【口内フローラの育て方】唾液の分泌を促して、口内環境を良好に！

健康と美容に効果があると言われてる『口内フローラ』を増やすためには唾液の分泌を促して上げることが重要!　そこで今回は「MAQUIA」8月号から、お医者さんたちが教える、唾液分泌の促進方法を紹介します!

教えてくれたのは…

歯学博士 花田信弘先生

鶴見大学歯学部探索歯学講座教授。歯科医師。口内細菌が引き起こす病気や予防法を中心に研究。

歯学博士 山田秀則先生

鶴見大学歯学部探索歯学講座助教授。口内細菌を殺菌する3DSなど、口内環境を整えるケアに精通。

ライオン オーラルケアマイスター 阿部有美子さん

歯科衛生士として歯科保健活動などに携わり、その知識と経験を活かしオーラルケア情報を発信。

 口内フローラの育て方  

天然の抗菌剤唾液の分泌を促す

ストレスなどの要因で

唾液は減るので分泌を促して！

「唾液は、抗菌成分を含む“天然の抗菌剤”で、口の中の悪玉菌を撃退し、虫歯の修復効果もあります」（花田先生）

でも唾液はすぐ減りやすいとか。

「唾液は、加齢やストレス、口呼吸、ものをよく噛まない、薬の服用などの要因で減ってしまいます。ただ唾液腺をマッサージするなど、自分で分泌を促せるのでこまめに行いましょう」（オーラルケアマイスター・阿部有美子さん）

「また、唾液は、リラックスを促す副交感神経が優位な状態だと分泌が増えるのでなるべくリラックスを心がけましょう」（花田先生）

1日の唾液中の細菌数

「唾液の分泌は寝ている間に最も減り、その分、細菌数も増えます。夜は特にオーラルケアをしっかりと！」（阿部さん）

唾液を減らす要因

唾液腺マッサージ

「唾液が分泌される部分が唾液腺。耳下腺、顎下腺、舌下腺の3カ所で、ここをマッサージすれば唾液の分泌が増えます。こまめにマッサージを」（阿部さん）

耳下腺を後ろから前へ

上の奥歯のあたりにある耳下腺に指を当て、後ろから前に回すようにマッサージ。10回ほど行って。

舌下腺を親指でプッシュ

あごの先端の内側にあるのが舌下腺。このあたりに両手の親指を当てて、押すようにマッサージ。これを5回。

顎下腺を指先でプッシュ

あごのエラから3cmほど内側の顎下腺に指を当てて5回プッシュ。この要領で、あごの先まで同様に行う。

噛む力をつける

「唾液の分泌は咀嚼でも増えるので一口30回噛むのがおすすめ。ガムを噛んだり、噛みごたえのある食品を食べるのも効果的」（花田先生）

副交感神経を優位に

「38～40℃のお風呂にゆっくり入ると副交感神経が優位になり唾液分泌が促進。リラックス効果のあるアロマも有効です」（花田先生）

リラックスを促すアロマ

・ラベンダー　

・イランイラン　

・オレンジスイート　

・カモミールジャーマン

・サンダルウッド　

・ゼラニウム　

・ネロリ

酸っぱいものをとる

「レモンや梅干しなど酸っぱいものを食べるのも唾液を増やすのに効果的。イメージするだけでも唾液は分泌されるので、いつでも簡単にできます」（花田先生）

唾液分泌アップアイテム

ストレスなどでどうしても唾液が出にくい人はこんなお助けアイテムを利用するのも手！

1 保湿成分γ-PGA配合。アクアバランス 薬用マウススプレー（歯科用） 医薬部外品 30ml ￥1000／ライオン　

2 ドラゴンブラッドが歯茎をケアし、レモン味で口を潤す。メイド オブ オーガニクス ドラゴンブラッド マウスモイスチャー ジューシーレモン 25ml ￥1100／たかくら新産業

細菌の塊

「舌苔」除去も大切！

「舌の表面につく白っぽい舌苔は細菌の塊。ですから舌ブラシなどで毎日掃除をしましょう。特に奥のほうにたまるので、傷つけないようにやさしく除去を」（花田先生）

（右）歯科専門医との共同開発で生まれた舌クリーナー。柔軟なエラストマー素材を使い、嘔吐反射を抑制。ののじソフト舌クリーナー 「舌も！」 ￥600／レーベン販売　

（左）クリーナー部はエラストマー樹脂。舌を傷つけない柔らかさ。クリアデント タンクリーナー ￥540／広栄社

舌苔はやさしくこすって除去を

「舌を出し、舌の左右の脇、舌の先、舌の奥に順に、奥から手前へ、1カ所4～5回やさしくこすりましょう」（歯学博士・山田秀則先生）

MAQUIA8月号

撮影／当瀬真衣〈TRIVAL〉　ヘア＆メイク／榛沢麻衣　スタイリスト／岡野香里〈TRON〉　モデル／樋場早紀（マリソルビューティ専属）　イラスト／シマ マスミ　齋藤よしこ　取材・文／和田美穂　構成／芹澤美希（MAQUIA）

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