常にMAQUIA世代の肌悩みの上位となっている「毛穴問題」。今回は、開き毛穴に悩むマキアインフルエンサーの2人が、幅広い美容知識と、的確なアドバイス力で知られる美容コーディネーターの弓気田みずほさんに毛穴ケアについて聞きました。
毛穴の存在を感じさせない、つるんと陶器のような肌への憧れは増すばかり。マスクをはずす機会が増えた今、肌のたるみと同時にポッカリと開いた毛穴が気になって仕方がないという人たちが増えています。マキアインフルエンサーの毛穴悩みとはどんなもの?
マキアインフルエンサー
ちぃさん
「ファンデーションが毛穴落ちして悪目立ちしてしまいます。そんな一度開いてしまった毛穴を目立ちにくくするにはどうすべきか?が最大の悩みです。肌への負担を抑えながら、毛穴の黒ずみを減らす方法を知りたいです」
マキアインフルエンサー
mayuさん
「ホットヨガで汗をかき、週1~2回洗顔ブラシでケア。さらにスキンケアを用いても満足がいかない状態の私の毛穴。鼻だけでなく頬の毛穴開きも気になってきました。一体どうすればよいのでしょう?」
美容コーディネーター
弓気田みずほさん
幅広い美容知識を生かした美容アドバイスで話題。MAQUIAでも、数々の企画でコスメ選びのヒントや美容の楽しみ方を教えてくれる頼れる存在。
開き毛穴の形状は、実はマンホール状ではなく、毛穴の上部からすり鉢状に凹んでいる形をしています。
毛穴開きのすり鉢状構造には、核がある角層細胞が多く、正常なターンオーバーができていません。
「毛穴=皮脂の仕業というふうに考えてしまう方が多く見受けられますが、実はここ数年、ストレスや生活習慣の変化などで肌がゆらぎ、ターンオーバーが乱れていることが原因というケースも。つまり、その部分の角層細胞には、本来消失しているはずの核が存在し不全角化の状態になっているのです。そうやって開いた毛穴の形状は、まるで肌のまわりを削ったかのようなすり鉢状に。そこに光が当たると凹んだ部分が影になってしまい、毛穴自体が開いたように見えてしまうのです」(弓気田さん)
開き毛穴は、
すり鉢状に凹んでいた!
すり鉢状の毛穴は、肌の表面の開口部がとても広く、上から見るより開いて見えやすいのが特徴です。
毛穴の目立つ開き毛穴では、不飽和脂肪酸の比率が高く、毛穴まわりの肌に悪影響を与えている。
「ターンオーバーの乱れは、ベースメイクのノリの悪さで感じる方が多いのでは? 毛穴が目立つ人は皮脂が多く、その中でも不飽和脂肪酸の比率が高くなっているのだとか。その代表的なものとしてオレイン酸が挙げられますが、この不飽和脂肪酸は細胞内へのカルシウムイオン流入を促しイオンバランスを乱す、炎症を引き起こす物質の産生を促すといった私たちには喜ばしくない性質を持っています。とはいえ、皮脂は肌のバリア機能としてとても大切なもの。皮脂を根こそぎ取り除くのではなく、あくまで、不飽和脂肪酸の悪影響のみを取り除くのが、開き毛穴ケアへの近道だと言えます」(弓気田さん)
「美容クリニックやコスメにも使用される“グリシルグリシン”という美容成分をご存知ですか? 実は、肌のキメを整え、毛穴の開きを改善すると言われているとても話題の成分なのです。資生堂が約4年の歳月をかけてこのグリシルグリシンの毛穴縮小効果を日本で初めて見出したというニュースは、開き毛穴に悩む女性たちにとって何よりもの朗報ですね」(弓気田さん)
「さらにグリシルグリシンは、資生堂がIFSCC※1で最優秀賞を受賞した成分なのです。皮脂を抑制するのでもなく、角層を無理矢理剥がすわけでもない、まさに無理なく開き毛穴のひきしめにアプローチする成分としてとても魅力を感じています。グリシルグリシンを使った最先端技術を、スキンケアだけでなく普段やっているメイクアップ時にも取り入れることができると、開き毛穴悩みには心強いですね」(弓気田さん)
※1 IFSCC Congress 2006 第24回 大阪大会 最優秀賞
撮影/野呂知功〈TRIVAL〉 イラスト/カツヤマケイコ
ヘア&メイク/榛沢真衣(弓気田さん分)
取材・文/靏田由香
構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)
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