪をとかしたら、髪をねじったり持ち上げたりしながら温風で乾かそう。ねじる過程で髪にテンションがかかるので、髪のキメがそろいやすいです。冷風をかける場合は髪を持ち上げながらブローすると◎。
Q. くせ毛の場合はどうしたらいい?
くせ毛を生かしたいのか、ストレートにしたいかで方法を変えるとGOOD。ストレートにしたい場合は通常のブロー方法を、ある程度カールさせたい場合はパーマの場合のブロー方法を試してみよう。
「自分にとって最高のヘアスタイルは、年齢やトレンドだけでなく、気分によっても大きく変わります。ひとつに絞らなくていいので、好きなビジュアルや気になるスタイルを美容師さんと共有してほしいですね。その際に、髪のキメがそろって素髪の美しさが引き出されていると、色々なヘアスタイルにトライしやすくなります。髪に与える成分を必要最小限にすることこそ、髪のポテンシャルを最大化する秘訣。ご紹介したテクニックを取り入れて、自分史上最高のヘアスタイルを見つけてください」(菅野さん)
お問い合わせ/花王
0120-165-692
取材・文/鈴木智美 構成/鈴木里緒(MAQUIA ONLINE)