「MAQUIA」7月号から、美容ジャーナリスト・小田ユイコさんがレクチャーする、初夏に気になりがちな肌の乾燥や毛穴目立ちの原因とケア方法について、合わせて紹介します!

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騙し保湿の天才!

美容ジャーナリスト

小田ユイコさん

まさに、歩く美容辞典! 業界一の美容通で、成分からコスメ情報までこの人に聞けば間違いなし。幼少よりの乾燥&毛穴体質を、自ら克服。



初夏の肌ではインナードライと毛穴問題が多発的に起きている!

この時期、

“落とす”&“入れる”

ケアを間違いがち

 暖かくなって汗や皮脂分泌が盛んになり、肌表面の乾燥は収まっているかのように見える肌だが、

「肌の表面と内側を、勘違いしてはいけません。紫外線のA波が降り注ぐ量は真夏と同等レベルですし、ぼちぼちエアコンをつけるようになってくるので、実は肌の中はすごく乾燥しているケースが多いんです。いわゆる、外はベタベタ、中はカラカラの“あべこべ肌”状態!」という、小田さん。

また、安倍さんは、「実は、春先にコンディションを崩してしまった肌は、元通りになるまで1カ月以上かかります。今の時期はまだまだ虚弱体質な肌状態なので、お手入れしても効きにくいんです。だからといって、そのまま放置していると、角質が肥厚し、毛穴づまりなどのトラブルを抱えてしまう原因に」と話す。

では、果たしてどんなお手入れをすればいいの?と、迷う人も多いはず。


 そこで見直して欲しいのが、基本の“落とし方”、“入れ方”!

「皮脂や汗が気になって洗いすぎ、自らバリア機能を弱らせている人が多いんです。また、暑いからと乳液やクリームなどバリア膜アイテムをないがしろにしていると、外的刺激を受けやすく、潤いが逃げやすい肌になってしまうことも! むしろこの時期こそ、アイテムを省かず、丁寧に潤いの層をきっちりと重ねていくことが大切です」(小田さん)。

また、エアコンや冷たいものの食べすぎ飲みすぎによる冷えも要注意。「冷えたままでは代謝が低下し、ターンオーバーがスムーズに行われず、潤いが行き渡りにくい状態。巡りを良くして肌の力を底上げしつつ、お手入れしましょう」(安倍さん)

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"あべこべ"肌になりがち!

一見、肌表面がベタついて潤っていると勘違いしがちだが、強い紫外線が降り注ぐ影響で、この時期、実は肌内はカラカラのインナードライ状態に。


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いろんな毛穴問題が多発!

過剰な皮脂分泌により、この時期は毛穴拡大傾向に。さらに、お手入れ不足などで角層が乱れて毛穴がふさがれると、黒ずみや開きなどが!


 入れ下手あるある  

1

冷えや交感神経

ONで巡らない

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冷えてる女や交感神経がオンになりっぱなしの女は、血管がキュッと縮こまり巡りが低下。潤いが巡らず、スキンケアの効きが悪い。


2

バリア膜アイテムを

ないがしろにしている

乳液やクリームなどをつけないというのは、無防備な“裸ん坊”状態。潤いが逃げっぱなしだし、紫外線のダメージも受け放題。



3

いきなり重いもので

肌が消化不良に!

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乾くからと、ドカ塗りしたり、いきなりクリームをつけたりするのは、一気食いしているようなもの。潤いが上手く吸収できない。


【次のページをチェック!】インナードライ&毛穴問題を同時に解決する必殺ケアの詳細はこちら》》


インナードライ&毛穴を同時に解決する

落としテク、入れテク  


乾燥&毛穴が悪化しないよう美肌菌を守りながら洗う

1

菌守りクレンジング&

洗顔をセレクト!

「肌の汚れとともに美肌をキープする善玉菌も一緒に流しすぎないクレンジングや洗顔料選びを。皮膚が薄い人や乾燥しやすい人、敏感に陥りやすい人は、洗顔はベタつく部分のみだけでOK」


洗った後も肌が

潤うクレンジング

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1「透明感もアップ」。アスタブラン オイルクレンジングクリーム 140g ¥2800(編集部調べ)/コーセー 

2「古い角質も取り去って、夏にぴったり」。スック リセット クレンジング エマルジョン 150㎖ ¥4000/SUQQU


美容液のような

潤い洗顔料を!

