休日のカフェでひとりの時間を楽しむとき、すっぴんで出かけていたら、きゅん♡を誘う女性にはなれない。今回は神崎恵さんの必殺モテ理論を「MAQUIA」3月号からお届け。メイクやヘア、仕草をマスターしたら、いつもの見慣れたカフェもスペシャルな場所に一変するかも。

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毎日のなかで、「引っかかる女性」をデータとしてまとめている。街中や店の中ですれ違うだけでもなぜか心に入ってくる女。道で思わず振り向いてしまう女。仕事先でどうしようもなく見入ってしまう女。美しいとか可愛いとかそんな単純な視覚的なものではなく、もっと深くに引っかかる「何か」をもっている女の理由。

 そこで浮き出てくるいくつかの面白い要素。中でも、これはなるほどと感心するのが「癒し」という吸引力。ひと昔前に飯島直子さんを筆頭とした「癒し系」の女が流行った。ゆるっとした脱力感とどこかアンニュイな空気、ぬくっとした温かみとやわらかさをもちながら、ほんのりとS的強さをにおわせる。母のような包容力と男心をそそる色気をあわせもつ、男からしてみれば理想の女。たぶん、この要素は永遠にひとの心を奪う。なぜなら、ひとはつねに疲れているものだから。凍えそうな冷たさに耐えているときのカイロのような、極寒の冬を越えて迎えた春のような、芯からほかほかとさせてくれるものに身も心も無条件にとろける。そんな、ひとを無条件に骨抜きにする癒しは、持つべき女の最強要素


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 例えば、休日のカフェ。やわらかな日差しとゆるっと流れる空気の中、そこに春のような女がいたらどうだろう? 平日というプレッシャーの中でガチガチにかたまった心は、無条件にどうしようもなくその癒しを求めるはず。のどが渇いたときの、「飲みたい」という願望と同じくらい真っすぐで強力で確実な意識。
 

 ゆるっとしたやわらかさや優しさは光にとけ込むような髪と春色のメイクで、ゆったりとした表情や仕草、そこに「ひとり」という凛々しさを加えることで、包んでほしいと思わせる癒しの女になれるはず。


MAQUIA3月号

モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/金谷章平 ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/川㟢加織 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


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