9年半待ちという超人気「便秘外来」の名医・小林弘幸先生が提唱する「朝だけ腸活」を「MAQUIA」6月号からお届けします。たった4つの習慣で体の内側から変身!
教えてくれたのは……
順天堂大学医学部教授 小林弘幸先生
日本で初めて便秘外来を開設した腸のスペシャリスト。自律神経研究の第一人者。著書は『1日3分で美しくやせる「! 小林式腸トレ」』(集英社)など。
朝に腸活をすると自律神経が整い、
腸の機能がアップ
小林弘幸先生がすすめる「朝だけ腸活」はたった4つ! これを実践するだけで多くの健康効果が。
「腸は、消化吸収や、便を作るだけの器官でなく、血液の質を決める体の要。腸が良い状態なら質の良い血液が全身に行き渡り、太りにくくなったり、美肌になったり、冷えや肩こりが改善したりと、多くの効果が得られます。腸は自律神経に支配され、腸を健康に保てば自律神経も整うので、病気のリスクが減り、精神も安定します。
特に朝に腸活を行うと体内時計が正常に働き、1日の自律神経リズムが整うので、腸の機能を高める効果大。美腸を手に入れるには朝の習慣が重要なのです」
STEP1
コップ1杯の水分を一気飲み
まず朝イチでしたいのが、コップ一杯の水を飲むこと。これは便秘解消としては定番の方法だけど、実は飲み方と量にポイントが。
STEP2
腸活ストレッチで腸を刺激
続いて行うべきは、腸活ストレッチ。排泄機能が高まる朝に、ひねり運動や腰回しなどの腸を刺激するストレッチを行うことで、つまっていた便がどんどん動き、気持ちよいお通じが。
STEP3
オイルをスプーン2杯とる
朝食前にとりたいのが、スプーン2杯のオイル。オイルは腸内で潤滑油の役割をし、便を柔らかくしてスルッと出やすい状態に。飲んだり、サラダなどにかけてとって。
STEP4
乳酸菌+食物繊維を補給
朝食では、乳酸菌を含む食品と食物繊維を含む食品を組み合わせてとるのがルール。腸内の善玉菌を増やす乳酸菌と、便のかさを増やし、ぜん動運動を促す食物繊維をとることで腸内環境が改善!
これもPOINT!
毎朝、体重を計ろう!
毎朝、体重を計ることも必須。「体重の増加は腸内環境悪化のサイン。毎朝計って、増えていたらその日は食事を減らして調整を」
Q どうして2週間でいいの?
A 2週間で腸内環境が変わるからです
「腸をキレイにする腸活をすると、2週間ほどで血流や自律神経のバランスが変わり、腸内環境も変わることが実験でわかっています。ですから2週間は続けてみてください」
Q 毎日やらないと効果なし?
A できない日があってもOKです
「完璧にやろうとするとストレスになり、腸の動きを活発にする副交感神経の働きが弱まり逆効果。無理せず、できない日があってもOKです」
Q 朝食は抜いちゃダメ?
A サラダだけでもいいから必ずとってください
「朝食は、腸を動かす刺激となるうえ、朝が来たことを体内時計に知らせる大事なサイン。サラダだけでもいいので、必ず抜かずにとること」
Q 運動も朝にしたほうがいいの?
A 無理に行うのはおすすめしません
「運動も、忙しい朝に無理矢理しようとするとストレスに。通勤時にエレベーターやエスカレーターを使わないようにするだけで十分です」
MAQUIA6月号
撮影/サトウノブタカ ヘア&メイク/榛沢麻衣 スタイリスト/立石和代 モデル/泉 里香 イラスト/齋藤よしこ 取材・文/和田美穂 企画・構成/髙橋美智子(MAQUIA)
【MAQUIA6月号☆好評発売中】