生誕65周年! 世界中で愛されているスヌーピーが初めて3Dアニメーションとして映画化された話題作。チャーミングな世界観に隠された、大人にこそ刺さるメッセージに注目を。

モテるための極意を

教えてくれる

愛にあふれた物語

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★今回のおすすめ新作映画★

『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』

監督/スティーブ・マティノ 日本語吹き替え版/鈴木福、芦田愛菜、小林星蘭、谷花音 配給:20世紀フォックス映画 公開/12月4日(金)よりTOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー © 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. PEANUTS © Peanuts Worldwide LLC

<ストーリー>

やることなすことうまくいかない不器用な少年、チャーリー・ブラウンは、転校してきた赤毛の女の子にひと目惚れ。彼女に話しかけたいと思いつつも、なかなか勇気を出すことができない。一方、彼の飼い犬のスヌーピーは伝説のパイロット“フライング・エース”になりきり、空想の中でダイナミックなアドベンチャーを繰り広げていた…。


原作のタッチを

生かした

まったく新しい3D

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【松山 梢の女子ツボPOINT!】

今年は原作者のチャールズ・M・シュルツがコミック「ピーナッツ」の連載をアメリカの新聞紙上で開始してから65周年。みんな大好きなスヌーピーが3D映画として登場です。しかもここ最近のアニメにありがちな実写のようなリアルな映像ではなく、手描きの原作を生かした温かみのあるタッチ。さらにパソコンも携帯電話もスマートフォンも登場しない1980年代を舞台にするなど、世界観に徹底的にこだわったそう。

さて、肝心の中身ですが、基本はチャーリー・ブラウンの初恋にまつわるストーリーとスヌーピーの空想が並行して描かれます。特に注目なのがチャーリー・ブラウンのパート。これが本当に子供向けなの?と疑ってしまう思うほど、なんとも切ないエピソードが満載なんです…。


愛すべきダメキャラ

チャーリー・ブラウンから学ぶことは… >>

ダメダメなチャーリー・

ブラウンが学ぶ

自分を変える方法とは

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野球をしても失敗続き。凧揚げをしても一度も成功したことがない彼は、他人からの愛を無邪気に享受する仲間たちとは違い、「果たして自分は誰かに愛されているのか?」と自問自答する日々。

当然好きな子にアプローチする勇気も持ち合わせていません。成功体験がないため自己肯定感も低いのですが、彼の運命を変える大きな1歩はただひとつ。「自分を変えたい」と思ったこと。

スヌーピーや仲間たちの力を借り、ひとつひとつ小さな成功を積み重ねていく様子は、思わず身を乗り出して応援したくなるほどチャーミング。特にルーシーから受ける女子にモテるためのアドバイスが深いのです。「自信を持つこと」、「猫背禁止」、「目を合わせること」など、とにかくチャーリーに堂々としろと指南するのですが、「女子にモテたいなら成功者だと偽ること」というアドバイスも授けます。


オトナ女子のハートにもグサっと

刺さる名言がいっぱい!>>

アラサー女子も

ハッとする

エピソードが満載

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大人が本当に偽っちゃったら問題になりますが、つまりは自信のないダメダメな人間だと自らプレゼンするべからず、ということ。実はこれ、30過ぎの女子がやりがちな「もうおばさんだから」という自虐プレゼンと同じ。「そんなことないですよ」というフォローを待っていると捉えられ、面倒くさがられるのがオチです。

モテる女への近道は、自虐を封印して自然にいい女アピールをすることだったんですね。まさかスヌーピーから教わるとは思っていませんでしたが、これこそが大人からも長年愛される所以。他にもハッとさせられるエピソードが満載なので、ぜひチェックしてみてください。とりあえず私も、今日からおばさんプレゼンを封印してみようと思います。


〈映画ライター/松山 梢〉

映画のヒロインに感情移入することでかろうじて「女」であることを維持している、三十路まっただ中のライター松山 梢です。自分に足りない女っぷりを向上すべく、そして美意識の高いマキアオンライン読者の女っぷりをさらにアップさせるべく、愛すべき女子向け映画&ドラマを紹介していきます!


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