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どちらもしっとりした洗い上がり。

3 美容液成分を50%も配合。ソフィーナ アルブラン ウォッシングリキッド 150㎖ ¥2800/花王ソフィーナ 

4 ねっとりした濃密泡に。 B.A ウォッシュ 100g¥10000/ポーラ


2

美肌菌を守る、

クレンジングをマスターせよ

「いかに摩擦や刺激をさけて、落とせるかがキモです。たっぷりのクレンジングを肌とのクッションにしながら、ゆっくりなじませ、肌に残さずすすぐよう心がけて」


1 多めの量を取り、温める

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使用書に書かれている量よりも、多めに取る。両手でゆっくりゆるめるように温めて。


2 ゆるゆるタッチで優しく洗う

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触れるか触れないかぐらいのタッチで、顔の中心から斜め上に向かって、螺旋を描くようにクレンジング。


3 ぬるま湯できちんとすすぐ

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水に近いぬるま湯を手のひらにため、すすぐのが鉄則。完全にクレンジングが落ちきるまで、すすぎを繰り返す。


3

毛穴づまりや黒ずみは

ピンポイント酵素洗顔が吉!

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「ザラつきや毛穴のつまり、黒ずみを感じたら、酵素洗顔料の出番。たっぷり泡立てた酵素洗顔料を気になる部分のみのせ、くるくる円を描くように」

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超乾燥肌や敏感肌でも使えるマイルドな酵素洗顔パウダー。ミノン クリアウォッシュ パウダー 35g ¥1500/第一三共ヘルスケア


4

まず、鎮静から。

受け入れ拒否肌⇒開放肌へ

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「どんなに優しく洗ってもいきなり潤いを入れると拒絶しやすいので、化粧水の前にまず“肌の鎮静剤”となるアベンヌ ウオーターを。顔全体を、ゆっくり3回転させるようにスプレーして」

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100%温泉水。アベンヌ ウオーター 150g ¥1500、300g ¥2200(編集部調べ)/ピエール ファーブル ジャポン


5

貯水型のみちみち化粧水を

見極めることが大切!

「潤いが入りやすく、長時間ため込みやすい化粧水を選ぶことが大事。化粧水をなじませた後、肌が明るく、透明感が増しているか、毛穴が小さくなっているかどうかを判断基準に!」

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「潤いの入りも、持ちも天才的なシャバシャバ化粧水たち」。エスト インナーアクティベート コンディショニングローション Ⅲ 120㎖ ¥5000/エスト リポソーム トリートメント リキッド 170㎖ ¥10000/コスメデコルテ 米肌 肌潤化粧水 120㎖ ¥5000/コーセープロビジョン


6

必殺「あおぎ塗り」で

副交感神経へスイッチ

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「交感神経がONのままだと血管が収縮し、潤いが入りにくいので、副交感神経へスイッチして。化粧水や美容液などを浸透させる際は、目を閉じて深呼吸しながら、手首の力を抜き、ふわっと顔にのせてゆっくりと」


7

待てない女はキレイになれない。

3分浸透待ちせよ

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「化粧水から美容液、美容液からクリームなど、次のアイテムを塗る際はあわてず、“肌が咀嚼”する時間を与えましょう。ティーブレイクや掃除などをしながら、待つのが◎」


8

お手入れのフィニッシュは

スポンジ塗り油分コート

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「朝も夜も、潤いのバリアとなる乳液やクリームはマスト。ベタつきや化粧崩れが気になる人は、余分な油分を吸い取る“スポンジ塗り”がオススメです」

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軽い感触。スック ライトソリューション フルイド 125㎖ ¥15000 /SUQQU ブラン エクスペール ビューティー スキントーン クリーム 50㎖ ¥12000/ランコム (使用スポンジ)バリュースポンジ ダイヤ型タイプ 6P ¥380/ロージーローザ


MAQUIA7月号

撮影/玉置順子〈t.cube〉(人物) ヘア&メイク/辻元俊介〈ラ・ドンナ〉 スタイリスト/寺沢 香 イラスト/いいあい 取材・文/中島 彩(MAQUIA) 構成/清田恵美子(MAQUIA)


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