MAQUIAなどでモデルとしてホットなビューティトピックスを発信する傍ら、アーティストとしての活動も精力的に行っている伊藤千晃さん。ソロになって初めての、記念すべきファーストアルバムへ込めた想いをたっぷりと語ってくれました。
Image titleタイトル『Be』に込めた想いとは…?
「この1年間ソロアーティストとして活動してきた中で、たくさんの悩みにぶち当たってきました。こんなことしたい、あんなことしてみたいっていう意欲はいつもあるんですけど、考えれば考えるほど行き着く場所はいつも一緒で 、“結局、私っていったい何がしたいんだろう?”って、自分自身についてわからなくなってしまうことが多かったんです。それで、さらに悩んで、探して、見つめ直して……。あるとき明確になったのが、自分の中にはいつも必ず、絶対的なポジションに音楽があるということ。わかりきったことではあるけれど、自分自身に正直になって改めてこの答えに行き着いてからは、なんだか晴れ晴れした気持ちになれたんです。『Be』は直訳すると○○になるっていう意味がありますが、私の中では自分の気持ちや目標という形にならないものを探し当てるという意味での『Be』のほうが近いかな。聴いてくださる方それぞれの『Be』になれるように……。そんな思いを込めてアルバムのタイトルを決めました」
Image titleこれまでの自分から抜け出せた実感があったとき、思わず泣いてしまいました
「アルバムを仕上げるためにどうしても必要だったのが“私自身を知ること”。そこにたどり着くためにものすごく大きかったのが、野外イベントでバックバンドを担当してくださったバンドの皆さんとの出会いでした。これまで触れてこなかった生音にとても感動し、生きた音が聞きたくて仕方なくて、下北沢にある小さなライブハウスに随分と足を運びました。こんなに素晴らしい音楽を作る人たちも、ライブが終わると重い機材を持って電車で帰っていくんですよね。そういう姿に触れるたびに、自分がこれまでいかに甘やかされていて、人任せだったのかっていうことを改めて反省し、気持ちが引き締まったというか。何かをするときにあれこれ小手先の思いをぶつけるんじゃなくて、何が必要でそのためにはこうしなきゃいけない。といった、明確な指示が必要であること。違ったなというときはより早く見直して立て直すこと。皆さんは私の想いを叶えるために尽力してくださっているのだから、私がしっかりと的確でなきゃいけないんです。ある意味当たり前のことに立ち返って、これまでの私なりのアーティスト活動とはまったく違った気持ちでできたのが、アルバムのリード曲にもなっている『brand new』。出来上がったときは泣いてしまいました

Image titleいつもの何気ない日々に寄り添うような1枚になれたら
「なんだかもやっとした自分の立ち位置や思いから抜け出すことは簡単ではなかったけれど、立ち止まってみて良かったと思います。音楽は私にとってすごくハッピーなものだし、あらゆる想像にふけったり、気持ちのスイッチを変えてくれるもの。もしかしたら当たり前のことかもしれない、こういったシンプルな思いをめいっぱい抱きながら、自分自身にしっかり向き合いながら作ることができたのがこのアルバムなんです。これからもきっと、音楽は私の人生の隣にいつもあってほしいもの。形やペースが変わっても、音楽を止めるつもりはありません。皆さんにとってもこのアルバムが、通勤や通学、生活のふとした瞬間に自然と寄り添うような1枚になれたらすごく嬉しいです」
『Be』
伊藤千晃
CD+Blu-ray (ファンクラブ会員限定盤) ¥9000
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CD(mu-mo Shop 限定盤)¥3000

取材・文/通山奈津子 構成/中村千夏(MAQUIA ONLINE)

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伊藤千晃

モデル・アーティスト

伊藤千晃

1987年1月10日生まれ。愛知県出身。2018年9月にソロとしてアーティスト活動を本格始動。 2019年11月には1stアルバム「Be」をリリース。美容誌でモデルとして活躍しながらライフスタイルブランド「KIKI AND DAYS」のブランドディレクションを行うなど幅広く活躍中。ジュニア野菜ソムリエの資格も取得し、美容・ファッションに関する豊富な知識で同世代の女性からの支持も高い。

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