「MAQUIA」9月号で好評連載中の『神崎 恵の 恋させる瞬間 美容劇場』。今月は、誰もが知りたい夏のマスクメイクのポイントを神崎さんならではのアドバイスとともにお届けします!

神崎 恵流・マスクメイクの極意を伝授! 超薄肌と太眉で美人見せ_1

神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場
〜きゅん♡を誘う女になる〜

顔の半分を覆うマスク生活は、残念ながらまだまだ続きそう。そこで、今回は誰もが知りたい、オフィスで映える夏のマスクメイクを神崎さんがレクチャー。

神崎 恵 Megumi Kanzaki
1975年生まれ。美容家であり、3人の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやビューティスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、美容誌をはじめ、各女性誌で連載をもち、イベントやメイク講座も数多く行う。また、コスメブランドのアドバイザーを務め、女性を美しく導く製品の開発、プロデュースなど活動の幅を広げている。書籍の累計発行部数は137万部を超え、待望の新刊の発売が控えている。 


SCENE:夏のマスクメイク


強いアイメイクは封印! 超薄肌と上品太眉で美人見せ
「マスクって美人に見えるよね」仕事仲間の男性がしきりに訴えてくる。「なんか最近美人が増えたように思うのは、やっぱりマスクのせいだよね」と。この男、わかってるな、と思った。顔というものは、下半分がかなりの比重でそのひとの印象を握っている。目の大きさやまぶたの形にとらわれがちな私たちだが、実は目元よりずっと顔を変える要素が詰まっているのが顔の下半分だ。
思い浮かべてみてほしい。例えば歯科医、美男美女印象が強くはないだろうか? マスクで隠していない顔の上半分が魅力的に見えるのは、鼻や口、輪郭を隠しているから。反対に、モデルやタレントを見て「このひと目元はきれいなのに、口元が惜しいのよね〜」と鼻や口に惜しさを感じたことがあるはずだ。マスクをして、モノマネメイクをするアーティストがいるように、目元というのは、メイクや見せ方で印象が作りやすい。ただ、鼻、口、輪郭というものは、形を変えて見せるのが圧倒的に難しいのだ。マスクがスタンダードになろうとしている今。このマスクを味方につけることができたら、出会いのドアがより大きくなるような気がしている。
マスクメイク。意外と陥りやすいのが、見えている部分に全力投球してしまうことだ。目元しか出ていないから、ついアイメイクに力が入ってしまい、とにかく顔が濃く、強くなってしまう。マスクをすることで、目元の印象が倍濃く見える、だからこそ、足すことではない見せ方がポイントになってくる。
提案したいのは、眉。眉を適度な太さと色にすることで、目は大きく印象的に見えるし、顔に品が生まれるからだ。目元に色や線であれこれしなくても美しい顔に見せてくれる。そして崩れない肌。できるだけ崩れにくいファンデーションを薄く肌にフィットさせること。マスクと触れ合う部分はできる限り少なく、目元のゴーグルゾーンは適度にカバーすることで難なく解決できるから試してほしい。
「思わず振り返ってまで見ちゃうんだよね、マスク美人」冒頭で話した友人の一言。この際、振り向かせる美女になってしまうのはどうだろう。

神崎 恵流・マスクメイクの極意を伝授! 超薄肌と太眉で美人見せ_2

マスクをしている時は、表情を大きく豊かにがキーワード
仕事場でマスクをする時には、カジュアルな空気が出過ぎないように意識している。例えば、ボウタイブラウスのように、きちんと感の出るアイテムを選ぶし、マスクで全体の印象が暗くなり過ぎないよう明るい色を選ぶなど、「隠す」という行為が持つ暗さや重みを軽やかに、清潔感も出せるよう意識している。
そして、とても大切にしているのが表情。私たちは普段、思っている以上に顔全体から言葉や雰囲気を汲み取り、解釈している。半分隠すことで、それが乏しくなるのは必至なので、普段より倍の大きさの表情を意識。メイクの濃さのバランスが難しい! というひとは、べースメイクをしたあとにマスクをつけてアイメイクに取り掛かるといい。

神崎 恵流・マスクメイクの極意を伝授! 超薄肌と太眉で美人見せ_3

神崎流・美人レシピ

マスクに負けない華やかトップスを!

存在感のあるマスクは洋服のセレクトを間違うと、カジュアルダウンして見えがち。だからこそ、出社する日は素材感やディテールが印象的なトップスを選んで、華やかさを忘れずに。

太く仕上げた眉が目元全体の印象を強める

夏のマスクメイクは眉が主役! 眉頭は強め、全体を太めに仕上げれば自然と目力もアップ。ファンデはマスクから出ているところはきちんと、マスク下は薄〜くフィットさせるのが重要。

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細部まで手をかけた艶髪ストレートが正解

うだるような暑さで髪をまとめたくなるけれど、できるだけマスクの主張を弱めたいから、髪はダウンスタイルがベスト。毛先に丸みを持たせた艶髪ストレートなら清潔感もあって好印象。


MAQUIA 9月号
モデル・メイク・文/神崎 恵 撮影/天日恵美子 ヘア/津村佳奈〈Un ami omotesando〉 スタイリスト/松島 茜〈io〉 構成・文/若菜遊子(MAQUIA)


※本記事掲載商品の価格は、本体価格(税抜き)で表示しております。掲載価格には消費税は含まれておりませんので、ご注意ください。

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