亀梨和也PHOTOBOOK『ユメより、亀。』刊行記念スペシャルインタビュー VOL.3 この7年

ライフ

約7年分の正直な思い、ありのままの言葉。
それに対して「なんだよこれ、みたいな
否定的な思いは一切ない」と語り、
「かといって、良いこと言ってるじゃんとも
思わない。そもそも、良いこと言うために
語っているわけじゃないしね」と笑う。

あるのは「このときの自分は
こんな景色を見ていたんだな」
「こんなことを考えていたんだな」
そんな思いだけ。

そして、「自分自身としては変なブレもないしね。
いろんな出来事はあったりしたけど、
生き様としての方向性は
そんなに大きく変化していないから」
そう言葉を続けた亀梨さん。


この7年で、「どんなことが起きても乗り越えられる」
その心持ちだけは強くなった自信がある


――とはいえ、一冊にまとまると自分の変化や成長に気付かされる、そんな瞬間もあったんじゃないですか?

「もちろん、第一回の写真を見たりしたら思いますよ。“若いな”って。若いというか、まるで子供みたいだもんね、この写真(笑)。確かに、そういう意味では大人になりましたけど……正直、外見的な部分だけを切り取って、ここが変わったとか、ここが老けたとか、そういうことは思わないんですよ。それよりも、身にまとう空気や雰囲気が変わったなっていう実感のほうが強いのかも。この第一回の写真のオレだったら、この渋谷での撮影の雰囲気は出ていなかったと思うし。なんかね、醸し出すものが変わった。やっぱり今のほうがドシっとしているよね。この連載では素に近い写真を撮ってきたからこそ、そういう内側の変化が表に出ているのかもしれないけど。

 そんな内側の変化としては、何か起きたことであったり、その状況に対しての心持ちは強くなったと思う。以前はもっと、落ちるときは落ちていたし。そこまでの深さや浅さも、這い上がる強さやスピードも、変わった。強くなったのか、キャパが増えたのか、消化能力が上がったのか……その実感はあるかな」


『ユメより、亀。』は自分の名刺的な一冊


――亀梨さんにとって『ユメより、亀。』はどんな一冊になったと、今感じていますか?

「その時々、吐き出して『はい、終わり』ではなく、一冊の本になってちゃんと残る。それはすごく贅沢で嬉しいことだし、点と点が線として繋がったときにまた見えてくるものもあると思うんです。そういう意味でも、このフォトブックは自分にとって“名刺的”な一冊になったなと。自分がどういう人間なのか、説明を求められても、どう答えるのが適切なのかよくわからないけど。初めて会った人に“どうも、亀梨和也です”とこの本を渡せば、わかってもらえるんじゃないかなって。

 今作は、年齢や性別にとらわれず、それこそ男性にも読んでもらいたいなって思っているんですけど。男同士って虚勢をはるから裏側を見せたがらない。でも、距離感の近い友達には普段見せない側面も見せることができる。そこに近い感覚で、「亀梨って、なんかいつもカッコつけているヤツだろ?」と思っている男性も、これを読めば、もしかしたら友達みたいな感覚になってもらえるんじゃないかな。

 この連載は“発信する”というより“切り取る”感覚で挑んできたものだから。一冊の本としても「こんな風に楽しんでほしい」というオレからの要望は特にないんだけど。自分もみんなと同じように、嬉しいことがあったり、悲しいことがあったり、悩むこともある、そのへんの共感じゃないけど、“同じ”を感じてもらえる一冊にもなっていると思うので」


雨が降ったり、晴れたり、曇ったり、
これからもきっと、その繰り返しなんじゃないかな


――名刺という言葉通り、その時々、いろんな言葉で自分自身を表現していますよね。ちなみに、今日この瞬間、「亀梨和也はどういう人ですか?」と聞かれたら、どう答えますか?

「うーん(しばらく考え込んで)、山の天気」

――えっ、それは移り変わりやすいという意味ですか?

「と言うか、いい意味でクリアじゃない、いろんなものが。今はまさに次の段階へと進む直前、そんなスポットにいると感じていて。すでに動き出してはいるけど、色々な可能性があるから、そういう意味でクリアじゃないっていう。この本しかり、KAT-TUNしかり……自分自身だけではなく、やはりKAT-TUNの亀梨和也として、大きな流れで動き出すわけだから。そこに対して、雨が降ったり、晴れたり、また雨が降ったり、曇ったり……」

――今、その話を聞いて思ったのですが。ロングインタビューには「第二ステージが終わり、第三ステージが始まる、今はまさにその時期」という言葉も。そんなときにこの本が出るというのは、亀梨さんにとってすごく意味のあることなんじゃいかなって。

「そうですね。冒頭でも“この本に関しては自発的な部分があった”と語っていますが、発売時期に関しても、まさに、何としてでもこの時期に出したいという強い思いもあったんです」

――自分の“名刺”を抱えて第三ステージに進む、と。これからも連載は続いていくわけですが、この先、そこにどんな亀梨和也の第三ステージが描かれていくのかも気になります。

「こんなふうにありのままを切り取った自分をちゃんと受け取ってくれる人がいるから7年も連載が続いてきたわけで……。そこに対しては真摯に愛を持って、決して業務的にならず、ちゃんと“心”の距離感で続けていきたいという気持ちは変わらない。まあ、それは連載に限らず全ての仕事に通ずることでもあるんですけど。ただ、どんな自分が未来に描かれるのかはわからない。これからもいろんなことがあるだろうし……雨が降ったり、晴れたり、きっとその繰り返しなんじゃないかな(笑)」


取材・文/石井美輪

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