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水毒の“水”とは、東洋の伝統医学である中医学の言葉で、体の中をめぐる体液のことをさします。

今回は、体のめぐりを悪くしてむくみの原因となる水毒について、整体師の朝井麗華先生に教えてもらいましょう。


「中医学では、人体の中に“気・血・水”という3つの要素が流れていると考えます。気はエネルギー、血は血液、水は体液のこと。

水毒は、その中でも水が滞った状態を表します。水には、体に潤いをめぐらせ老廃物を回収する役割があります。そのため流れが滞ると肌がくすんだり、むくんだりして、美を損ねてしまうのです」と朝井先生。


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「気」=心と体の元気の源!

目に見えない、心と体を動かすエネルギー。不足すると気力がなくなり、免疫力が低下。滞ると、表情が険しくなり、肌のハリやツヤが低下。


「水」=体内の水分すべて

リンパ液や汗、尿など体内の水分全般。代謝が衰えたり膀胱の機能が低下したりして滞ると、疲れやすくなる・むくむ・冷えるなどの症状が。


「血」=ズバリ血液のこと

血とは、血液のこと。流れが滞って瘀血(おけつ)になると、目の下のクマや肌のくすみ、肌荒れなどを引き起こす。瘀血がひどいと、ドロドロ血に。



 水毒の原因は、許容量以上の水の飲み過ぎ、冷えや代謝低下など。

「最近の若い女性は、筋力の低下や不規則な生活のせいで代謝が衰え、水毒になっている人がほとんど。おなかがぽっこり出ている、足首のくびれが目立たない、朝起きると顔がむくんでいる、などの症状や、下記のチェック項目に思い当たる人は、要注意です」と朝井先生。



 人体には、約60%もの水分が存在するため、水のめぐりが少しでも滞ると、水毒の症状を感じやすくなります。

朝井先生によると「逆に、量が多いからこそ流しやすいのも水の特徴。しかも気・血・水はお互い影響を与えながら流れているので、水の流れがよくなれば、気と血の流れもスムーズに。つまり水毒を解消すれば気・血のめぐりがよくなり、気力や活力が出る、血行がよくなって肌が明るくなる、美髪が育つなどの嬉しい利点があるのです。美容と健康のためには、まず水毒をデトックスすることが近道ですよ!」とのこと。


水毒の影響は、特に顔、下半身に現れやすいのも特徴。顔が下ぶくれになっている、おなかが出ている、足首のくびれがないという人は、水毒に陥っている可能性大。

次回は、そんな水毒でお悩みの人におすすめ! むくんだ顔をすっきり整えるかっさマッサージをお教えします。


MAQUIA6月号

撮影/角田修一(朝井先生・モデル) 久々江 満(物) ヘア&メイク/中山友恵〈Three Peace〉 スタイリスト/福永いずみ 
モデル/佐原モニカ イラスト/miya 取材・文/風間裕美子 構成/芹澤美希(MAQUIA

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