唯一、シワを改善する化粧品がついに誕生!【ユダトーーク 第35回 ポーラ】

スキンケア
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2016年秋、美容業界の誰もが驚いたポーラの偉業。それはシワ改善の医薬部外品承認。15年もの歳月をかけ、確かなエビデンスと安全性で承認されたその誕生秘話を研究員に伺いました。「MAQUIA」2月号よりお届けします。

Image title「厚生労働省が初承認! 圧倒的な効果と安全性で"シワは改善できる”と堂々とお伝えできます」

ポーラ 皮膚科学研究室
B.A リサーチセンター
主任研究員
竹内啓貴さん

2003年ポーラ化成工業入社。入社後、一貫して、エイジングケア研究、抗老化成分の開発に携わる。シワ改善要因探索システムの構築、新しいシワ改善の素材開発に貢献。

マキア編集長
湯田桂子

2004年にマキアを立ち上げた創刊メンバーのひとり。マキアの合言葉は、“願望実現ビューティ”!

Image titleシワ改善が認められた
新リンクルショット

ポーラ独自のシワ改善有効成分「ニールワン」配合。塗布すると肌の水分で真皮に引き込まれ、高い効果を発揮。化粧水後、1部位にお米2粒程度を使用。リンクルショット メディカル セラム(医薬部外品) 20g ¥15000/ポーラ(2017年1/ 1発売)

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もはや奇跡の偉業
国から新領域で承認!

湯田 史上初、“シワを改善する”効果・効能の医薬部外品の承認取得、本当におめでとうございます。まさに前人未踏の領域。ここに行きつくまでにはかなりのご苦労があったことだと思います。
竹内 ありがとうこざいます。承認されるまでにかかった歳月は15年。ちょうど私が入社する1年前の2002年からこのプロジェクトが始まったのですが、ポーラ研究員の“絶対あきらめない”という気持ちがようやく実を結びました。
湯田 なぜシワ改善の医薬部外品に取り組もうと思われたのですか?
竹内 ちょうどこの時期、ポーラ研究所では、医薬品と化粧品の研究が同じ部署となり、それぞれのシナジー効果を狙う開発が求められていました。そこで目標に掲げたのが、まだ日本に存在していない抗シワ医薬部外品の開発だったのです。
湯田 でも15年は長い! 期限を設けられたりはしなかったのですか?
竹内 もちろんありましたが、その都度社を説得し……。この15年間には2つの段階があり、シワのメカニズムの解明、成分の開発、処方など、開発に7年。2009年に厚生労働省へ申請し、承認されるまでに8年かかっているのです。
湯田
 今回、新たにシワの原因が明らかになったんですよね。
竹内 シワの部分は真皮がもろいため、線維芽細胞を活性化して、ハリを補う、というのが従来のアプローチでした。しかし、なぜ真皮がもろい状態になってしまうのか、原因は長年解明されてきませんでした。そこで、他の部分とシワの部分で根本的に何が違うのか、粘り強く原因を追究した結果、「好中球エラスターゼ」にたどり着きました。好中球とは、免疫を担う白血球の一種で、血管内に存在し、侵入してきたウイルスや傷などで炎症が起き、ダメージを受けた部分に集まります。この好中球が、ダメージを受けた組織を分解したり、感染した細菌を殺したりするために出す酵素が「好中球エラスターゼ」なんです。
湯田 傷ついたわけではないのにシワ部分には好中球エラスターゼが集まっているということですか?
竹内 そうなんです。表情による肌の折れ曲がりや紫外線への暴露により肌内部で微弱炎症が起き、シワ部分は“勘違い傷”状態に。すると好中球エラスターゼが過剰な状態になり、コラーゲンやエラスチンを分解してしまい、シワになるのです。
湯田 好中球エラスターゼがどのくらい集まるとシワになる、みたいなデータはあるのですか?
竹内 これは個人差があるので何とも。エラスターゼの量が超えたときというよりは、組織破壊が一定量を超えたとき、というイメージです。

真皮の分解を抑え、
肌自らの力でシワを改善

湯田 微弱炎症が起こるという意味では、紫外線や乾燥によるバリア機能低下もシワの原因になる、というのは納得ですね。そうすると、アトピー肌やゆらぎ肌もシワになりやすいとも言えそうですね。
竹内 炎症が起きると好中球は呼ばれますからね。可能性はあります。
湯田 その分解を食い止める成分の見極め。何でも5400種から発見されたとか。
竹内 これがもう大変で……。毎日100種類以上の成分を評価するのですが、終わりが見えない毎日。ようやく「ニールワン」を発見したのですが、今度は安定配合できない。水に溶かすと半年ほどで徐々に分解が進んでしまうことが判明し、水を一滴も使わない処方を開発しました。
湯田 過剰な好中球エラスターゼの働きをブロックすれば不必要に真皮が分解されなくなり、肌本来が持つ真皮の生成力が発揮され、シワが改善される、という理解でしょうか?
竹内 その通りです。ニールワンは、好中球エラスターゼに合体してロックし、真皮分解を抑制します。その結果は12週間の使用で7割の人のシワが浅くなり、最もシワが浅くなった人の改善率は34%。絶対の自信を持っていましたが、申請した2009年付近は化粧品の安全性が真に問われていた時代でもあり、申請は難航しました。のべ3年間に500名の女性にご協力いただき、製品由来の肌トラブルの件数は0という医師も驚く高い安全性を証明し、何度も何度も専門家を交え、疑問に答える形で真摯に対応して、ついに2016年7月に承認されました。
湯田 そんなポーラの不屈の精神、たゆまぬ努力の結晶がリンクルショットなのですね。ちなみに、年齢は関係あるのですか?
竹内 20代でも好中球エラスターゼが原因であれば、十分に効果を実感していただけると思います。事実、8年間右のほうれい線だけにリンクルショットを塗り続けた男性研究員の結果は誰が見ても明らか。つまり、リンクルショットは今あるシワだけでなく、シワを予防する効果もあると考えられます。
湯田 「真皮に働きかけ、シワを改善」。化粧品でこの文言が言えるとは。まさに化粧品の新時代到来です!

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まさしく化粧品の歴史
を塗り替える快挙!

真皮に働きかけ「シワを改善する」医薬部外品の承認が下りた、そんな歴史的会見に出席したのは7月のこと。会場はただならぬ熱気に包まれていました。快挙は竹内研究員を始め、研究所の方々の並々ならぬ努力と情熱、ブランドのカウンセリング力があったからこそ。「世の中にない、人のためになる新しい価値を創造したい」という高い志を持って入社したという竹内研究員。女性の人生はシワが1本なくなるだけで変わります。見事に夢を果たしましたね!


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MAQUIA2月号
撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/湯田桂子(MAQUIA)

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