「MAQUIA」5月号では、読者の「なりたい女性像」をリサーチ! アンケートで1位・2位に躍り出た「きれい」「肌きれい」を求める先にあるものを、美容ジャーナリストの松本さんと一緒に考えます。

なりたい女性像

これが10万人の総意です。
私たち、「きれい」「肌きれいな人」
って言われたい!


マキア読者が言われて嬉しいほめ言葉はコレ

1位 きれい

2位 肌がきれい

3位 かわいい

4位 おしゃれ

5位 上品

6位 清潔感がある

7位 スタイルがいい

8位 幸せそう

9位 色っぽい

10位 メイクが似合っている  

「なりたい女性像」についてアンケートを実施。「あなたはどんな言葉で人からほめられると嬉しいですか?」という問いに対し、読者が回答した結果がこちら。ちなみに「女らしい」「モテそう」などの言葉はランク圏外に。(『MAQUIA』2018年 10月号 読者アンケートより)

「きれい」「肌きれい」


美容エディター・松本千登世さんが読み解く
「きれい」「肌きれい」が
女性の心を打つ理由。

日本女性が真の意味で強くなり、誰かの物差しでなく、自分の物差しで生き始めた証し。つまりは、日本女性の「美しさの多様性」が、本当の意味で広がった証し。「きれい」「肌きれい」が褒め言葉のトップ2を占めたと聞いて、そう確信しました。 

誰もが知る通り、年齢やライフスタイルを問わず、私たちの価値観のベクトルは、長く「モテ」に向けられていました。誤解を恐れず言うなら、「かわいい」も「おしゃれ」も、「上品」も「清潔感」も、「幸せそう」だって「色っぽい」だって、ある意味、「モテこそ女の最上級」という価値観を、アングルを変えて巧みに言い替えたもの。これらの言葉は、モテというフィルターを通して、ほかの「誰か」から見た自分の「なりたい」を投影させた表現だと思うのです。

「きれい」「肌きれい」

「きれい」「肌きれい」を求めるのは、
美の答えが、ひとつじゃないことの証し

その半面、「きれい」、「肌きれい」は、むしろ、意志であり、存在そのもの。まわりから見た自分である前に、自分らしさって? と問いかけた結果、最終的に辿り着く美の真骨頂。なりたい女性像を自由自在に操るための根幹にほかならないと思うのです。つまり、きれいの先には、「フェミニン」もあれば、「マニッシュ」もある。肌きれいの先には「エレガント」もあるし、「セクシー」もある。きれい、肌きれい、さえ手に入れば、いろいろな自分を楽しめる。もちろん、そういう人は、間違いなくモテる。本当の意味で、「自信」はそこに生まれるから……。

「きれい」「肌きれい」

思わず、表情に釘づけになる女性を思い浮かべてみるとわかります。知性と色気が同居していたり、シャープなのにキュートだったりと、美しさに幅やバリエーションがある。視線の奥に、「私」という自信が透けるから、私たちはその存在に翻弄され、どきどきさせられるのだと思います。ちなみに、「きれい」には、「清潔である」「整然としている」という意味があるのだと言います。清らかな肌、整った顔立ち。だから、美肌、美貌、小顔。その理想形は、ひとりひとり違うものなのだと思います。決してひとつじゃないからこそ、きれい、肌きれいが、人の心を打つ……。マキア読者たちが、またも美意識を進化させた!


松本千登世さん

客室乗務員、女性誌編集者等を経て美容エディターに。『もう一度大人磨き 綺麗を開く毎日のレッスン76』など著書多数。


MAQUIA5月号

撮影/菊地泰久〈vale.〉 ヘア&メイク/千吉良恵子〈cheek one〉 スタイリスト/古田千晶 モデル/鈴木えみ(マキアミューズ) 構成・文/森山和子 木下理恵(MAQUIA)


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