公開日：2020.05.31

叶恭子さん登場！マキア読者の「美のお悩み」、恭子さまならどう考える？

「MAQUIA」7月号では、凛と美しく、確固たる自信を持ち、唯一無二の存在、叶恭子さんがマキア読者の「美のお悩み」に答えてくださいました。心に響く名言の数々をお見逃しなく。

私たちがあきらめがちなこと、恭子さまならどう考える？
叶恭子のファビュラス思考美容

「美」ってなんですか？
「目に見えない部分の精神性を含めて、人生のあり方です」
20年ほど前、美容ブームがそれほどでもなかった頃は、“美とはなにか”ということをわたくしは唱えていましたが、今、様々なことが多様化して、更に表現が自由で難しくなっておりますね。例えばロールス・ロイスにしてもベントレーにしてもメンテナンスが必要ですよね。最低限度美しくきれいにしている方もいれば、雨ざらしにしている方もいらっしゃる。汚く乗るのであればわざわざロールス・ロイスに乗らなくてもいい。ロールス・ロイスのあるべき姿とはなんだろう。ということですよね。

きれいになりたいけれど、美容にかけるお金が続きません。
「どんな美を目指していて、それにどれほどのお金が必要なのか見極めること」
美容にかけるお金が高ければ高いほど、逆に、安ければ安いほどいいということではありません。例えばロールス・ロイス、ベンツ、国産車、それぞれメンテナンスが違いますが、ロールス・ロイスにしか使えない部品とオイルはすべてがもともと高い。それが苦しいと思うのであれば乗らなければいいと思うのです。お金がかけられないから美しくなれないという言い方はしないほうがいい。その方の人間性が疑われます。

恭子さんの愛用コスメが知りたいです。
「長年研究を重ねたこだわりのリップグロス」
製作期間に1年半を要した、わたくしがプロデュースしておりますリップグロスの優れ方といったら極めておりまして。シアーなのに重ね方によって異なる発色を楽しむことができ、液垂れしない。手の平にすっぽり入る小さなサイズでお直しの所作さえも美しく見せることができます。わたくしは特に、左のネオンピンクを著書の表紙など、撮影によく使用しております。

（右から）ディフストーリーリップグロスファビュラスレッド、同ファビュラスピンク各¥2300／サカイトレーディング

美容を頑張るのに疲れてしまうときがあります。恭子さんもそんなときがありますか？
「美は頑張るものではなく、その方の生き方の現れです」
「美容」という言葉にくくるからおかしくなるのではないかと思うのです。わたくしにとっての美容は、歯ブラシにトゥースペーストをのせて歯を磨く、シャワーを浴びる、お顔を洗うといったことと同じライン。だから、頑張ることもなければ疲れてしまうこともありません。それ以上でも以下でもないのです。

他の人と比べて、落ち込んでしまいます。
「その気持ちを持ち続ける限りは、決して輝くことはできません」
だったら反対に「あの方よりわたくしのほうが可愛いわ」と思っているのですか？美しい目の輝きや表情、チャーミングな笑顔や仕草は心から出てくるもの。造形だけが美しいと思っている方の心はすでに負けているのです。そもそも、比べる必要などないのではないかとわたくしは思います。みなさん違うのだから。他人様のことを気にすることなく、ご自身だけの魅力を突き詰めてはいかがでしょうか。

自分の顔が好きになれません。
「美容最先端の今、できることはたくさんあるはず」
ご自身のケアが間違っているのであれば、当然毛穴も開いてきますし、日々のケアでフェイスラインを引き締めることによって、造形すら違ってくると思います。ご自身がそういうことを精一杯されているのか、いないのか。されているのに好きになれないのか。ではどうしましょう？千差万別ですが、その限度の問題ですよね。

恭子さんはなにかをあきらめたくなったことはありますか？
「なにひとつありません。たとえ明日死んでも後悔なく生きておりますから」
わたくしの人生観の中に「なにかをあきらめる」という言葉は存在いたしません。あきらめるぐらいなのであれば最初からそれを考えませんし、手に入らないものをずっと欲しい欲しいと思うこともありません。でもそうでないことならばある程度察しながら、進化や可能性も秘めつつおいておく。ということになると思いますね。とにかく悔いのないように生きるということだと思います。