日本でも絶大な人気を誇り、クリニークの顔とも言える乳液が、驚きの進化を遂げた! 「MAQUIA」3月号では、この製品開発に携わった本国の開発チームのお二人に、詳しくお話を伺いました。

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エスティ ローダー カンパニーズ
インコーポレイテッド リサーチ&
ディベロップメント スキン フィジオロジー&
ファーマコロジー ヴァイス プレジデント

トム・マモーンさん

1986年にエスティ ローダー カンパニーに入社して以来、30年以上にわたり基礎研究に携わる。現在は、皮膚生理薬理学研究を専門とするチームリーダーに。


グローバル ディベロップメント
シニア ヴァイス プレジデント

ジャネット・パルドゥさん

クリニークの製品開発チームでスキンケアをはじめ、メイクアイテムの製品開発を引率。日本でもヒットし続ける「イーブン ベター」シリーズなども手掛けた。


マキア編集長

湯田桂子

2004年にマキアを立ち上げた創刊メンバーのひとり。マキアの合言葉は、“願望実現ビューティ”!


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テクスチャーも肌効果も
自分専用に作れる!

テクスチャーで選べる3種類のモイスチャー ベース(DDML+、DDOG、DDHJ)と、肌ニーズで選べる5種類のコンセントレートからそれぞれ1種類をセレクト。購入後、モイスチャー ベースに、カートリッジ コンセントレートのカバーを外して挿入すれば自分仕様のモイスチャライザーが完成。カートリッジ コンセントレートは、写真右から、LW、FT、TN、TX、DSの5種類。クリニーク iD(モイスチャー ベース×カートリッジ コンセントレート)各¥6500/クリニーク


保湿×美容成分を組み合わせ、
自分にぴったりなケアを

湯田  “黄色の乳液”でおなじみ、クリニークのモイスチャライザーに、肌ニーズに合わせた美容成分をセットして、自分に最適なものを作れる“カスタマイズ モイスチャライザー”、画期的ですね! 近年日本では“パーソナライズ”をキーワードに、自分にジャストなものを求める傾向にあります。NYブランドのクリニークがこうした商品を誕生させるということは、これって世界的な傾向なのでしょうか?

ジャネット そうです! ここ数年は特にそれが強まっているかもしれません。もともとクリニークは、医師が患者に合う薬を処方するように、お客様一人一人に合うスキンケアを提案してきたブランドです。そういう意味では、創業時よりパーソナライゼーション ブランドと言えます。

湯田 まさに先駆け的存在ですね。

ジャネット みなさん肌質も違えば、肌悩みも違う。そこで、肌質に合わせて選べる3種類のモイスチャー ベースに、肌悩みに合った5種類のカートリッジ コンセントレートをご用意しました。モイスチャライザーは、クリニークのアイコンである日本人向けに開発したさっぱりしたつけ心地の「DDML+(ドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング ローション プラス)」をはじめ、ジェル状乳液「DDOG(ドラマティカリー ディファレント オイルフリー ジェル)」、みずみずしく軽い感触の「DDHJ(ドラマティカリー ディファレント ハイドレーティング ジェリー)」の3種類から選べます。

湯田 保湿力は同じなのですか?

ジャネット そうです。好みのテクスチャーで選んでいただけますが、「DDML+」が一番リッチです。

トム コンセントレートは、グリーンがゆらぎ肌、ブルーが角質ケア、ホワイトはブライトニング、オレンジはエネルギー(※1)、パープルはエイジングケア(※2)、5つの肌ニーズに合わせて開発しました。

ジャネット つまり、3×5=15種類から自分の肌が必要とするものが選べるようになっているのです。

湯田 ブランドのアイコン製品をベースに手を加えるという発想はユニークというか斬新!驚きました。

ジャネット これは私たちにとっても挑戦でした。ただ、肌に刺激を与えることなく、シンプルでいながら最大限の効果を肌に出す、というのがクリニークの哲学。だからこそ、みなさんが使われているモイスチャライザーにプラスαできればと思い、開発に着手しました。しかし、ここまでの道のりはとても険しく、形になるまでには3年を要しました。

トム モイスチャライザーにセットされたコンセントレートはプッシュすると、モイスチャライザーが90%、 コンセントレートが10%出てきます。ベースとなる3つのモイスチャライザーのテクスチャーを変えることなく、しかし、肌ニーズに応えるにはとても苦労をしました。


※1 エネルギーに満ち溢れるような印象に導く
※2 年齢に応じたお手入れ


毎日のシンプルケアで
最大限の効果をもたらす

湯田 その比率がポイントなんですね。一緒に使うメリットって何でしょう? 時短ですか?

トム それもありますが、肌が乾燥していると美容成分が肌に入りにくい。だからこそモイスチャライザーと一緒のほうが効率的なのです。

ジャネット モイスチャライザーと一緒にケアすることで、お互いのよさが高められるというワケです。

湯田 肌への効果や使用感、安全性のテストなどを考えると、5種類の肌ニーズ別コンセントレートを開発したのではなく、15種類の新製品を一気に開発した感じですね。大変!

ジャネット そうなんです(笑)!

湯田 季節でも求められるモイスチャライザーのテクスチャーが違うし、肌悩みも変わってくるから、その時々の肌状態に合わせて15種類からセレクトできるというのは、まさにパーソナライゼーションの発想ですね。こちらの製品は、モイスチャライザーとコンセントレートがセットで販売されるのですか。

ジャネット ええ。理想のバランスで出てくるようボトルもこれまでとは違うんです。この開発も大変でしたが、ついに完成し、現在特許出願中です。もちろん、これまでのようにモイスチャライザーだけの販売も行っていきます。湯田さんはどのカートリッジが気になりますか?

湯田 エネルギーでしょうか。

トム エネルギーには、クリニークで初のタウリンを配合しています。

湯田 カートリッジの色がカラフルで楽しいですね。肌状態によって2〜3種類用意しておいてもよさそう。

ジャネット ライフスタイルに応じて、自分仕様で取り入れてください。


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ブランドのアイコンが
時代に合わせて進化

お目にかかるのは数年ぶり。なのにお二人とも変わらずフレンドリーでエネルギッシュ。クリニークの革新を牽引するお二人から聞く、新たなスキンケア製品「クリニーク iD」はワクワクするほど魅力的で画期的でした。日本でもますます盛り上がっている、パーソナライズの気運に見事応える驚きのアイディア。カラフルなパッケージにも思わず心を奪われます。最近お疲れ気味の肌に、オレンジのエネルギーで活!です。



MAQUIA3月号 

撮影/土佐麻理子 取材・文/藤井優美〈dis-moi〉 構成/湯田桂子(MAQUIA)


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